Monday, 19 May 2014

全豪2014 DAY10観戦記 (その3) クボット&リンドステッド vs ミルニー&ユーズニー

ショーコート2の次の試合は男子ダブルス準々決勝。ルカシュ・クボット&ロベルト・リンドステッド組とミハイル・ユーズニー&マックス・ミルニー組の、いずれもシングルスの実力者とダブルス・スペシャリストが組んだペア対決。

Kubot & Lindstedt

リンドステッド(画像上右)を語る上で外せないのは、2012年のウィンブルドン。ホリア・テカウとのペアで決勝に進出した彼は、大事なポイントでダブルフォルトを連発。ワイルドカード出場のジョナサン・マレー&フレデリック・ニールセン組の優勝に大きく貢献した。大会二週間後辺りのATP公式インタビューで、彼が「まだ立ち直っていない」と語った際の呆然とした表情は忘れられない。


Mirnyi and Youzhny

この日最初にサービスをブレークされたのは、意外にもコートの4人の中で圧倒的にシングルスランクの高いユーズニー(画像上左)だった。第1セットは6-4でクボット&リンドステッド組。


Mirnyi and Youzhny

第2セットは5-5からリンドステッドのサービスがブレークされ、7-5でユーズニー&ミルニー組へ。


Kubot & Lindstedt

この試合で印象的だったのは、重要なポイントになるとどうしても縮こまりがちなリンドステッドを、その都度プレーと態度でカバーしたクボット。これは男らしい。クボットはこの日、4人の中でただ一人全サービスゲームをキープ。


Kubot & Lindstedt

迎えたファイナルセットは、ここまで盤石だったミルニーのサービスが二度ブレークされる一方的な展開に。ミルニーも年かな?昨年ネスターとブパシを見た時も同じ事を感じたが、その後二人ともまだ現役を続けているので(ブパシは来月のウィンブルドンで引退するそうだが)、ミルニーもまだまだ続けてくれることだろう。


Kubot & Lindstedt

リンドステッド、いいペアに恵まれて良かったな。

Men's Doubles - Quarterfinals
Lukasz Kubot (POL) [14] Robert Lindstedt (SWE) [14]
def. Max Mirnyi (BLR) Mikhail Youzhny (RUS)
6-4 5-7 6-2


***


クボット&リンドステッド組は準決勝でロードラ&マウ組に、決勝でもブトラック&クラーセン組に勝利。グランドスラム初優勝を飾った。

以下はリンドステッドのコメント。

「試合の後、これが僕にとってどれほど大きな意味を持つか誰もが分かったと思う。僕はガキみたいに泣いてただろ?」
「ルカシュ(・クボット)はいいプレーヤーだ。シングルスでもキャリアを積んだ。僕にとってはこれ(ダブルス)が全て。一生懸命やってきた。このために必死に。故障と戦い、母国では適切な人と一緒にトレーニングをして、これを実現させるため模索した」
「僕はテニスコートよりも長くジムにいる。だから、これは子供の頃の夢が叶ったんだ。多分自分のキャリアが終わる時まで信じられないだろう。でも、僕にとっては間違いなくこれが全てだ」

Breakthrough success for men’s duo - 2014 Australian Open Tennis Championships - Official Site by IBM

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