Sunday, 2 November 2014
Japan Women’s Open Tennis DAY7 観戦記 (その7) ストーサー vs プチンツェワ
上空が紫色に染まり始めた頃、センターコートではストーサーとプチンツェワの試合が始まろうとしていたが、客席はあまりにも寂しい入り。1番で青山組のダブルスを見ていたお客さん、早く帰ってきて!
さて、今大会2009、13年チャンピオンで今年は第1シードのサマンサ・ストーサー。私が今回大阪まで足を伸ばした理由でもある。自分の力を普通に出すことさえ出来れば三度目の優勝の可能性は十分あると信じるが、それが出来るかどうか全く未知数なのが問題だ。そんなサマンサも、気が付けば今年三十路を迎えた。個人的には、サムりんのピークは自分自身をより客観的に見られるようになるであろう34歳辺りでは?と勝手に予想している。先は長い。
今大会コロシアムの通路で、「Kea Sport」という聞きなれない名前のブランドの店を見かけた。オーストラリアの会社ということだが、言われてみれば広告で商品を見かけた事があるような。何でもオーストラリアン・フットボールの元選手が作った会社で、ネットボール(英連邦諸国を中心に競技されるバスケットボールの女性版スポーツ)でシェアが一位だという。ネットボールか。ちょっと渋すぎるな。
一方、今年はほとんど名前を見かけなかったような気がするプチンツェワ。4月にITFで準優勝が二回あったようだが、この週は122位。プチンツェワとは同じ19歳でハイテンション系のキャラがかぶっているイリーナ・クロマチェワも現在200位台で、二人とも若干伸び悩み気味?いずれもツアーでの活躍を楽しみにしている選手であり、来年はもっとプレーを見る機会が増えると良いのだが。すっかり日が暮れていたこともあり、プチンツェワはこれが一番ましな写真ですみません。
試合はというと、サマンサは開始直後若干もたついたものの、彼女にしては珍しく立ち上がりが良かった。これは相性の良い大阪だからこそなのか。オーストラリアの大会でもこのプレーが出来たら、さぞかしお客さんが喜ぶだろうにな……。そんな事を考えていたら、次第にいつものサマンサらしさが現われてフレームショットが増えてきた。両者のストロークの質は段違いにもかかわらず、試合は縺れた展開に。うん、これは何度も見てきた光景だ。そして、サムりんは気前良くセットを献上したりするのだ。
しかし、この日のサマンサは違った。第1セットが終わる前にプレーの修正が間に合い、再び鋭いショットがコートの中に入るように。プチンツェワも彼女らしく”C’mon!!”と声を出して気丈に立ち向かうが、如何せんボールの威力が違い過ぎる。第1セットはサマンサが先取。
第2セットに入ると、流れはさらに一方的に。サマンサが低く短い唸り声とともにラケットを振ると、バズーカー砲のようなショットがクロス、ダウン・ザ・ラインと自在に相手コートに突き刺さる。ほぼサマンサのサーブ4本で終わったゲームも。こりゃすごい。サマンサが良いショットを持っているのは知っていたけれど、とても女子のものとは思えぬショットをこれでもかとばかりに目の前で見せつけられると圧巻だ。何かから解き放たれたかのように自由にプレーをするサマンサが見られるなんて、思い切って大阪まで来た甲斐はあった!そして何度もしつこいけど、オーストラリアでこのプレーをすればお客さんは感激するだろうになあ!
試合後は出口にサインを求める観客が殺到(大阪でこの人数はかなり多いのです)。勝ったサマンサは大阪4年連続のベスト4進出。
Singles Quarterfinals
Samantha Stosur (AUS)[1] def. Yulia Putintseva (KAZ)
6-4 6-1
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
こみねさん、こんばんは。ワウリンカの記事のときばかり登場してますが、サムりんの大ファンでもあります。
ReplyDeleteたくさんの写真を見られてうれしいです!(次の記事のふくらはぎなんか…もう…♪)
Kea Sports、アマチュアのリゾート大会なんかでよく出店しています。
ボールのアップリケとかが可愛いんですよね。
ふーみんさん、コメントありがとうございます。
ReplyDeleteサムりんもお好きなんですね。楽しんで頂けたらうれしいです。
Kea Sportは日本で頑張っているんですね。
明るい色使いなので、コートでは栄えそうです。