Tuesday 16 August 2016

錦織くん リオ五輪銅メダルおめでとう!!



14日に行われたリオ五輪テニス男子シングルス3位決定戦で、第4シードの錦織圭選手が第3シードのラファエル・ナダルを6-2 6-7(1) 6-3で下し、テニスで日本に96年ぶりのメダルをもたらしました!


ツアーの過酷な日程を知っていれば、勝ったところで賞金もなければポイントも付かないオリンピックに錦織くんが出場してくれただけでも有り難いこと。なのに、メダルまで獲ってくれただなんて……。錦織くんを同じ国の人間として応援できて本当に幸せです!



今大会は準々決勝のモンフィス戦でマッチポイントを三つ凌ぎ、3位決定戦では第2セットでサービング・フォー・ザ・マッチを二度も逃し、百戦錬磨のナダル相手に致命的とも思われたミスを犯しながらも最終的に気持ちを立て直しての勝利。苦しい局面を乗り越え表彰台に立った錦織くんは、かつてなく凛々しく見えました。初めてのメダル獲得おめでとう!


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ダニエル太郎選手は3Rでデルポトロに敗れたものの、第1セットを奪う大健闘。

たとえ実力者が相手でも、自分から勝手に崩れないところはさすがです。「インスパイアド・バイ・錦織」といった趣のバックのダウン・ザ・ライン連発には興奮しました。



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男子シングルスは、第2シードのアンディー・マレーが前回のロンドンに続く五輪二連覇。開会式で旗手を務めたテニス選手はシングルスの金メダルを獲れないというジンクスをネットのどこかで見かけたような気がしますが、見事払拭しました。

そして、近年手首の故障に苦しみながらも1Rで第1シードのジョコビッチを下し、五輪に賭ける強い意気込みを改めて示したフアン・マルティン・デルポトロ。ロンドンの銅から一つ上がって、今回は銀メダル獲得。


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今回テニスで最も意外な結末を迎えたのは女子シングルス。ノーシードのモニカ・プイグがアンゲリク・ケルバーを6-4 4-6 6-1で下し、プエルトリコに大会史上初の金メダル。

やったね、エレッセ!大当たり!!


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ナダルはシングルスではメダルを逃したものの、親友マルク・ロペスと組んだ男子ダブルスで金メダル。

表彰式でスペイン国歌が流れた後、二人して目元をゴシゴシこする姿が印象的でした。


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女子ダブルス優勝は、失セット0のエレナ・ベスニナ&エカテリーナ・マカロワのロシアペア。




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ミックスダブルス金メダルは、銅メダルを決めた直後にインタビューを受ける錦織くんの後ろを通っていったアメリカのジャック・ソック&ベサニー・マテック-サンズ組。ソックは男子ダブルスでも銅メダルで、今大会ただ一人複数のメダルを獲得。

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他に気になったところでは、ミックスダブルスで銅メダルを獲得したラデク・ステパネック&ルーシー・ハラデツカのチェコペア。錦織くんの3位決定戦が始まる前にミックスダブルスの3位決定戦が中継され、ステパネックの雄姿をテレビで拝めたのは僥倖でした。

また一つ愛が芽生えたかも。罪な人。



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女子単・複(ペアはセリーナ)ともに初戦敗退を喫したヴィーナス・ウィリアムズ。ラジーブ・ラムとペアを組んだミックスダブルスで決勝進出を決めた際の彼女の喜びっぷりは、ウィンブルドンだけで5回も優勝している選手とはとても思えないものでした。





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それにしてもヴィーナスと一緒に銀メダルだなんて、ラムさんは随分と出世したなあ。個人的にラムさんの印象深い思い出と言えば、2014年の全豪。予選2Rのvs ブラス・ロラ戦を観戦中、ラムさんが素晴らしいフォアのダウン・ザ・ライン・ウィナーを決めたので拍手をしたところ、ラムさんが一瞬こちらに目を止めたような気が。しばらくしてラムさんが再びウィナーを決めたのですが、その時は少しぼんやりしていて無反応でいたところ、何かを求めるかのようにこちらをジーッと見つめているラムさんに気づいて慌てて拍手を送った、ということがありました。自意識過剰と思われるかもしれませんが、本当の話。

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今大会の英語の選手紹介の声に聞き覚えがあると思ったら、全豪のMCでおなじみのクレイグ・ウィリスさんのものだったようです。

かつて全豪会場の公式ショップ前で、一服中のウィリスさんを見かけたことがありました。『声が命の商売なのに!』と驚きましたが、その後もお元気そうなところを見るにきっと喉が丈夫なんでしょうね。

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ところで先日、今話題の『シン・ゴジラ』を見てきました。以下、重要なネタバレはしていないつもり。

結論から言うと、総監督の庵野秀明氏についてはむしろ奥様の安野モヨコ氏の方のファンで、エヴァンゲリオンは見たことも見ようとも思ったことがない。ゴジラにも全く興味がない。最近のCGを多用した映画は味気なくてしらける。そんな私ですら文句なしに楽しめるものでした。

登場人物の多くが早口で難しい話をするので何を言っているのか聞き取れないことが多く、後半何度も出てくる「キョサイタイ」という言葉が「大不明生物特設策本部」の略称であることに気付くまでしばらくかかりました。特に期待していなかった初めての4DX体験は迫力満点。帰宅時には頭がズキズキ痛んでもそれすらどうでもよくなる程の圧倒的な面白さで、同じ映画をもう一度映画館で観たいと思ったのは生まれて初めてです。サントラも欲しい。あっ、パンフレットを買い忘れました。これまで一番好きな映画は『ショーシャンクの空に』でしたが、今後は『シン・ゴジラ』と答えます。

日本人に生まれて良かったな――リオ五輪での錦織くんをはじめとする日本勢の活躍や『シン・ゴジラ』にそんな気持ちにさせてもらった今年の夏でした。

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