Tuesday, 17 November 2009

ナダル 両親の離婚、キャリア等について語る

英ガーディアン紙によるラファエル・ナダルのインタビュー。ツアー最終戦を控えた彼の今年の成績、怪我、両親の離婚、ライバルたち、今後のキャリアのことなどを語っています。

ナダルのコメントを中心に抜粋。

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  • 全豪決勝でロジャー・フェデラーに勝って精神的に優位に立ったと思った?
「いいや。誰にとっても辛い瞬間だった。僕にとって不運なことに、今年は一番大事な大会に最悪の状態で入った時に僕の(悪い時)は来た。良い時悪い時はいつもあるものだけど、あの時はロジャーが少し悪い時だった。でも、悪かったのは決勝だ。彼は2Rで負けたりはしない。そして、その後彼にはたくさんの良い時があった」

  • フェデラーが悲願の全仏優勝を果たし、続くウィンブルドンでは史上最高のグランドスラム15回目の優勝を成し遂げていた時
「僕にとっては辛い時間だった」
「ウィンブルドンでプレーできなかった。僕の一番好きな大会で。全仏でも負けて、いくつか個人的な問題も抱えていた。全部が一度にやって来てハードだった」
「両親の離婚は僕の人生に重要な変化を与えた。僕に影響した。その後、ウィンブルドンでプレーできなくて辛かった。1ヶ月世界の外側にいた」
「今はもう大丈夫」
「でも、受け入れるには時間がかかる。家から離れていて何が起こっているのか分からなければ、もっと難しい。少なくとも怪我で友達や家族と一緒に過ごす時間ができた」
「(全仏で)僕のプレーはおとなしかった。一つは膝の痛みのせい。(両親の)離婚のせいでも落ち込んでいた。ソダーリングは本当に良いプレーをしたから、彼は僕に勝った。でも、今年は精神的にも肉体的にも僕は準備ができていなかった」

  • 08年のウィンブルドン優勝について
「テニスのレベルが過去最高だったかどうかは分からない」
「でも僕にとってどういう意味があるかという話なら、それは最高の瞬間だった」
(最終セットで雨のためロッカーへ引き上げた時、バナナを食べながらコーチのトニ叔父さんに言ったこと)「僕が勝つと思う。もし負けたら、それはロジャーのプレーが良かったからだ。僕のせいじゃない。どんなメンタルのミスも犯したくない」
「その前の年はフルセットでロジャーに負けた。ファイナルセットで3、4つブレークポイントがあったのに負けたのは辛かった。2回目のブレークが決定的だった。もし6-3か6-4で負けたなら受け入れられる。でも僕は2回目のブレークを許した自分に腹が立った。その事は、僕が精神的に準備ができていなかったかのように思わせた」

  • 07年ウィンブルドン決勝でフェデラーに負けた夜、トニ叔父さんが語ったところでは「動物のように泣いた」ことについて
「辛かった」
「僕は泣いた。だって、またチャンスが巡ってくるかどうかなんて分からない」


「仮によくない振る舞いをしている時、それを自信を持って指摘してくれる人を周りに置くのは重要だ。トップにいる時、普通人々は何もかもを素晴らしいと言う。トップにいる時はそういう事を聞きたいかもしれないけど、適切なふるまい方を思い出させてもらうことが一番だ」

  • アガシがテニスを嫌いだったと語った件について
「ツアーに15年もいながら同時にテニスを嫌いでいるなんて不可能だと思う。僕はアンドレが意欲的に情熱をもってプレーするのをいつも見ていた」

  • アガシの告白はテニスにダメージを与えた?
「ATPにとっては大事だ。彼がうつ状態にあって何か摂取したかもしれないということは理解できる。だから、アンドレがクリスタル・メスを使用したことは責める気はない。でも、全員が同じ扱いを受けるべきだ。彼がアンドレ・アガシだからという理由だけで制裁を逃れるべきじゃない。テニスはハードなスポーツだ。年中試合があって一人でプレーする。精神的にも肉体的にも最も厳しいスポーツの一つだ。でも、それはそういう製品(薬物)を使ってもいい理由にはならない」

  • テニスではほぼ一年中スケジュールが埋まっていて、スター選手が体力を回復する時間がないと言われているについて
「全くそう思う」
「9ヶ月間プレーの義務があって、3ヶ月はフリーっていうのもありかもしれない。その3ヶ月には大会があってもいいけど、ランキングに影響があるような重要なものではない大会。でもスポンサーのことも考えなければならない。ATPはそうしたがっている。とにかく、僕たちよりも次の世代には良くなっていくと思う」

  • ナダルのキャリアは残り2、3年と予想する専門家の意見について
「それは気にならない。みんなは僕が16歳でプロになったことを忘れている。そして、僕が2位にいるのはこれで5年連続だ。まだ止めることは考えていないけど、大抵の選手は20歳から始めて、もし29歳で止めたとしても短いキャリアだったとは言われないだろう。もし僕が25歳で止めたら他の人と同じ長さのキャリアになる。人は短いキャリアだったと言うだろうけど、僕はそう思わない」

  • まだ5年はプレーしていると思う?
「イエスともノーとも言えない。誰にも分からない。出来るだけ長くプレーするつもりだし、今のところは一年を良いかたちで終えたい気持ちでいる。来月のデ杯(vs チェコ)もスペインのために優勝したい。インドアコートは僕にとって一番難しいサーフェスだから、02はタフになるだろう。でもロンドンではベストを尽くす」

  • 他のトップ選手たちについて
「僕の意見では、ジョコビッチとマレーの方が(5位で全米優勝の)フアン・マルティン・デルポトロをまだ少しリードしている。マレーはまだグランドスラムの優勝がないけど、成績はデルポトロよりいい」

  • マレーはグランドスラムで優勝できる?
「できると思う。世界No.3にいるプレーヤーなら誰でもグランドスラムで優勝するチャンスは十分ある。彼はまだ22だし、もっと伸びる」


「僕はいつも目標を持っている。良いプレーヤー、良い人間になるための目標。結局、それが一番大切なことなんだ」


Rafael Nadal: 'For everybody there are tough moments. This year, mine came' | Donald McRae | Sport | guardian.co.uk.


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