Sunday, 15 January 2012

全豪2012 予選DAY4観戦記 (その3) 杉田 vs クズネツォフ

杉田はいよいよ初のグランドスラム本戦まであと一つ。そして、この日も立ち上がりは絶好調だった。クズネツォフ相手に早々にブレーク。圧倒的な強さを見せつけ、今日も第1セットを先に奪い、杉田に死角はないように思われたが……。

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あれは第1セットの終盤だったか、第2セットの始めだったか、杉田に笑顔が見られた。適度にリラックスするのは必要にしても、その表情には少し安心しきっている雰囲気が。錦織くんが呼ぶところの「ふわふわさん」が取り憑いているようだ。確かに予選が始まってからここまで、「自分のために地球が回っているんじゃないか」と感じてしまったとしてもやむを得ないほど杉田のプレーは素晴らしかった。しかし、「好事魔多し」と申します。今こそ気持ちを引き締めなければならないのだけれど――。

嫌な予感は当たってしまったようで、第2セットになると杉田にストロークのミスが目立ち始めた。先にブレークを許し、そのまま第2セットはクズネツォフに。最終セットで気持ちを切り替えてほしかったが、第1ゲームでブレークを許し0-1。杉田は一気に自信を失ってしまったようだ。

欲を言えばファイナルセット、2-4からの自分のサービスゲームはせめてキープする努力を見せてほしかった。クズネツォフも長いこと予選のレベルにとどまっている選手。試合の詰めで崩れることがあるかもしれないのだから。

それでも、去年のことを思えば格段の進歩だったことも事実。今年は予選決勝まで残ったし、最後まで関係者勢とお客さんを引き止めた。今回の悔しい敗戦も、きっと良い経験として生かせるはず。

今年が杉田選手にとって飛躍の一年になるよう祈っています。

Men's Qualifying Singles - 3rd Round
Alex Kuznetsov(USA) def. 杉田祐一(JPN)
3-6 6-3 6-2

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