Tuesday, 7 October 2014

錦織くん ATP500東京優勝でツアー二週連続優勝おめでとう!ジャパン・オープンでひとりごと




全米準優勝、先週のATP250クアラルンプール優勝の後も勢いが止まらない錦織くん!今週開催のATP500東京、楽天ジャパン・オープンでも決勝でミロシュ・ラオニッチを7-6(5)4-6 6-4で下し、キャリア初のツアー二週連続優勝を果たしました。



全米準優勝後の錦織くんは試合以外にも記者会見、スポンサー回り、ATPツアーのアジア・シーズンの顔としての広報活動等と多忙を極めながら、第1シードで出場したクアラルンプールで優勝。これだけでも十分立派なことで、東京でも続けて錦織くんに上位進出を望むのは酷過ぎると個人的には考えていました。それ故、金銭的に思い切れば東京に行けなくもなかったのに結局自宅観戦を決め込んだわけですが、錦織くんはドディグ、ヤング、シャルディーをストレートで下し、準決勝はベンジャミン・ベッカー相手にフルセットに縺れるも決勝進出。試合を重ねる中疲労や体の痛みを隠さないのと同時に、かつてなく勝利への強い意志も露な錦織くん。「ああ、錦織くんは東京でも本気で優勝する気なのだ」と気が付いた頃は時すでに遅し。錦織くんを信じていなかった私のバカバカ。おかげで日本でプレーする錦織くんを初めて会場で見る機会を逃してしまいましたが、代わりに他の誰かが会場で見られたはずなのでそれで良しとしておきます。

決勝のラオニッチ戦は、両者が持ち味を存分に発揮したいい試合でした。先月の全米4Rでは錦織くんが勝ったばかりとは言え、全米後のラオニッチは母国カナダで行われたデ杯ワールドグループ・プレーオフ vs コロンビア戦で5セットマッチのシングルスを2試合。一方錦織くんは、全米を決勝までプレーした後休みなくスポンサーやメディア絡みの仕事をいくつもこなしながら、先週から勝ちっぱなしで8試合。全米を参考にすると、ラオニッチは試合時間が3時間を超えた辺りから疲れてくるようだけど、3セットマッチではまず3時間はかからないだろう。となると、ラオニッチが疲れる前に何とかしないといけなくなるけれど、既に疲れきった様子の錦織くんにそれが出来るだろうか?

試合が始まると、ラオニッチは得意のサーブはもちろん、ストロークでも錦織くんばりのスーパーショット。うーん、錦織くんの動きが固くないのは救いだけど、こりゃ厳しそう――

そんな事を考えながら試合を見ていたのですが、第1セットのタイブレーク6-5で迎えた錦織くんのセットポイント。ラオニッチのアドサイドのワイドに切れていくサーブに錦織くんが体全体を伸ばして飛びつきアングルに返したリターン!何じゃあれは!何が起こったのかすぐには理解できず、後でビデオをスローで見返してもよく分からない。ラオニッチのサーブは完璧なのに!

第2セットはラオニッチがとってファイナルセット、お互いキープが続き錦織くんの5-4で迎えた第10ゲームはラオニッチのサーブ。ここで錦織くんは、それまで半分も返せていなかったラオニッチのファーストサーブを悉くリターン。錦織くん、もうフラフラなくせにやる事は結構惨い……。私がラオニッチなら

「何それ。お前、さっきまでそれろくに返してなかったじゃん。第1セットのタイブレといい、何でこんな場面で急に返しだすん?返せるんなら最初から返しとけや!」

と泣きながらパニックに陥って逆ギレしたくなる展開。

CropperCapture[369]優勝を決めた錦織くんが涙を見せたのには驚きました。全米からろくに休みなしで、さぞかし心も体がきつかったろうにな(凡人には想像すらできないレベルだけれども)。でも、日本のお客さんの前でついに最後まで頑張りきった。錦織くん、やっぱりあなたはすごい人だ。優勝おめでとう。日本で頑張ってくれてありがとう。二年前に東京で優勝した時も同じ事を思ったけど、あの頃より錦織くんはずっとずっと強くなったぞ!クアラルンプール同様、東京でも大会観客動員記録の更新に大貢献したうえで二週連続優勝なんて、本物のスタープレーヤーだけができること!

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表彰式を見届けた後、晩御飯の買い物をするために近所のスーパーへ出かけました。ここのスーパーはウィダーinゼリーが置いてある常温、冷蔵の両方の棚に錦織くんの全米準優勝を祝うメッセージが飾られている素敵なスーパーなのですが、この日は通路の真ん中の島にカップヌードルがあり、見るとカップにはガッツポーズの錦織くん。おっ、これが噂の全米準優勝記念パッケージか。

Cup Noodleいつか軽めに食事を済ませたくなった時に食べるつもりで購入したものの、夜になってもずっと幸せ過ぎてあまり食欲が湧かなかったので、結局その夜いただきました。それにしてもカップヌードルなんて7、8年ぶりに食べたな。何だかカップの内側が丈夫になったような。

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今大会は他の日本勢の頑張りも目立ちました。特に、1Rでワイルドカードで出場の伊藤竜馬選手が、全豪チャンピオンで第1シードのスタン・ワウリンカを7-5 6-2で下したのは嬉しいニュースでした。今週付けのランキングでは93位となり、昨年3月以来のトップ100復帰です。おめでとう!同じくワイルドカードで出場のダニエル太郎選手はデニス・イストミンに敗れはしたものの、一時はマッチポイントを握る大健闘。守屋宏紀選手は予選を突破しての本戦出場。予選決勝勝利後、サインを求めて並ぶ大勢のお客さんに最後の一人まで応じる姿が印象的でした。添田豪選手はドナルド・ヤングに敗れましたが、まだまだ追い上げてくる若手に壁となって立ちはだかってほしいもの。内山靖崇選手は、錦織くんと組んだダブルスで1R突破。錦織くんと組んだ時の内山くんのプレーはランクが10くらい上がって、まさにトッププレーヤーと呼ぶにふさわしいレベルです。このプレーを是非シングルスや他の人と組んだダブルスでも見たい!内山くんならできる!ジャパン・オープンと同時に行われていたアジア大会では、男子シングルスで西岡良仁選手が決勝で実力者ルー・エンスンを下して金メダル獲得のニュースもありました。来月の全日本は優勝候補の本命かな?

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こちらはジャパン・オープンのハイライト。なかなかドラマティックな作りです。

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