Wednesday 28 January 2009

全豪2009 DAY2観戦記 (その1)

日中の最高気温が43℃を記録した28日のメルボルン。会場へとりあえず出かけてみたのですが、あまりの暑さで早々に引き上げてきました。家の中で しばらく休んだ今もまだ頭の中が沸騰している感じです。座っているだけでこれなら、コートに立っている選手たちはどうなったことやら。
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ちょうど去年の今頃

「来年の全豪では錦織くんを予選でゆっくり見られたらいいなあ」

と楽しみにしていた。それからひと月も経たないうちに、今も記憶に新しい衝撃のツアー初優勝のニュース。その後も恐るべきスピードで成長した錦織くんは、いきなり本戦ストレートインでメルボルンに現れてくれた。


試合は11時からだが、錦織くんの練習風景が見たくて開場時間の9時半には到着した。6番コートに着くと既に錦織くんの姿が。やったー!早起きして良かったー!!気だるそうにコート周りを走る錦織くんのTシャツの背には、彼が小学校の卒業文集に寄せた言葉

「日本一 次はその上 世界一」

の字が読める。なんだかまんざら夢物語でもなさそうなのがすごい。

この日メルボルンの最高気温は前日に引き続いて30℃を突破。全豪初出場の錦織くんにとって厳しい戦いになるのでは?と危惧したが、試合開始早々メルツァーのサービスをブレーク。大勢詰め掛けた日本人ファンを大いに沸かせたが、それは長くは続かなかった。時間が経つにつれ淡白さを増す錦織くんのプレー。大抵の場合どんな選手でもテレビより実際に目の前でプレーを見たら数倍の迫力を感じるもので、初めて目にするメルツァーのネットプレーに見惚れることしきりの一方、錦織くんは

「テレビで見る方が凄いって一体どういう事やの・・・」

とこちらが戸惑うほどのヘロヘロっぷりだ。


さらに気になることには、やがて錦織くんの表情が2年前グロージャンと対戦した時のクリストファー・ロクスと同じ雰囲気を醸し出してきたことだ。頭が沸騰したかのように上気するその様子を私は「茹でダコ」と形容しているが、あの日も非常に暑い日でロクス兄は結局棄権した。氷バッグを顔に押し当てている様子から察するに、錦織くんも相当頭がフラついているんじゃなかろうか。

今シーズンに入ってブリスベン、オークランドと右腕に違和感を覚えているようだったので多くは期待していなかったけれど・・・・・。青息吐息の錦織くんが棄権するのは時間の問題かと思われたが、それでも錦織くんは最後までやった。

初めて目の前で見た錦織くんの試合は残念な結果に終わったけれど、

「あの年の錦織くんはひどかったなあ」

と笑って振り返る日が来るのを、今は楽しみにしている。

Men's Singles - 1st Round
Jurgen Melzer(AUT)[31] def. Kei Nishikori(JPN)
7-5 6-2 6-1

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