Monday, 29 June 2015

ウィンブルドン2015 男子優勝予想

続いて男子です。全てのドローはこちら。名前の後ろの数字はシード。



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第1クオーター


☆気になる1R


錦織圭[5] vs シモーネ・ボレリ(イタリア)

第5シードの錦織くんは、初戦で昨年ウィンブルドン3Rでフルセットの熱戦を演じたボレリと対戦。ハレSFを怪我でリタイアした後の最初の試合としてはちと厄介な相手ですが、昨年の全米の例もあるし、錦織くんはその辺が読めません。何はともあれ、体が健康でありますように。

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ところで、錦織くんが今年会場近くに家を借りている事は既に報道にもありましたが、その家主さんがインタビューに答えている記事を見つけました。以下は家主さんのお話。

――最初に家を貸した選手はテイラー・デント、次に二コール・バイディソワ、そしてフアン-マルティン・デルポトロ。デルポトロはロンドン五輪の時も借りた。昨年のウィンブルドンもデルポトロが借りる予定だったが、手首の故障による欠場で代わりにトマシュ・ベルディヒが、今年もデルポトロが欠場したことで錦織圭が入った。一度ある選手に貸し始めたら、引退するまで毎年同じ選手に貸すのが基本。

家は袋小路にあるので、とても静かでプライバシーが守られている。家主としては、クイーンズにも出場する選手に貸すのがベスト。かつてはデルポトロがそうだったが、その後彼は残ることが決まるまでセカンド・ウィーク分は予約しなくなった。錦織は先週の土曜にやって来て3週間丸々抑えている。かなり自信があるのだと思う。

選手が入居する前に、家族の写真等は全て片付ける。部屋はしみ一つない状態でなければならない。大仕事だが、年に一度家を片付けるのは良い事。ドアベルも半年壊れたままだったが直した。ワードローブもスペースを空けるが、実際大抵の選手は床にスーツケースを広げている。

デルポトロはちょっとだらしない。ベルディヒはセルフ・タンニング・ローションをカーペットに少しこぼしていった。それでも「もう二度と貸したくない」と思ったことはない。エージェントが家をきれいにしてくれるから。自分が貸した時の状態で戻ってくる。時々選手は物を置いていく。いらなくなったシューズや練習で使う物。バイディソワは、お礼状を添えたシャンペンのボトルを置いて帰ったものだけれど。

うちはいつも選手に貸すことにしている。だって、彼らはテニスをしに来るだけだから。テレビ関係の人はもうちょっと使う。パーティーをする事もあるかも。うちは両親が近所に住んでいるからラッキー。数週間そこに移ればいいだけだから。子供が学校に入る前は旅行に出かけたものだが、今はその代金は一人分の学費に消えている。たまには庭の水遣りに帰る。家を貸す選手には全員会ってきたが、皆例外なく良い人たちだった――


ということで、錦織くんがデルポトロよりだらしなかったりベルディヒみたいにセルフ・タンニング・ローションを床にこぼすとはとても思えませんが、気をつけてね!

Wimbledon 2015 how home renters, strawberry growers and bakers make SW19 tick _ Sport _ The Guardian



添田豪 vs ジョン・イズナー (アメリカ) [17]

ウィンブルドンは2年ぶりの本戦出場の添田選手は、ウィンブルドンでは史上最長試合の勝者として名高い第17シードのイズナーと対戦。

頑張れよー。



守屋宏紀 vs マリン・チリッチ(クロアチア)[9]

守屋選手は、予選を突破してキャリア初のウィンブルドン本戦入り。おめでとう!

守屋くんと言えば、最近Twitterfacebookインスタグラムを通じて急に露出が増えたことを喜んでいるファンの方はきっと少なくないはず。何を隠そう私もその一人。



ご本人はこういう言われ方は嫌かもしれないけれど、ああもう本当にかわいいですねえ。この写真なんて何?犬と戯れる守屋くんだなんて、んーかわいすぎてけしからん!

守屋くん、積極的に情報を発信してくれてありがとう!それがたとえスポンサーであるテクニファイバーの企画だったとしても嬉しいです!各SNSのアカウントをお持ちの方は、守屋くんの投稿に「いいね!」をしたりお気に入りに登録するなどして、守屋くんが見事賞金5万ドルを獲得できるよう応援しましょう。チリッチは強敵ですが、切れ味鋭いリターンで苦しめちゃって!


レイトン・ヒューイット (オーストラリア) vs ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)

共に今年が最後のウィンブルドンとなるヒューイットとニエミネンが対戦。誕生日もたったの5ヶ月違いというこの二人。過去5回の対戦はいずれもヒューイットが勝利。

勝者は2Rで第1シードのジョコビッチとの対戦が濃厚となれば、センターコートはほぼ間違いないところでしょう。引退の花道を飾れるのはどちら?!



★実現したら面白そうな試合


4R 錦織圭[5] vs マリン・チリッチ(クロアチア)[9] or ジョン・イズナー (アメリカ) [17]

4Rでの対戦が濃厚なシード勢は、いずれも直近の対戦で敗れているチリッチとイズナー。どちらも長身のビッグサーバーで、どちらかと言えば錦織くんが嫌いなタイプですが、錦織くんならしばらく我慢していればそのうち何とかできるはず!

それにしても、新しくなったATP公式サイトの使いづらいことと言ったら!今ようやく対戦成績を調べる場所を突き止めました。分かってもなお名前の検索窓が開いたり開かなかったりで、虫眼鏡のアイコンをクリックする順番にコツが必要だなんてふざけんなこら!


QF 錦織圭[5] vs ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]

そろそろ修造の記録に並んでもいい頃。たとえ抜いたとしても、修造は傷ついたり怒ったりしませんから大丈夫。きっと泣いて喜んでくれるでしょう。


ベスト4 → 本命を書くと外すので、今回も心の中にしまっておきます。

     ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]


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第2クオーター


☆気になる1R


マリンコ・マトセビッチ(オーストラリア) vs リアム・ブロディー(イギリス)

2月のアカプルコ1Rの勝利を最後に、10大会連続で初戦敗退中のマリンコ。それに伴いランクも急降下で現在138位。

初戦の相手は地元ワイルドカード、182位のブロディーとくれば本来ボーナスステージのはずですが、今の状態ではとてもそんな事言えません……頑張れマリンコ!


ルーク・サヴィル(オーストラリア) vs リシャール・ガスケ(フランス)[21]
ジョン・ミルマン(オーストラリア) vs トミー・ロブレド(スペイン)[19]
ジョン-パトリック・スミス(オーストラリア) vs ケニー・ドゥ・シェペール(フランス)


2011年ウィンブルドンJr.チャンピオン、ルーク・サヴィルは予選決勝で2セットダウン、第4セットではマッチポイントを一つ凌いでの逆転勝ちで、オーストラリア勢としてジョン-パトリック・スミス、ジョン・ミルマンと共に本戦入り。サヴィルは昨年の予選決勝も、相手に一度マッチポイントを与えてからの逆転勝ちだったとか。本戦でも昨年に続く初戦突破なるか?スミスとミルマンはウィンブルドン本戦初出場。

今回オージー男子は本戦に11名が出場。うち9名がトップハーフに固まっているのは、やや不公平な気がしなくもなかったり?ところでオージー男子と言えば、何でも元世界8位マーク・フィリポーシスがニューポート予選にワイルドカードで出場するという驚きの知らせが。フィリポーシスは現在38歳。引退したのは06年の事。子供が生まれてお金が必要にまた頑張りたくなったのかな?

Mum's the word for Aussie qualifier Saville - The Championships, Wimbledon 2015 - Official Site by IBM
Philippoussis to make comeback – 28 June, 2015 - All News - News and Features - News and Events - Tennis Australia



グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[11] vs フェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)

先週ミラノ・チャレンジャー(クレー)で優勝したデルボニス。この勢いで低迷気味のディミトロフにも勝てるかと一瞬期待しましたが、芝の成績は過去3戦全敗だとか。ふむ。



★実現したら面白そうな試合


3R ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[7] vs ニック・キルギオス(オーストラリア)[26]

19歳だった昨年、4Rでナダルに勝ってベスト8に残り一躍世界にその名を知らしめたキルギオス。順当に勝ち進めば、3Rでは昨年QFで敗れたラオニッチとの再戦が濃厚。さらに勝てば、4Rの相手は昨年2Rで下したガスケの可能性大。

大会直前に長年のコーチと離れたり、かつて男子選手が現れたのを見た事がないWTAのウィンブルドン・プレパーティーに出席する等、相変わらず話題に事欠かない彼。目が離せません。



QF スタン・ワウリンカ(スイス)[4] vs ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[7]

全仏優勝で今大会も注目が集まるワウリンカ。芝の成績は、過去22勝21敗とほぼ五分。しかし、昨年ベスト4のラオニッチも故障から復帰したばかりとなると、どちらに転ぶか読めません。


ベスト4 → ミロシュ・ラオニッチ


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第3クオーター


☆気になる1R


ジョー-ウィルフリード・ツォンガ(フランス)[13] vs ジル・ミュラー(ルクセンブルグ)

全仏準決勝の後試合出場がなくぶっつけ本番で芝に臨むツォンガは、クイーンズ・ベスト8のミュラーと対戦。



★実現したら面白そうな試合


4R ラファエル・ナダル(スペイン)[10] vs ファビオ・フォニーニ(イタリア)[30]

この山の筆頭シードだったダビド・フェレールが直前に欠場を表明したことにより、4R進出の可能性が俄然広がったフォニーニ。順当であれば、4Rでは今年2勝と相性の良いナダルと対戦。


QF アンディー・マレー(イギリス)[3] vs ラファエル・ナダル(スペイン)[10]

今年決して状態が良いとは言えないナダルが相手なら、マレーはベスト4までは確実に残っておきたいところ。


ベスト4 → アンディー・マレー(イギリス)[3]

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第4クオーター


☆気になる1R


杉田祐一 vs ブラス・カブチッチ(スロベニア)

決勝と名が付く試合では、極端に勝負弱くなる傾向があった杉田選手。今回の予選決勝も2セットリードの第3セットで先にブレークした直後にブレークバックを許し、一瞬「いつもの展開か」と不安が過ぎりましたが、5-5からの第11ゲーム、相手ダニエル・エバンスのサーブで何度もブレークポイントを凌がれながらついにブレーク成功。続く自分のサービスゲームをきっちり締め、最高の展開で勝ちきりました。昨年に続くウィンブルドン予選突破おめでとう!

大会公式サイトに杉田選手の予選決勝からの画像が数枚あり。
http://www.wimbledon.com/images/pics/large/b_250615_qualies_40.jpg
http://www.wimbledon.com/images/pics/large/b_250615_qualies_43.jpg
http://www.wimbledon.com/images/pics/large/b_250615_qualies_45.jpg

1Rで対戦するカブチッチは、現在107位。芝では過去10試合で1試合しか勝ったことがありません。一見勝てそうな相手にも見えますが、勝つと思うな思えば負けよの精神で試合に臨んでほしいもの。


ジル・シモン(フランス)[12] vs ニコラス・アルマグロ(スペイン)

この場合、シモンとアルマグロのどちらがよりアンラッキーなのかな?過去の対戦成績は2勝2敗のがっぷり四つ。


ブノワ・ペール(フランス) vs ミハイル・ユーズニー(ロシア)

全仏のペール vs フォニーニに続く、メンタルやられやすいシリーズ第二弾。


トマシュ・ベルディヒ(チェコ)[6] vs ジェレミー・シャルディー(フランス)

恋人が美人系対決……なんて冗談はさておき、過去の対戦成績はベルディヒの3勝。



★実現したら面白そうな試合


2R トマシュ・ベルディヒ(チェコ)[6] vs ニコラ・マウ(フランス)

前哨戦スヘルトーヘンボスで、予選から勝ち上がり同大会2回目の優勝を果たしたマウ。キャリア3回の優勝は全て芝でのものというマウが、一桁シードのベルディヒをも一泡吹かせられるか。


2R ロジャー・フェデラー(スイス)[2] vs サム・クエリー(アメリカ)

前哨戦ノッティンガム準優勝のクエリー。この勢いでフェデラーに挑めば、あるいは初勝利も?

……うん、ごめん。嘘。



ベスト4 → ロジャー・フェデラー(スイス)[2]


優勝 → ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]

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