Tuesday 30 October 2012

悩めるトミッチ 今度はケンカ騒ぎ

今週オーストラリアNo.1の座を失ったバーナード・トミッチに、またもや警察が介入するトラブル。















29日の朝5時半、通報を受けた豪・クイーンズランド州警察がゴールドコースト、サーファーズ・パラダイスのモロッカン・リゾート・アパートメントに駆けつけたところ、トミッチと友人の男性がスパで喧嘩の最中。警官が二人を引き離すと、トミッチの怒りの鉾先は警官へ。トミッチは警官に対し「自分が誰か」を思い出させ、今年1月、オーストラリア・デー(いわゆる建国記念日)にあった自分に対する嫌がらせについて非難した、との事。



21日に20歳の誕生日を迎えたトミッチ。そのパーティーは数日間に及び、今回の喧嘩はサーファーズ・パラダイスのグリッター・ストリップ(クラブ等が集まるエリア)で派手に騒いだ後の出来事と見られているとか。

警察筋の情報によると、トミッチは興奮していた様子だったそうで、今回は事件として扱わないことを決めたものの、捜査は今後も継続する、との事。

トミッチはオーストラリア・デーに検挙された交通違反で、数日後に出廷予定。

Tomic's birthday bash turns ugly Local Gold Coast News | goldcoast.com.au | Gold Coast, Queensland, Australia

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ここで改めて、今年下半期のトミッチ周辺の出来事についておさらいしておきたいと思います。

まずは、引退を発表した直後のアンディ・ロディックと対戦した全米2R。トミッチは覇気の感じられない試合運びで、3-6 4-6 0-6で敗戦。解説を担当していたジョン・マッケンローからは「わざと負けているようだ」とのコメント。豪デ杯監督のパトリック・ラフターはトミッチに直接”Disgraceful (注: 「みっともない、恥ずべき行為」の意)”と厳しい言葉を与えたとか。

Bernard Tomic has been accused of tanking after a humiliating loss to Andy Roddick at the US Open; Herald Sun
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9月のデ杯ワールドグループ・プレーオフ、vs ドイツ戦では、初日のシングルスでセドリク-マルセル・シュテベに勝利。しかし、豪チームの2勝1敗で迎えた最終日、No.1として第4試合のシングルスに出場したトミッチは、フローリアン・マイヤーにストレート負け。この試合中、普段は温厚なトニー・ローチがエンドチェンジでトミッチの側に歩み寄ると、厳しい表情で何事か話しかける場面も
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10月、マスターズ1000上海1Rで再びフローリアン・マイヤーと対戦。4-6 0-6でストレート負けた後の記者会見では「85%」の力しか出さなかったと明かしたものの、前月のローチ氏とのやりとりについては言い争いではなかったとコメント。

「僕とローチーの間に起きたのは、彼が『カモン、バーナード。お前はあいつに勝てるぞ』と元気づけてきたのを、僕は振り返って自分が緊張していること、プレッシャーを感じてボールを打てないと返しただけ。それを見た人が、『おや、トミッチはローチに口答えしているぞ』と思ったんだ」

「彼は『バーナード、カモン。こいつには勝たなきゃいけないぞ。我々はこの試合に勝つ必要があるんだ』と言った。第2セットの2オールだったと思う(注: 正しくはトミッチの2-5)。僕は『緊張してるんだ。ボールが打てない』と答えた。それだけだ。その後、よく分からないけど、2日後には僕が喧嘩をしたことになっているようだった。僕は(試合の後も)彼と話をしたし、新聞を見た後は実際彼に電話をかけて、自分が本当にそんな事を言ったのか尋ねた。トニーは『いいや。僕が覚えているのは、自分が「カモン、気持ちを上げろ」と言ったことと、君がナーバスで緊張していると話していたことだけだ』と言った。パット(・ラフター)も聞いていた。ただ、僕は手を振る仕草をしていたから、その事で人は何か(違うこと)を考えたんじゃないかと思う。でも、人はいつも学ぶことがある。僕は今年、たくさんの事を学んだ」

「パットは正直な人間で、ナイスガイだ。彼は自分が思ったことを言うし、誰に対してもそうだ。僕だけじゃなくて、マリンコ(・マトセビッチ)や誰にでも。だから、パットを責めることはできない」
「確かに僕たちはデ杯で話をしたし、僕はデ杯でいいプレーをして、トレーニングも十分したと思った」
「僕とパットは上手く付き合っていて、デ杯でこの数週間一緒にいても何の問題もなかったし、彼は言うべきことを言った。もし僕が(後々)引退して、そこに成長過程にある選手がいたら、僕も何か伝えられることがあると感じるだろうと思う」

「新聞に悪いことを書かれるのはいいもんじゃないけど、奮起させてくれる……でも、いい事じゃない」
 「だから、いろんな方法で学んでいるような気分。全てのことはいい事だ。僕が何かを変えるかって?僕は変えない」

No rift with coach: Tomic
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先週のバーゼルも、トミッチは1Rでミハイル・ユーズニーに0-6 2-6で敗退。東京から三大会連続の初戦敗退で今シーズンを終了することに。

Mikhail Youzhny hands Bernard Tomic a Basel beating   Herald Sun

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トミッチがプロになってしてみたかったのは、いい車に乗って、美人と付き合って、仲間と大騒ぎをして、モナコに住む事で、他には特にないのかも。19、20歳の男の子が望むものとしては別段責めるほどのものではないですが、今や愛車も恋人も消え、残ったのはテニスへの姿勢を問う関係者からの厳しい視線だけ。迷えるトミッチの明日はどっちだ?


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