Saturday, 30 October 2010

デメンティエワ 電撃引退発表

エレナ・デメンティエワ(29)がツアー最終戦ラウンドロビン最終日となった29日、vs スキアボーネ戦にストレートで敗退後、この試合限りで現役を引退することを発表。

こちらは引退セレモニーでのデメンティエワのスピーチ。続いて、選手代表で同じロシア出身のベラ・ズボナレワがでスピーチ。



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記者会見での要旨は以下の通り。
  • ランクを落としたり、メインドローに入れなくなる前に、情熱を持ったまま辞めたかった。
  • 正直言って、自分が男性だったらプレーは辞めなかっただろう。でも、29になって他のことを考えなければならない。人生の大きな変化に対する用意はできていると思う。
  • 引退を決めたのは今年初め。これが最後だと知りながら大会に出るのは、とても辛かった。
  • この決断を本当にうれしく思っている人は、私のBF(アイスホッケー選手のマキシム・アフィノゲノフ)以外にはいない。
  • 引退後は、昨年から始めたモスクワの大学での学業に時間を割きたい。他の女子選手たちのプレーを見るのは辛いので、自分を忙しくさせるよう努め、人生で別の何かを見つけたい。
  • 引退については、家族と親しい友人にしか知らせていなかった。
  • (人々に自分のことをどのように覚えていてもらいたいか?)他の人については分からないが、私は自分のことを五輪チャンピオンだと記憶したい。それが私のキャリアで起きた最高の出来事だったから。
  • 全仏で優勝する夢をいつも持っていた。五輪の後は、それが一番大きな夢だった。
  • 現役中は怪我が少なくてラッキーだった。後悔はない。
  • (人生の大きな変化とは、「家族を持つ」という意味か?)そう願っている。
  • (キャリアで忘れられない瞬間は?) 4人のトップ10選手を破った初優勝。準決勝でマッチポイントを凌いでエナンに、決勝ではダベンポートに勝った。五輪については全ての経験。シドニーの銀メダル、アテネの惨敗、そして、もちろん北京の金メダル。
  • 私は完璧には程遠かったが、素晴らしいファイティング・スピリットを持っていた。良いサーブを持たず、多くの試合で苦しんだけれども、私は戦ったし決して諦めなかった。どんなに良い選手が相手でも、私は100%を出した。
  • 完璧である必要はないが、全力を出さなければならない。そして、私はいつもそうしてきた。

The Official website of the Olympic champion Elena Dementieva

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WTAによるデメンティエワのキャリアを振り返るギャラリーは、下のリンクから。

WTA | Photos | Latest Galleries | Gallery | Elena's Best Moments

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引退セレモニーに出席した選手は大泣き。私も予想外の出来事にショックで、今も信じられません。もう二度とデメンティエワのプレーが見られないなんて、信じたくない。

それにつけても、デメンティエワは少し思い返すだけでも今年の全豪2R vs エナン戦、全米4R vs ストーサー戦、一昨日の最終戦ラウンドロビン vs ストーサー戦と、見応えのある試合をしばしば演出してくれる人でした。それは、彼女が会見で自ら語っているように、常に全力を尽くしていたからなのですね。ツアーから彼女の抜ける穴はあまりに大きく、容易に埋められそうなものではありません。

結局グランドスラムタイトルは獲得できなかったものの、08年北京五輪では金メダル。ツアーでは16回優勝。最近は引退宣言の後、1、2年休んで何事もなかったように帰ってくる人もちらほらいますが、彼女に関しては、余程のことでもない限りツアーに戻ってくることはないように思います。

デメンティエワ、長い間女子ツアーを支えてくれてありがとう。引退後の人生も素晴らしいものになりますように。


Elena Dementieva 8X10 Photo New!! #07 B001LM8GGQ

4 comments:

  1. Schatzi31 October 2010 at 09:10

    昨日はたまたまTVをつけて「ながら観戦」していたんですが、あれれ?なに?と、ワケがわからなくて焦りました。お母さんの涙をみて、私も肩を震わせて泣いちゃいました(号泣)最後までしっとりと、ステキにコートを離れていきましたね。今年の始めに引退を心に決め、すべての試合を一生懸命こなしてきたのかと思うと、こうやって書いているだけでまた涙が…(泣)
    先日、彼女が赤いリボン付けて、Fed Cupだったかの試合の再放送を観ました。90年ですよ!外見の美しさだけでなく、彼女のひたむきなテニスはとっても好きでした。苦手なサーブをガッツでカバーしていたお姉さま。彼女の事を悪く言う人はいないですよね・・・。あ~、ほんとに彼女の抜けた穴は大きい。なんかしんみりとしちゃいますねぇ

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  2. 私が土曜の朝目を覚ました時には、全てが終わった後でした。Twitter等で"Dementieva retires"の文字が躍るのを見て、最初はただ試合を棄権しただけだと思っていたら……。

    私も実は自分でもびっくりするくらい泣いてしまいました。セブが引退した時より泣いたかも。全く想像していなかったし、おそらく彼女は再び表舞台に出てくることもなさそうなので。昔はそれほど良い選手だとは思っていなかったんですが(失礼)、次第に彼女のコートの中、外での振る舞いや言動に美しさを見出すようになりました。貴重な大人のプレーヤーが一人コートを去り、ぽっかり穴が開いた気持ちです。寂しい。

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  3. こんばんは~、東京は雨・雨・雨。。。
    先日の東レで初めてデメさんを間近で見ることができ(練習相手はウィックマイヤーだった)、綺麗過ぎるテニスと立ち振る舞いを見て今までより好きになったんですが、引退はものすごく残念。。。
    私は最終戦のスコアチェックのつもりでWTAの公式HP開いたら引退とか書いてあって、一瞬フリーズしてしまいました。

    いつぞやの全米?のSFでデメさんがスライスサーブでカプリアティに勝ったことで、サーブに難がある私も一方的な親近感を覚えていたんですけどね。。(ちなみに私はフォアにも難あり)
    元々医者を目指していたとどっかのインタビューで読んだことあるんですけど、これからも別の世界でがっつりとがんばって欲しいですよね。

    とりあえずスキアボ―ネにはあと5年はがんばっていただきたい(笑)

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  4. メルボルンも雨なんですよ。まあ、干上がるよりは良いかも。

    デメンティエワを近くで見られて良かったですね。引退後はまず結婚ということになりそうですが、どのような道に進むことになったとしても幸せでいてほしいなと思います。

    スキアボーネはまだまだ余力がありそうですね。むしろピークはこれからかも。

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