Friday 6 March 2009

ティプサレビッチの哲学の道

デ杯ワールドグループ1R、セルビア vsスペイン戦の出場を直前に控えたティプサレビッチ。インタビューで、読書のし過ぎで自分を見失いそうになった経験を告白。

「本を読み過ぎて自分自身、人生、職業、テニスに疑いを持ち始めていることに気がついた」
「僕の人生の中で本を貪るように読んでいた時期だった。今でもたくさん読むけど、あれほど多くはない」
「でも、僕はこの件で騒ぎ立てたり、自分は洞察力があるとか哲学者だとか言いたいんじゃない。プレステで遊ぶのが好きなように、読書は僕の生活の一部なんだ」

母親に倣い、ニーチェ、カント他哲学者の著書にはまったというティプサレビッチ。

「母はこの手の本を読み始めた。そして、それらは結局少し頭をおかしくするようなものだった。・・・ああ、母はちょっと病んだんだ」
「哲学を解する誰もが”真理の探求”を意味する言葉を知っている。哲学者の多くは痛みと不快を伴う人生を送った。なぜなら真理を追い求めたからだ。そして真理は、大抵の本によると、存在しないんだ。気が滅入るよ」
「自分のしていることに疑問を持ち始める。どうして飛行機のチケットに1000ドル払うんだ。自分は幸せなのか?そんな事全てにね」

ティプサレビッチは今「考え過ぎることは答えではない」と確信しているとか。

「もちろんバカでいたいわけじゃない。でも、バカでいるってことはある種恵まれているって言うんだ。だって他の何かを知らず、欲しがらず、必要としないんだから」
「僕は本の言うことを真に受け過ぎていた。今はあの頃よりちょっと年をとって、どんなに著者が正しかろうが、本を読んで人生をすっかり変えるべきじゃないと理解している」
「僕の意見では、人生を変えるためには、本から取り入れるのは常にちょっとした事柄に留めるべきだ。本に100%の影響を持たせるべきじゃない」


リンク: Tipsarevic warns of dangers of reading: Taipei Times - archives.


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