前日夕方の雨模様から一転、大会7日目の金曜日は晴天となった。いいぞ。テニス観戦はこうでないと。
開場時間の10時過ぎに靭公園前に着き、1番コートの外の歩道を進んでいた時のこと、突然目の前の中空をラグビーボール状の物体が横切ったかと思うと、「ズサッ」という低い音を残して脇の茂みに落ちた。コートにいる誰かが誤って外に出したようだ。
草をかき分けボールが落ちたらしい辺りを調べてみると、程無くして「NFL」の文字が入ったアメフトのようなボールが見つかった。実際の競技で使われるものよりも随分小さいな。ボールを拾いコートの方を向くと、高いフェンスに阻まれコートの様子は全く伺い知れないが、観客席から一人の男性が「こっちだ」という風にコートの中を示している。そこに投げ返しておけば持ち主がいるのかな？えいやっ！
一体誰のボールだったんだろう？っていうか、このボールで遊ぶ国の人知ってるわ。そして、今大会の出場選手の中でその国の人でもガイドソワは使わないだろう。ということは、あの人しかいない！！
急ぎ足で会場入場後真っ直ぐ1番コートに向かってみたところ、ララ・アルアバレナとタチアナ・マリアのダブルスペアが練習中。あら？私が思っていた人と違う。それにしても、この二人がアメフトのボールで遊ぶかな？ちょっとイメージが湧かないが。
マリアのバックハンドは片手だった。しかもなかなか私好みのフォーム。
今日もコーチでもある彼女のご主人が一緒。
いつの間にか前に赤ちゃんを抱っこしている。
やっぱり昨日の赤ちゃんはマリアの娘さんだったのか。去年の12月に生まれたらしい。じゃあ、歩き始めるまでにはもう少しかかるかな？
お父さんは何かガッツポーズをしている。すまん、赤ちゃんに夢中で見てなかった。
うんうん、今日は日差しがきついので帽子をかぶせてもらわないとね。あまりの暑さに、お客さんも日陰になっている客席上段に集中している。しかし、オーストラリアから帰ったばかりの身としては、今日の日差しは春の木漏れ日のようだ。あと何年同じ事が言えるかは分からないけれど。
赤ちゃんでもちゃんとパスは発行されるらしい。シャーロットちゃん、というのか。
お母さんの練習を静かに見守るシャーロットちゃん。大会中は彼女の姿を何度となく見かけたが、ついに一度も泣いたり大きな声を出したことがなかった。何て親孝行！
かわいい！かわい過ぎる！！ずるい！
アルアバレナもしっかり練習していました。見てたよ。見てたってば。
クッションで席を取っている人がいる。オーストラリアで同じ事をしたら速攻で誰かに持って行かれるに違いないのだが、さすがここは日本。平和ですね。
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