Thursday, 23 June 2011

ウィンブルドン2011 DAY3でひとりごと クルム伊達 ヴィーナスと接戦 土居 シードを下してGS初勝利

Day 3: Wednesday 22 June


Ladies' Singles - 2nd Round
Venus Williams(USA)[23] def. クルム伊達公子(JPN)
6-7(6) 6-3 8-6


雨のため屋根を閉めてのスタートとなったこの試合。客席にはカミラ・コーンウォール公爵夫人、「SEX AND THE CITY」のサマンサ役でおなじみの女優キム・キャトラルの姿も。

開始直後、クルム伊達選手は「どうやって返そうかなあ?って」と話していたヴィーナスのサーブも難なくリターンし、いきなりブレークのスタート。コートを縦横無尽に走り回っての40歳とは思えぬプレーで、あれよあれよという間に5-1のリード。ヴィーナスとの対戦が決まった後、私は『1セット取れたら面白いのになあ』くらいに考えていたのですが、ダブルブレイクで3-0となった時は思わず仕事で他州に出かけているダーさんに「今すぐ7TWO(チャンネル)見て!」と電話をかけてしまいました。



ヴィーナスの強力なサーブを、コートの中に踏み込んでリターン。重要なポイントで果敢に試みるサーブ&ボレー。ネットに出てきたヴィーナスを横切る鮮やかなパッシング。速い展開のラリーからダウン・ザ・ラインでウィナー。深く滑るスライスのアプローチ。ヴィーナスの角度のついたショットをさらに角度を加えて返す。これまで幾度となく大舞台で力を発揮してきたクルム伊達選手ですが、この試合は復帰後では最高に近い出来のように見えました。第2セット以降はやや疲れが見られ始めつつもその闘志は衰えることなく、最後の最後まで「まさかヴィーナスに勝つんじゃ……」と胸がドキドキ。終わってみれば、期待を大きく越える内容でした。

有難いことに、この試合は私の住むオーストラリアでも最初から最後まで放送されました。選手の方にとっては試合は勝ってなんぼに決まっているのですが、負けてもなお、この試合は見る側にテニスを見る喜びを十分に与えてくれました。そして、何年か先クルム伊達公子の功績を振り返る時、「あの試合は良かった」と多くの人と共有できる思い出の試合がまた一つ増えました。ビデオは永久保存版です。

試合後は、満員の観客からスタンディングオベーションで送られての退場。世界中のテニスファンを魅了したこの試合は、これからも長く語り継がれていくことでしょう。

______________________________


image試合後ヴィーナスは、40歳になってもプレーしているかどうかについて

「私の未来に何が待ち受けているか分からない。最近は全てのゴールを五輪あたりに置いて考えがち。もう2、3回五輪に出られるといいなと思っている。でも、公子はもちろん素晴らしいお手本。今日皆さんが見た通り、彼女は強く叩くし、走るのが速いし、かなり戦える。そのためにはたくさんのことが必要。つまり、彼女は私よりたくさんネットに出てきた。そういうプレーをするためには、たくさんやるべき事があるということ。素晴らしかった」

WTA | News | Latest News | Venus Survives Kimiko, First Into Third Round

**********************************************************************

Ladies' Singles - 1st Round
土居美咲(JPN) def. Bethanie Mattek-Sands(USA)[30]
6-4 5-7 7-5


予選を突破して昨年全仏に続く2回目のGS本選出場となった土居美咲選手が、第30シードのベサニー・マテック-サンズを倒す快挙!!

マッチポイントの模様はこBBC提供の動画で。最後のジャッジを不服としたベサニーが主審との握手を拒否する場面も見られましたが、それよりGS初勝利で喜びに溢れる美咲ちゃんに注目しましょう!



美咲ちゃんはサーブが素晴らしかっただけでなく、チャンスがあれば前に出ることも厭わず、ロブにショートクロスにドロップショットとバラエティ豊かな攻撃。劣勢になるとアグレッシブになるベサニーに対して、追いつかれつつも最後までひるむことなく積極的でした。今日は泣かされてばかりだ。試合後大勢のファンに囲まれる美咲ちゃん。2Rの相手はジェン・ジー。

ところで、この試合に先立ち観客の注目を集めたのは、先日のボールドレスと同じデザイナーによるベサニーの特注ジャケット(後ろから)。

美咲ちゃんはこのジャケットについて、「びっくりした」「あの服が私に似合うとは思わない」と通訳を通して語ったとか。

Mattek-Sands tests Wimbledon's fashion police - Forbes.com

**********************************************************************

Gentlemen's Singles - 2nd Round
Rafael Nadal(ESP)[1] def. Ryan Sweeting(USA)
6-3 6-2 6-4


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Andy Murray(GBR)[4] def. Tobias Kamke(GER)
6-3 6-3 7-5


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Tomas Berdych(CZE)[6] def. Julien Benneteau(FRA)
6-1 6-4 6-2


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Andy Roddick(USA)[8] def. Victor Hanescu(ROU)
6-4 6-3 6-4


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Gael Monfils(FRA)[9] def. Grega Zemlja(SLO)
4-6 6-3 6-3 7-6(7)


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Mardy Fish(USA)[10] def. Denis Istomin(UZB)
7-6(6) 6-4 6-4


ナダル、マレー、ベルディヒ、ロディック、フィッシュの上位勢はストレートで勝利。

**********************************************************************

Ladies' Singles - 2nd Round
Vera Zvonareva(RUS)[2] def. Elena Vesnina(RUS)
6-1 7-6(5)


Ladies' Singles - 2nd Round
Victoria Azarenka(BLR)[4] def. Iveta Benesova(CZE)
6-0 6-3


Ladies' Singles - 2nd Round
Petra Kvitova(CZE)[8] def. Anne Keothavong(GBR)
6-2 6-1


ズボナレワ、アザレンカ、クヴィトワもストレート勝ちで3Rへ。

**********************************************************************

Gentlemen's Singles - 2nd Round
Simone Bolelli(ITA) def. Stanislas Wawrinka(SUI)[14]
7-6(5) 6-3 7-6(4)


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Robin Haase(NED) def. Fernando Verdasco(ESP)[21]
6-3 6-4 4-6 6-2


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Alex Bogomolov Jr.(USA) def. Juan Ignacio Chela(ARG)[25]
6-0 6-3 6-4


Gentlemen's Singles - 2nd Round
Gilles Muller(LUX) def. Milos Raonic(CAN)[31]
2-3 Ret.


シードダウンはワウリンカ、ヴェルダスコ、チェラ、ラオニッチ。ラオニッチは芝で足を滑らせ転倒してのリタイア。

**********************************************************************

Ladies' Doubles - 1st Round
Sorana Cirstea(ROU) / 森田あゆみ(JPN)
def. Chia-Jung Chuang(TPE)[15] / Su-Wei Hsieh(TPE)[15]
6-4 6-4


シルステアもシングルスは初戦であっさり負けていたので心配でしたが、とりあえず一つ勝てて良かった。しかもシードペアに対してストレート。

**********************************************************************

Gentlemen's Singles - 1st Round
Grigor Dimitrov(BUL) def. Cedrik-Marcel Stebe(GER)
7-5 7-5 7-6(5)


将来を嘱望されて久しい20歳のグリゴール・ディミトロフが、今年の全豪1R以来GS2つ目の勝利。
英テレグラフ紙のインタビューからいくつかQ&Aを。

(テニスで今までの最高の瞬間は?)「トップ100に入ったこと。たくさんの選手がトップ100の壁を破ろうとして、誰も諦めない。テニスはとてもきつい」
(子供の頃のアイドルは?)「フェデラーとサンプラス」
(フェデラーとよく比較されるけど)「過大評価。似ているところはあるかもしれないけど、そこらの62位の選手と史上最高の選手を比べるなんて。笑える」
(趣味は?)「服が大好き。レトロで反抗的なスタイルが好み。お気に入りのデザイナーはアレキサンダー・マックイーン。彼のラインはいつも違っていた」

2Rではツォンガと対戦。要チェック。

Wimbledon 2011: Questions for... Grigor Dimitrov – Telegraph

**********************************************************************

Ladies' Singles - 1st Round
Laura Robson(GBR) def. Angelique Kerber(GER)
4-6 7-6(4) 6-3


地元期待の17歳、ローラ・ロブソンが逆転でGS初勝利。初のトップ200入りが確実に。



2Rはシャラポワと対戦。

ロブソンちゃんはこの日、ベサニーの特注ジャケットを着せてもらったとか。


No comments:

Post a Comment

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Real Time Analytics