Saturday 30 June 2012

ウィンブルドン2012 DAY4でひとりごと

DAY4: Thursday, 28 June (DAY4の全ての結果はこちらで)

動画ハイライトはこちら

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
錦織圭 (JPN)[19] def. Florent Serra (FRA)
6-3 7-5 6-2


時折ダブルフォルト等はあるものの危なげない展開で、錦織くんがウィンブルドン初の3R進出。3Rの相手はデルポトロ。

錦織圭がストレート勝ちで3回戦進出/ウィンブルドン:ウィンブルドン:テニスニュース: テニスナビ - Tennis Navi
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2セットダウンからの逆転だった全豪2Rのvs エブデン戦とは大違いの安全運転。ここまで実にシードらしい、理想的な勝ちあがりです。強いぞ錦織くん!

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Juan Martin Del Potro (ARG)[9] def. 添田豪 (JPN)
6-2 6-3 1-6 6-4


添田選手は第9シードのデルポトロから1セット奪う健闘を見せるも敗退。

添田はデルポトロに敗退、錦織との対戦は実現せず/ウィンブルドン:ウィンブルドン:テニスニュース: テニスナビ - Tennis Navi

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添田がデルポトロから1セット取ったなんて!第2セットで先にブレークされた後寝るんじゃなかった!!

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Lukas Rosol (CZE) def. Rafael Nadal (ESP)[2]
6-7(9) 6-4 6-4 2-6 6-4


前哨戦のイーストボーンは予選敗退。現在100位でウィンブルドンは今年が初出場のルカシュ・ロソルが、第2シードのラファエル・ナダルをフルセットの末下す大大大アップセット。公式サイトのハイライトはこちら



ナダルが第4セットをとってファイナルセットにもつれ込んだ後、センターコートの屋根を閉めるため試合が中断。再開後の最初のゲームでロソルがブレークして1-0。自分のサービスで最後の3ゲームは1ポイントも落とさず、10本連続ウィナー。

欠場した09年を除き5回連続で決勝に進出していたナダルは、ウィンブルドンでは05年以来の2R敗退。

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自分がサーブを打つ際ロソルが動くのを嫌ったナダルが、主審にクレームをつける場面も見られた後の第3セット第3ゲームでロソルがブレーク成功。2-1となった後のチェンジエンドで、行き交う二人の肩がぶつかったとか。

ロソルは

「ウィンブルドンのセンターコートで彼(ナダル)がそれをできることに驚いた。予想していなかった。彼が選んだこと」
「彼は僕を先に通らせたがっているのかと思ったが、その時彼は歩みを早めた。僕はぶつかりたくなかったので止まった。彼は僕にぶつかってから三回謝った。僕は『OK、OK、OK』と言った。OKだったから」
「彼は僕の集中を削ぎたかった。彼が何かしてくることは分かっていた。僕に少し話しかけてきた。こういうことをするのは誰でも普通のこと」

Rosol shrugs off Nadal's shoulder bump

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これまで私の中で区別が付かなかったクボットラッコとの「ATP三大ルーカス(ルカシュ)」の中で、ロソルが今頭一つ抜きん出ました。

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Maria Sharapova (RUS)[1] def. Tsvetana Pironkova (BUL)
7-6(3) 6-7(3) 6-0


芝の得意なピロンコワに1セットを許すも、シャラポワが勝利。

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シモンが男女同額の賞金に疑問を挟んだ件についてどう思うか、という質問に対しシャラポワは

「私たち女性は長い間同額の賞金を得るため戦ってきた。大きなチャレンジで、実際誰もサポートしてくれなかった。貰えるようになったのは数年前。誇りに思うし、この競技を確立して大きくし続ける」
「誰が何を言おうと、どんな批判を受けようと、他の何かにかかわらず、つまり、彼の試合より私の試合を見に来る人の方が少し多いのは確かだと思うから……」

2012 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Maria Sharapova - Second Round

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Serena Williams (USA)[6] def. Melinda Czink (HUN)
6-1 6-4


LADIES' DOUBLES - 1ST ROUND
Serena Williams (USA) / Venus Williams(USA)
def. Vesna Dolonc (SRB) / Olga Savchuk(UKR)
6-0 6-3


セリーナがエース10本を決めて3R進出。姉ヴィーナスと組んだダブルスも快勝のスタート。

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試合後の記者会見で、シモンが男女同額の賞金を止める時だと話した件についてシャラポワは「多くの人の助けを得られない中長い間戦ってきたもの。シモンの試合より自分の試合を見に来る人の方が多い」と話したが何かコメントを、と求められたセリーナ。

「やだー、私が言いたいことを我慢出来ないって知ってて、どうして私にふるの?(笑)」
「そうね、シモンよりマリアを見に来る人がずっと多いのは間違いない。彼女の方が彼よりずっとホット。女子テニスは本当にすごいものだと思う」
「素晴らしいファイト。私たちはビリー・ジーン・キングと何年も戦った。ヴィーナスもそう。私達がどうするべきかパターンを作った」
「私は2歳の時テニスを始めた。彼も確か2歳で始めたはず。私は彼と同じくらいハードに取り組んだ。彼も私と同じくらい、プロのレベルにある全ての人間と同じくらいハードにやっていると思う。私たちは全員とてもプロフェッショナルで、全員一生懸命やっているの」
「そうは言っても、誰だって意見を持つ権利がある。それが彼の意見なら、その意見を持つことは許される。それは一つの意見だから……」

また、「あなたはツアーで最もロマンティックなプレーヤーの一人だと聞いたが、現時点で誰かがあなたを元気づけるためには何ができるか」との問いには

「この手の質問は好き。そうね、長いこと仕事に関係ない異性から花をもらっていない。花をもらった時喜ばなかったから……そう、それが私を元気にするでしょうね」
(花は何が好き?)「バラ。赤いバラが好き。白いバラが好き。ピンクのバラが好き。ピンクは私が一番好きな色。バラなら何でも」
(たくさんの人があなたにバラを送ったら、身動きできなくなるよ)「分かってる。何も起こったりしないことを願うわ(笑)」

2012 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Serena Williams - second round

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Xavier Malisse (BEL) def. Gilles Simon (FRA)[13]
6-4 6-4 7-6(5)


昨年4R進出のザビエル・マリッセが、第13シードのシモンにストレート勝ち。

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Andy Murray (GBR)[4] def. Ivo Karlovic (CRO)
7-5 6-7(5) 6-2 7-6(4)


記者会見で試合を決定づけた要因を尋ねられたカルロビッチは、

「フットフォルト。何と言ったらいいか分からないが、少々呆れた。僕は8歳からこれまでの人生で、こんなに多くのフットフォルトを犯したことはない。11回とか」
「30-0や40-0では決してコールされなかった。いつも30-30やタイブレークだった。僕が言いたいのは、これは何なのか?デ杯なのか、それともウィンブルドンなのか?」
「この試合の後、僕の中でこの大会への全信用が下がった」
(ホームの選手がジャッジの要因になっていると思う?)「間違いない。なぜなら11回か何回あったか知らないが、僕はフットフォルトはしないんだ」
(審判にどうしてか聞いた?)「しなかった。それは僕の仕事じゃない。でも、僕は試合に集中していた。自分が負けそうだからといって、その事でクレージーになりすぎたくなかった。だから集中しようと努めた」
「いんちきをされた気がする。グランドスラムのセンターコートで。何と言ったらいいか分からない」

2012 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Ivo Karlovic - second round

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Mirjana Lucic (CRO) def. Marion Bartoli (FRA)[9]
6-4 6-3


ミリヤナ・ルチッチが第9シードのバルトリに勝つアップセット。ルチッチのウィンブルドン3R進出は、17歳でベスト4に入った99年以来13年ぶり。

15歳でツアー初優勝。シュテフィ・グラフをして「自分が15歳だった時、彼女ほどではなかった」と言わしめたルチッチ。99年ウィンブルドンでベスト4に進出した頃と時を同じくして、ルチッチは家族とともに父親の虐待から逃亡。03年後半にテニス界から姿を消したのは、今も続く個人的、経済的なトラブルが原因だと言われているとか。

ツアーに復帰したのは08年。2010年初めにITFの大会で優勝。ツアーレベルの大会にも出場できるようになり、同年後半にはトップ100入り。

ルチッチはプライベートについては多くを語りたくないとして、

「特に何もしていなかった。子供の頃から以来に初めて家にいただけ。家族と家にいた。それが難しかった。プレーしたかった。でも、できなかった。戻ってこれてまたチャンスができて本当にうれしい」
「自分にはゲーム、才能、ハート、意志があるとずっと分かっていたから、機会を得るだけの問題だった。そして今それがある。本当にうれしい」

2012 Wimbledon Championships Website - Official Site by IBM - Lucic joins list of fairytale comebacks

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Varvara Lepchenko (USA) def. Anastasia Pavlyuchenkova (RUS)[31]
7-6(4) 6-4


第31シードのパフリチェンコワも、全仏4R進出で勢いのあるバーバラ・レプチェンコに敗退。

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Benoit Paire (FRA) def. Alexandr Dolgopolov (UKR)[22]
7-6(2) 6-4 6-4


GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Brian Baker (USA) def. Jarkko Nieminen (FIN)
6-0 6-2 6-4


ドルゴがー!ノー!

今年95位でスタートして、現在キャリアハイの55位のブノワ・ペイル。3Rの相手は度重なる手術から昨年復帰、今年は456位からのスタートでニース準優勝等で現在は126位、今大会は予選から勝ち上がったブライアン・ベイカーと対戦。これは超見もの!

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Jo-Wilfried Tsonga (FRA)[5] def. Guillermo Garcia-Lopez (ESP)
6-7(3) 6-4 6-1 6-3


G-Loの華麗なる股抜きショット。



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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Marcos Baghdatis (CYP) def. Grigor Dimitrov (BUL)
7-5 4-1 Ret.


ディミトロフのリタイアで、バグダティスが2年連続で3R進出。次はマレーと対戦。

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Mardy Fish (USA)[10] def. James Ward (GBR)
6-3 5-7 6-4 6-7(3) 6-3

五輪のワイルドカードは貰えず、アーセナルのシーズンチケットを高いからと諦めたという地元の173位、ジェームス・ワードが第10シードのフィッシュ相手にフルセット。4時間13分の熱戦の末敗退したものの、場内からはスタンディング・オベーション

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
David Goffin (BEL) def. Jesse Levine (USA)
4-6 6-4 6-1 6-3


快進撃が続くゴフィン。3Rではフィッシュと対戦。

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
David Ferrer (ESP)[7] def. Kenny De Schepper (FRA)
7-6(1) 6-2 6-4


GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Andy Roddick (USA)[30] def. Bjorn Phau (GER)
6-3 7-6(1) 6-3


ともにまだセットを落としていないフェレールロディックが3Rで対戦。

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GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Marin Cilic (CRO)[16] def. Lukasz Kubot (POL)
7-6(4) 6-2 6-1


GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Fernando Verdasco (ESP)[17] def. Grega Zemlja (SLO)
7-6(4) 7-6(4) 3-6 6-3


GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Philipp Kohlschreiber (GER)[27] def. Malek Jaziri (TUN)
6-1 7-6(2) 6-1


GENTLEMEN'S SINGLES - 2ND ROUND
Radek Stepanek (CZE)[28] def. Benjamin Becker (GER)
6-2 7-6(4) 6-3


その他の男子シード勢はチリッチ、ヴェルダスコ、コールシュライバー、ステパネックが勝利。

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Tamira Paszek (AUT) def. Alize Cornet (FRA)
6-2 6-1


LADIES' DOUBLES - 1ST ROUND
Christina McHale (USA) / Tamira Paszek(AUT)
def. Alize Cornet (FRA) / Pauline Parmentier(FRA)
6-4 6-3


パシェクとコルネはこの日シングルス、ダブルスの両方で対戦し、いずれもパシェクが勝利。

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Sara Errani (ITA)[10] def. Anne Keothavong (GBR)
6-1 6-1


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Yaroslava Shvedova (KAZ) def. Kiki Bertens (NED)
6-4 6-4


シュウェドワは3Rで好調が続くエラーニと対戦。

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Ana Ivanovic (SRB)[14] def. Kateryna Bondarenko (UKR)
6-3 7-6(3)


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Julia Goerges (GER)[22] def. Anastasiya Yakimova (BLR)
7-6(3) 6-2


3Rで対戦することになったイワノビッチゲルゲスは、いけずかわいこちゃん対決。

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LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Victoria Azarenka (BLR)[2] def. Romina Oprandi (SUI)
6-2 6-0


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Petra Kvitova (CZE)[4] def. Elena Baltacha (GBR)
6-0 6-4


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Angelique Kerber (GER)[8] def. Ekaterina Makarova (RUS)
7-5 6-3


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Nadia Petrova (RUS)[20] def. Timea Babos (HUN)
6-4 6-7(3) 9-7


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Roberta Vinci (ITA)[21] def. Marina Erakovic (NZL)
6-4 6-3


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Francesca Schiavone (ITA)[24] def. Kristyna Pliskova (CZE)
6-4 6-4


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Jie Zheng (CHN)[25] def. Aleksandra Wozniak (CAN)
6-4 6-2


LADIES' SINGLES - 2ND ROUND
Christina McHale (USA)[28] def. Mathilde Johansson (FRA)
7-5 7-5


その他の女子シード勢の中で、フルセットにもつれ込んだのはペトロワだけ。

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LADIES' DOUBLES - 1ST ROUND
Casey Dellacqua (AUS) / Samantha Stosur(AUS)
def. Sorana Cirstea (ROU) / 森田あゆみ(JPN)
6-3 6-2


LADIES' DOUBLES - 1ST ROUND
Andrea Hlavackova (CZE)[6] / Lucie Hradecka(CZE)[6]
def. クルム伊達公子 (JPN) / 藤原里華(JPN)
6-4 6-3


ダブルス。日本勢はクルム伊達&藤原組、シルステアと組んだあゆみちゃんともに初戦敗退。

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LADIES' DOUBLES - 1ST ROUND
Dominika Cibulkova (SVK) / Daniela Hantuchova(SVK)
def. Mona Barthel (GER) / Angelique Kerber(GER)
6-0 6-1


毎回トップアスリートがヌードを披露する「ESPN BODY ISSUE」。来月13日米国で発売になる最新号に、ダニエラ・ハンチュコワが参加していることが明らかに。

同誌には過去テニス界からセリーナ(表紙)、ズボナレワが登場。

Tyson Chandler, Candace Parker, Rob Gronkowski top athlete roster for 2012 Body Issue - ESPN The Magazine – ESPN



2 comments:

  1. ゆとびっち1 July 2012 at 15:05

    いつも楽しい記事ありがとうございます!!ボロテリの訳も感謝です!
    そして、「いけず」調べてしまいましたよ~笑
    シモン、シャラポア、セレナのやりとり最高です。
    シモンは、いつも長くコートを占領するのでコート代払ってもらわないと(彼の試合を見ない私の言い分。見たいのが次に入ってると絶望的になる。かならずフルセットだから。といいつつシモンも大好き。テニス選手全員大好きです)

    ReplyDelete
  2. ゆとびっちさん、こんにちは。いつも読んで下さってありがとうございます。

    「いけず」って関西弁だったんですね。シモンの常に長い試合については「きっと頑張っているんだ」と好意的に解釈していたのですが、もしかして長い試合をする事自体に価値があると考えていたら……。いや、そんな事はない。ただシモンは思うようにウィナーが取れないだけでしょう。

    ReplyDelete

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