Tuesday 9 October 2012

ジャパン・オープン2012雑感

錦織くんの劇的な優勝で幕を閉じたジャパン・オープン。その他の話題をざっと振り返ります。

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今回は錦織くん以外の日本勢の活躍も目立ちました。

まずは、昨年の全日本優勝によるワイルドカードでジャパン・オープン本戦初出場の守屋宏紀選手。前週のバンコクでは予選から勝ち上がっただけでなく、キャリア初のツアー本戦となった1Rでロビン・ハーセに勝利と今上り調子。2Rのティプサレビッチ戦も敗れはしましたが、随所で端正なネットプレーや切れのあるウィナーが見られ、将来へ十分可能性が感じられる内容でした。

守屋くんは今大会のドローセレモニーで錦織 vs 添田を引き当て、「……嫌な予感がした」とポツリ。それにしても、守屋くんが着ればヨネックスもなぜかかっこよく見える不思議さよ。



守屋くんは1Rでは全身ヨネックス対決となった第7シードのスタニスラス・ワウリンカから1セットを奪う健闘。7-5 4-6 6-4のスコアで敗れましたが、これからの活躍からますます目が離せません。

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伊藤竜馬選手は1Rで第5シードの世界12位、ニコラス・アルマグロに勝つ大金星!ツアーレベルではウィンブルドン前哨戦のスヘルトーヘンボス以来3ヶ月半ぶりとなる白星を地元で、これまで倒した最高ランクの相手から勝ち取るとは、すごいぞ竜馬!会場やテレビで見られた方が心からうらやましい!!

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添田豪選手は1Rで錦織くんに、杉田祐一選手はジェレミー・シャルディーに敗退。来年こそは初戦突破といきたいですね。

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2Rで竜馬選手に勝ったドミトリー・ツルスノフ。今大会は予選からの出場で、昨年10月のモスクワ以来約1年ぶりとなるベスト8。

「そう言えば、最近Twitterのタイムラインに彼のツイートを見ないな」と思って調べてみたところ、8月9日を最後に更新なし。準々決勝のvs バグダティス戦敗退後に彼が受けたロシア紙のインタビューによると、ロンドン五輪の初戦敗退以降テニスに集中した生活を送っているそうで、今はネットにかまける余裕がないとの事。

東京の好成績で、今週のランクは一気に22位アップの95位。もうひと頑張りして、是非全豪の本戦ダイレクトインを確実にしてほしいものです。

Теннис. СЭ  Дмитрий Турсунов   В таком ритме долго не протяну . Спорт-Экспресс. Последние новости с теннисных турниров, рейтинги, профессиональные данные теннисистов. Чемпионат России, Европы, мира по теннису

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予選から勝ち上がり、本戦1Rでバグダティスに敗退となったセルジ・スタホフスキ。今回が初来日だったらしい彼。いたく日本がお気に召したらしく、

橋が通行止めで遠回りをする必要があると分かるや、タクシーの運転手がメーターを止めてくれて驚いた
日本は地球上で最も素晴らしい国。最も礼儀正しい人がここにいる

等とTwitterで絶賛の嵐。離日の際は

上海行きの飛行機に乗るところ。去るのが悲しい。絶対に来年素晴らしい日本に戻ってくる

とまで。

スタホフスキのことは「最近ろくに勝ててもいない割りに、お金の話ばかりして何だかな」と思っていたのに、これでは嫌いになれません。

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準々決勝で錦織くんに敗れた第2シードのトマシュ・ベルディヒ。彼も日本を離れる際、Facebookでわざわざ日の丸の画像を添えて「ありがとう日本。また戻ってくる」とのメッセージを残してくれました。

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ダブルス準優勝のリアンダー・パエス&ラデク・ステパネック組。日本でもあの濃厚なペアが躍動していたのかと想像するだけで、試合を見てもいないのににやけ笑いが。

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準優勝のミロス・ラオニッチは浅草観光こんなふざけたメガネも。サーブが強力すぎるせいでプレーは面白みに欠ける嫌いもなくはないですが、彼自身はユーモア溢れる人柄のようです。

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全米優勝後初めての大会は準決勝で敗退となった、第1シードのアンディ・マレー。東京滞在中、彼が4ヶ月ぶりにツイートした画像は、有明のロッカーに入ってふざけるバーナード・トミッチ

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CropperCapture[315]第1、2シードを差し置いて錦織くんが中央に収まった大会ポスターでしたが、今となってはまるで今回の優勝を予想していたかのような。

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錦織くん、優勝の瞬間。奥の修造が。

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余談ですが、決勝が行われた日は試合開始を待つ間、映画「ウィンブルドン」を見るともなしに見て過ごしていました。見返す度に新たな突っ込みどころを発見できる映画なのですが、この日は男子の試合でリターンの選手がボディーへのサーブをまともに喰らう場面で、

「ボレーならともかく、サーブでプロがこんなことになってるの見たことないけど。有り得へんわ」

とブツブツ。

そして、決勝は第1セット4-5で迎えた第10ゲーム。30-15からのポイントでラオニッチが体の正面目がけて叩き込んできた鬼のような218kmサーブを、錦織くんはすんでのところでラケットで弾き、直撃を回避する場面がありました。さすが!

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錦織くんはとっくに上海に移動して1Rを勝ち上がったというのに、私はまだ感動の余韻が冷めやらない状態です。今回現地で観戦された方がいらっしゃいましたら、是非感想など聞かせて下さい。

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