全仏2010 DAY11でひとりごと

こちらは米テニス・チャンネル製作のビデオ。ちょっとトッププレーヤー気分。

****************************************************************

Day 11: Wednesday, 2 June


Women's Singles – Quarterfinals
Samantha Stosur(AUS)[7] def. Serena Williams(USA)[1]
6-2 6-7(2) 8-6

お風呂上りにサマンサが第1セットを6-2で取ったと知り、ついに試合中継を見てしまいました。しかし、彼女はかつて私の期待を裏切ることに失敗したことがないため、「ここからセリーナが挽回する。そうに決まってる」とかブツブツ言いながら見なければならないのは厄介なことでした。

第2セットも5-3でサマンサのサービング・フォー・ザ・マッチ。彼女の強力なキックサーブを持ってすれば問題なく試合をしめるものと思われたところが一転、突然縮こまったプレーに。すっかり見慣れた光景……。しかし、無理もありません。今まで勝ったことのない世界No.1のセリーナに勝てそうなんだから。意識的に気を抜いて応援していたはずの私の心臓も、いつしかバクバクし始めていました。それでも、この状況を克服せずして次はなし。また、気分の乗っていないセリーナに勢いだけで何となく勝ったとしても意味がない。こうなったら勝ちビビリを克服したうえで、集中しているセリーナを倒してほしい！

そしてファイナルセット。サマンサが徐々にではあったものの彼女本来の力強いショットを再び取り戻した時、今まで彼女を覆っていた厚い殻が剥がれ落ちていく過程を目撃することになったのでした。4-5となった第10ゲームではセリーナにマッチポイントを握られながらもセーブ。6-6となって再びセリーナのサービスゲーム、15-30から2ポイント連続でサマンサがアドサイドのショートアングルに決めたショットは圧巻でした。

グランドスラムでエナン、セリーナの二人と倒したことで今や優勝候補に名前を挙げられ始めたサマンサ。大会開始前には豪国内でもニコール・プラットが「今回は優勝いける！」と語る記事が出て鼻で笑っていたのですが、まさかこんな展開になるとは。もっとたくさんのファンにサマンサのプレーを見てもらって、いい試合をして、いつまでも人々の記憶に残る選手になってくれたらいいな。今のようなプレーができれば、彼女にはその価値があると思うのです。

そして、私のサマンサへの夢も「次回リベンジに燃えてくるであろうセリーナを倒してこそ本物！」と膨らむ一方ですが、まずはSFのヤンコビッチ戦を見ないふりをしつつ応援……いや、でも、本当は全然期待してないから。


Women's Singles – Quarterfinals
Jelena Jankovic(SRB)[4] def. Yaroslava Shvedova(KAZ)
7-5 6-4

サマンサのSFの相手はヤンコビッチに。彼女のグランドスラム・ベスト4は08年全仏以来5回目。女子4強が出揃い、誰が勝ってもグランドスラム初優勝に。


Men's Singles – Quarterfinals
Jurgen Melzer(AUT)[22] def. Novak Djokovic(SRB)[3]
3-6 2-6 6-2 7-6(3) 6-4

ジョコビッチを破ったメルツァー。彼が本格的にテニスを始めたのは9歳の時で、それまではサッカーに夢中だったとか。引退した後は小さなクラブでもいいので、1シーズンをサッカー選手として過ごしたいと話しています。 またフェデラーとはジュニアで対戦したことはあるものの、ツアーではまだ一度もないのだとか。

Men's Singles – Quarterfinals
Rafael Nadal(ESP)[2] def. Nicolas Almagro(ESP)[19]
7-6(2) 7-6(3) 6-4

好調のアルマグロをもってしてもナダルの壁は崩せず。

***********************************************

フェデラー出演のジレットの新CM。いつも仲良く共演していたあの人は、スキャンダルで契約を打ち切られてしまいました。