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日本 4-1 カナダ
日本は8回連続ホームでの開催となったデ杯。31日から2日まで有明を会場に行われたワールドグループ1R、vs カナダ戦は二人の有力選手、ミロシュ・ラオニッチ(11位)とヴァセク・ポスピシル(25位)を抱えるカナダが圧倒的優位と見られていたものの、故障のためラオニッチはメンバーから外れ、ポスピシルはダブルスのみのエントリーに。
とは言え、その条件においても日本は錦織くんのシングルス2勝しか計算できないことには変わりなく、全く楽観はできない状態でしたが、蓋を開けてみれば錦織くんが初日のシングルスでポランスキーに勝利。そして多くの人を驚かせたのが、2011年のウズベキスタン戦以来錦織くんが二日目のダブルスにも出場。前週マウイ・チャレンジャーでデニス・クドラとのペアでチャレンジャー初優勝を飾ったばかりの内山靖崇選手とのペアでダニエル・ネスター&フランク・ダンシェビッチ組に勝利。日本の2勝1敗で迎えた最終日の第4試合、No.1対決は錦織くんがダンシェビッチと対戦し、錦織くんが6-1 1-0とリードしたところで、ダンシェビッチの腹筋痛によるリタイアで日本の勝利が決まる、という意外な結末を迎えました。
今回の勝敗を分けたのは、間違いなくダブルス。カナダのダブルスにはツアー優勝83回を数える41歳のスペシャリスト、ネスターがいて、デ杯の直近の試合ではポスピシルをパートナーにファイナルセット15-13だの10-8だのまで縺れる試合をしていたので、この日もファイナルセットまで行くに違いないと予想していたのですが、錦織くんは滅多に出ないダブルスでも目を見張る動き。さらに何よりうれしかったのが、パートナーに錦織くんを得た内山選手がのびのびとしたプレーを発揮。強力なサーブと巧みなボレーで錦織くんをしっかりと支えたことです。デ杯で日本のダブルスを見て、試合自体をこんなに楽しめたことがあったでしょうか(いや、ない)。錦織くんにミスが続いた時間帯も内山選手がカバーするという理想的な展開で、06年全仏ジュニア優勝&09年全豪ジュニア準優勝のペアが大きな一勝。日本の勝利に貢献しました。内山選手には今回の活躍を是非自信にしてもらって、ツアーでもさらなる飛躍を期待したいところ。
前回のワールドグループ・プレーオフ、vs コロンビア戦では勝利の立役者となった添田豪選手。今回は第2試合でダンシェビッチにストレートの敗退となりました。次の機会にはいいプレーが出来るといいですね。
消化試合となった試合には通常、それまで出場機会がなかった選手に出番が回って来ることが多いもの。杉田祐一選手のプレーも見てみたかっただけに残念です。
カナダチームは怪我人続出で不運でした。せめて日本で観光やおいしいものでも楽しんで帰ってもらえたならいいのですが。
いやあ、それにつけても……
頼りになりすぎだろう、錦織くん!
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