第2シードのマリンコ・マトセビッチとサミュエル・グロスの試合を、第2セット最後の数ゲームとタイブレークだけ観戦。
サミュエル・グロスは今年4月ジャミラ・ガイドソワと離婚。その後一時テニスを離れ、オーストラリアン・フットボールの下部リーグに参加していたとか。紆余曲折のあったこの一年、ランクは昨年末の293位から大幅ダウンの789位に。それでも、サーブだけは今でも破壊力抜群。
マトセビッチは昨年のプレーオフ優勝者。全豪本戦は1Rでリカルド・ベランキスにストレート負け。ウィンブルドンは予選を突破して本戦初出場(1Rでフアン・イグナシオ・チェラに1-3で敗退)。全米はワイルドカードで出場するも、1R途中で足首を捻挫し途中棄権。昨年138位で終えたランクは、現在202位。
ここ数年マトセビッチと同じようなランクで競い、共にプレーオフの常連だったマシュー・エブデンが、今年ついにトップ100の壁を突破。エブデンはAIS(Australian Institute of Sport: オーストラリア国立スポーツ研究所)出身で、いわゆるエリート育ち。AISを経由していないマトセビッチとは、何かと比較されることも。初めてマトセビッチとエブデンを見たのは、おととしのチャレンジャーでの一戦で、マトセビッチのエキサイトぶりが際立っていたが、今ならその理由が分かる。
マトセビッチは線審のジャッジが気に入らないらしく、ブツブツ文句を言っている。昨年はもっと自分のプレーに集中していたように記憶しているが、ライバルに大きく水を開けられたことも影響しているのだろうか。もしかして退化してない?
マトセビッチはマッチポイントを決めた後、握手のためネットに近づきながら、ラケットのグリップを当該の線審に向けて構え銃で打つような仕草。上のビデオで気がついたが、ベンチに戻ってからもう一度バキューンとやっている。ああ、これはいけません。良い子は真似をしないように。そして、その傍らでは地面をラケットを叩きつけるグロス。荒れ荒れのゲームセットだった。
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