Thursday 8 March 2012

F・ゴンザレス、アカスソ、リュビチッチ 引退へ

春(南半球は秋なんですが)はお別れの季節。男子選手3名の引退のニュースをまとめて。

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元世界5位のフェルナンド・ゴンザレス(31)は先月8日、今月開催のマスターズ1000マイアミを最後に引退することを発表。



「数週間前、マイアミを最後にキャリアを終えることを決めた」
「100%個人的な理由。自分がいたい場所にいるためのエネルギーがないと分かった」

近年膝の故障に悩まされていたゴンザレス。一昨年10月に右臀部の手術を受けた後、出場はツアーレベルでは5大会のみ。昨年の全米以降では初めての大会となったビニャ・デル・マールは2Rで敗退。

「いつも30歳まではプレーすると言ってきて、先月はその事を考えずにはいられなかった。そして3週間前、最終的な決断を下した」
「ビニャ(・デル・マール)でプレーするのは難しかったが、決めたことは変わらない」
「もし(自国チリの)ビニャで引退していたら、感情的になり過ぎてしまっただろう。マイアミは僕にとって大切な場所で、チリの人々も大勢いる。ツアーの友人にもお別れを言いたい」

引退発表後、ゴンザレスはサンパウロ(1R敗退)とブエノスアイレス(ベスト8)に出場。

「新しいスタートを切りたい」
「テニスには関わり続けるだろう。僕の情熱だ。何をするか時間をかけて考えたい」

ゴンザレスはツアー11大会優勝。07年全豪で準優勝後、キャリアハイの5位を記録。オリンピックでは04年アテネでシングルス銅メダル、ニコラス・マスーと組んだダブルスでは金メダル。08年北京ではシングルスで銀メダルを獲得。

Tennis - ATP World Tour - Gonzalez To Retire Following Miami

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ホセ・アカスソ(29)は先月22日、ATP250ブエノスアイレス開催中の自国アルゼンチンで正式に引退を発表。



「厳しく、重要な決断だった。そのため公にするのに時間がかかった」
「人生のうち12年、テニスを始めてからは25年以上。だから真剣に考えたかった」

アカスソの最後の試合は昨年全仏の予選。ツアーレベルでは1年前のブエノスアイレスQF(アルマグロに敗退)。

「テニスは僕の人生だった」
「プロプレーヤーでいるためにベストを尽くしたし、それが僕の一番好きなことだった。大会で勝ったり、国を代表したり、世界のベストプレーヤーを倒したりといった素晴らしい経験を経て、僕は自分の人生の重要なパートを終えようとしている」

アカスソのキャリアハイは20位。ツアー11大会で決勝に進出し、3大会で優勝(全てクレー)。デ杯メンバーとしてもニ度の決勝進出。

現役時代の思い出は、

「デ杯決勝で2回プレーした事。プロとして初めての大会(04年ソポト)で(フランコ・)スキラーリに勝った事。(06年の)デ杯(準決勝)で(レイトン・)ヒューイットに勝った一戦は、僕のキャリアに大きな影響を与えた」

Tennis - ATP World Tour - Buenos Aires 2012 Thursday - Acasuso Retires From Professional 
Tennis

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イワン・リュビチッチは7日、来月のマスターズ1000モンテカルロを最後に引退することを発表。

19日に33歳の誕生日を迎えるリュビチッチ。キャリアハイは3位。05年にはデ杯優勝。04年アテネ五輪ではマリオ・アンチッチと組んだダブルスで銅メダル。ツアー優勝は、一昨年ジョコビッチ、ナダル、ロディックを下して優勝したインディアンウェルズを含め10回。

ATPプレーヤー評議員にも02年から08年にかけて選出され、最後の2年は議長。

「プロのアスリートにとって、引退は決して簡単に決められることではない」
「人生の次のステージを楽しみにしている。テニスは僕に多くのものを与えてくれた。今度も関わり続けたいし、何らかのかたちで貢献したい」

Tennis - ATP World Tour - Ljubicic To Retire Next Month

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ゴンザレスと聞いて思い出すのは07年の全豪決勝進出、08年北京五輪でチリ選手団の旗手を務めていた雄姿の他、09年全仏SF、vs ソダーリング戦でジャッジに怒ってお尻でボールマークを消した事件。アカスソは全豪で、練習中の彼をやたら見かける機会がありました。引退してもどうぞお元気で。

ところで、今年は不調気味とはいえ、先週まで普通に試合に出ていたリュビチッチの引退発表には驚かされました。彼はキャリア最高位を記録した06年前後に、特に楽しいエピソードが集中していたように思います。世界3位なのに顔を覚えてもらえなかった事、リュビチッチの運気を吸い取ろうとしたミカエル・ロードラが、彼のロッカーに裸で忍び込んでいた事件は今でも語り草?05年には、事実上アンチッチとの二人チームでクロアチアをデ杯優勝に導いたのもすごかった。当時「デ杯に優勝したから、このまま引退することになったとしても悔いはない」と話していたように記憶していますが、あれからもう6年ですか。あっという間ですね。


2007 Ace Authentic Straight Sets Bronze #18 - Ivan Ljubicic
B0079ROW9C

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