ブリスベン2012雑感 マレー＆カネピ優勝 ドルゴ秘密の特訓 トミッチ兄妹

先週行われたブリスベンの感想等です。

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私事ですが、昨年末ついに液晶テレビを購入しました。大画面で見るヤンコビッチのまつげとハンチュコワの顔のうぶ毛は圧巻でした。

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女子は大会＆全豪優勝候補のセリーナ・ウィリアムズとキム・クライシュテルスがともに試合中に怪我。大会を途中棄権する事態に。

セリーナは2Rのvsボヤナ・ヨワノフスキ(セルビア)戦で、6-2 5-3とリードした第2セット第9ゲームに左足首を捻り転倒。しばらく立ち上がれなかったものの、治療を受けプレーは続行。第2セットを6-4で取って試合は勝ったものの、その後診察を受け、準々決勝を棄権することに。

クライシュテルスは準決勝のvs ハンチュコワ戦で第1セットのタイブレークを制するも、第2セット途中で左臀部の痛みのためリタイア。

二人とも全豪には出場の意向だとか。

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全米優勝後、初の地元での試合となったサマンサ・ストーサー。初戦のアナスタシア・ヤキモワ戦は問題なく勝ったものの、2Rでメルツァーの応援を受けたイヴェタ・ベネソワにまさかのストレート負け。さらに、今週のシドニーでも1Rでフランチェスカ・スキアボーネにストレート負け。

ベネソワもスキアボーネも良いプレーをしていましたが、サマンサは何かプレーとは別のことに気持ちが行っているように見えました。完全アウェーじゃないとダメなのか？ダメなのかー!？とりあえず全豪の目標は1R突破だ。

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QFで戦うはずだったセリーナが試合前に棄権。SFの相手クライシュテルスも途中棄権で、ラッキーな決勝進出となったノーシードのダニエラ・ハンチュコワ。

対するカイア・カネピもノーシードからの勝ち上がり。2Rからパフリチェンコワ、ペトコビッチ、スキアボーネのシード勢にいずれもストレートで快勝。決勝でも体重が十分乗ったバックハンドが相手コートに突き刺さりまくり、ハンチュコワにわずか3ゲームしか許さず完勝。

カネピはツアー2回目の優勝。34位での同大会優勝は、昨年のペトラ・クヴィトワと同じ。全豪では台風の目的存在になりそうです。

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このオフは、コーチのジャック・リーダー氏の自宅がある豪・アデレードで練習していたというアレクサンドル・ドルゴポロフ。先日ニュースで二人のトレーニング風景が流れました。豪国内でしか配信がない動画なので、キャプチャー画像でご覧下さい。

リーダー氏は報道等でしばしば「unconventional (型破りな)」という枕詞が付く人なのですが、トレーニングに選んだのはその形容詞に違わぬ場所。それは……

海岸。しかも岩場。

軽快に岩を飛び越えるドルゴ。

テニスにはロッククライミングのセンスも必要！……なのか？

「ベイウォッチ」のパメラ・アンダーソンみたいな。

 
モンフィスよりも高く！飛ぶ必要は多分ないと思いますが。

この一風変わったトレーニングが功を奏したか、年の最初のトーナメントでいきなり準優勝と幸先の良いスタート。それにしても、去年のブリスベンは2Rでロディックにストレート負け。その前の年は全豪予選1R負けだったというのに、彼のスイングスピードのような素早さでスターダムに駆け上がってしまいました。今年の全豪で彼の試合の席を取るのは、至難の業となることでしょう。少し寂しく感じなくもありません。

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準決勝でマレーに敗れたバーナード・トミッチは、地元局のインタビューに国内トップジュニアとして活躍する妹のセーラさん(13)と一緒に登場。

インタビューの最後。セーラさんが「お兄ちゃんより上に行けるといいけど」と言うと、

「できるよ。できる。そうなる。彼女はいい選手だから。まだ何年もあるし、いつか一緒にミックスダブルスにも出よう。出る？」
「うん」

などと微笑ましいやりとりがありました。そこには問題児の面影はなく、普通のいいお兄ちゃんでした。

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男子の優勝はアンディ・マレー。初戦のククシュキン戦の序盤、マレーはひどく足が痛むような素振りを見せていたので、私はダーさんに「これはリタイアするよ」と自信たっぷりに言い残してシャワーへ。用事を済ませて戻ってくると第2セットを取り返していたうえ、第3セットはゲームセット直前で驚愕しました。1Rの後は決勝までを通して痛そうな様子はありませんでしたが、大丈夫なのかマレー？

金曜から新コーチのレンドルが合流。今年の全豪でグランドスラム初制覇の夢は叶うでしょうか？

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こちらのリンクから男女の決勝がフルでご覧いただけます。

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