Sunday 7 February 2010

ドレッドなサーブ&ボレーヤー ダスティン・ブラウンに注目

全豪予選の会場で、見事なドレッドヘアの選手を見かけたことは以前にもお話しました


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初めて彼の姿に目を留めたのは、コートの中ではなく一般人が行き交う通路。あの髪型に加えかなりの長身(196cm)ということで相当目立っていたのに、その後彼が試合をしているのを見かけたことで実は選手だったと知って二度びっくり。そのダスティン・ブラウン選手、全豪予選は2R敗退でしたが、今週のヨハネスブルグで自身初のツアーベスト8入り。

まずは彼のプレーを見てみましょう。動画は2R、vs ロラン・レクーデル(フランス)戦から。



相手を煙に巻いたような飄々としたプレーでネットを奪う姿からはやる気があまり感じられないのですが、今週は自己最高の141位。サーブ&ボレー主体のプレーで、ツアーレベルの大会本戦は今週のヨハネスブルグがまだ2度目。

ATP公式サイトによると、ブラウンは84年ドイツのツェレ生まれの25歳。父親がジャマイカ人、母親はドイツ人で、96年までドイツに住んだ後ジャマイカへ。高校卒業後、ジャマイカでフューチャーズに出場。04年からは両親が買ってくれたキャンピング・カーを運転し、欧州のフューチャーズやチャレンジャーを回ったとか。ブラウンは、ジャマイカで暮らした8年間が彼の人格やプロとしての成長に大きな影響を与えた、とコメント。

「人生の厳しい側面を見たことが良かった。ドイツの10、11歳はコンピューターやゲームボーイを持っている。でも、ジャマイカじゃ・・・。個人的、精神的、そして僕のゲームにとってもためになった。少しタフになれたし、それにいつも甘やかされてたらそうなりがちだけど、何でもかんでも愚痴をこぼすことはなくなった。ジャマイカでは甘やかしてもらえることはほとんどないから」

今週のヨハネスブルグ以前、ブラウンの唯一のATPツアー本戦出場は03年7月のニューポートで、その時は初戦でボブ・ブライアンにフルセットで敗退。

ブラウンがチャレンジャーで頭角を現し始めたのは昨年。8月にウズベキスタン・サマルカンドで初優勝、他4大会でも決勝進出を果たし、トータルの成績は29勝16敗。

1年前の彼はスペインでフューチャーズに出場(QF進出)し、当時のランクは465位。

ATPのサイトで彼の写真を見るとあばらなんてガリガリで、テニス選手の中にあっては何もかもが異色のブラウン。面白すぎるキャラクターなので、是非ツアーの常連として定着してほしいものです。

Tennis - ATP World Tour - Johannesburg Feature - Dustin Brown.
Official Tennis Website Dustin Brown Tennis Pro Jamaica.(ダスティン・ブラウン公式サイト)


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