ガスケ vs ダビデンコ終了と同時に、6番コートのアレクサンドル・ドルゴポロフとジェレミー・シャルディーの試合へ。上手い具合にちょうど試合が始まるところだ。
暑さのためか、珍しくキャップ着用のドルゴ。顔が赤い。
シャルディーは今日も強力なサーブとフォアが安定している。ドルゴが1Rで対戦したリカルダス・ベランキスの強くなったバージョンと言ったところか。第1セットは7-5でシャルディー。
2010年にトップ100入りを果たしてからは順調にランクを上げ、翌年の全豪ではキャリア初のグランドスラム・ベスト8入りを果たしたドルゴ。しかし、キャリアハイ13位を記録した2012年1月の全豪で練習中に見かけた際の彼は疲れた様子で、しきりに体調の悪さを周りの人に訴えて練習を早めに切り上げたがっているようだった。たった数十分見ていただけなのだが、以来私の中で「ドルゴは練習嫌い」とのイメージが植えつけられてしまったのだから恐ろしい。本人曰く肝臓、血液に影響を及ぼししばしば疲労を伴う「ジルベール症候群」という病気にかかっていたとかで、以降は徐々にランクを下げ今は50位台。個人的には病気の影響については半信半疑で、一度ある程度の結果を残したことで満足してしまったのかな?モチベーションをずっと保ち続けるのも難しいんだろうな、とこの2年生温く見守ってきた。
ところがこの日のドルゴは、シャルディーに度々厳しいショットを打ち込まれながらも喰らいついてる。重要な局面では”C’mooon!!!!” と大きな声を出し、激しいガッツポーズもしばしば。おや?ドルゴはこんな事をするタイプだったかな?もしかして今日は試合に執着している?
ドルゴが久々にやる気を取り戻してくれたと仮定して、そのきっかけとなった出来事については思い当たる節がない訳でもない。それは昨年10月にジャパン・オープン出場のため来日中、ドルゴがインスタグラムにアップしたメッセージ。初めて訪れた東京で、大勢のファンから予期せぬ注目を浴び、たくさんのプレゼントを受け取った事に驚きを隠していなかった。
自分が日本の人だからそう思いたいだけかもしれないし真相は知る由もないが、とにかくドルゴがまた頑張ろうという気になってくれたのなら喜ばしいことだ。
第2、3、4セットがタイブレークにもつれた試合を勝ったのはシャルディー。
ドルゴはオーストラリアを去る際のインスタグラムで、「一年の始まりに満足している。結果にではなく、自分のプレーに」と語った。うん、シャルディーには負けてしまったけれど、確かにドルゴは最後まで何とかしようとしていた。
そして2月、南米のクレー大会を選んだドルゴはブエノスアイレスで1試合勝つに留まっていたが、昨日リオ・デ・ジャネイロ1Rでうれしい知らせが。ツアー12回の優勝と8回の準優勝は全てクレーの第5シード、ニコラス・アルマグロに勝ったという。やったぞドルゴ!いの一番に「アルマグロは怪我でもしたのか。それともこの2週間の疲れが?」と思ってしまった私を許して。
Men's Singles - Round 2
Jeremy Chardy (FRA) [29] def. Alexandr Dolgopolov (UKR)
7-5 7-6(5) 6-7(3) 7-6(5)
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