この機会を利用して、お二人について少し触れておきたいと思います。
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プロフィールをチェックしてさらに驚いたことには、日比野選手がテニスを始めたのは10歳とプロ選手としてはやや遅め。11月で21歳になるそうなので、テニスを始めてたったの10年ちょいでここまで上がってきた訳ですか。それはそれは。愛知県一宮市のご出身で、高校時代にオーストラリアへテニス留学。英語が若干こなれているのはそのせいか。Twitterとfacebookあり。所属はフリー。
207位でスタートした今年、5月に久留米でITF5万ドル初優勝。今年3つ目となる今回のタイトルで世界ランクはキャリアハイの124位を記録し、今や奈良くるみ、土居美咲両選手に続く日本のNo.3です。
日比野さんの優勝後のコメント。
「自分が一週間に二つも優勝したなんて信じられない。上手く言えないが、今は優勝してうれしい」
「これまでで最高のテニスをしている気がする。自分のベストを尽くせた」
Hibino, Millman take singles titles at Kentucky Bank Tennis Championships _ More Sports _ Kentucky.com(画像あり)
今月25日スタート(女子は恐らく26日から)の全米予選でも良い結果が出るように祈ります。
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錦織くん同様、内山くんも中学からの米IMGアカデミー留学を経てプロデビュー。しかし、以降はそのスケールの大きなプレーから受ける印象にはもう一つ見合わない成績。それでもダブルスでは錦織くんと組んだ昨年のデ杯ワールドグループ1R、vsカナダ戦で得意のサーブとボレーを軸としたプレーで隠し切れない才能の片鱗を見せてくれることから、辿り着いた結論は
『これはもう、持って生まれた性格が壊滅的にシングルスに向いていないとしか考えられない』
白状すると、内山選手が4月に筑波フューチャーズで優勝した後、増田健太郎コーチのブログを通して内山選手がバルセロナを拠点に活動すると知った際も、
『無理してシングルスに拘らずに、ダブルスに専念すればいいのに』
などと思っていました。
おやっ?と思わされたのは6月、ブルガリア・ブルガスのフューチャーズで優勝した翌週、地元札幌で行われるフューチャーズに出場するため日本にとんぼ帰りというハードスケジュールをものともせず、二週連続優勝を果たしたと聞いた時。3年連続で準優勝止まりだったという大会を勝ちきったこともあり、早くもバルセロナ修行の成果が現れたかと思っていたら、続く7月のグランビー10万ドルチャレンジャーでベスト8。翌週のレキシントンは準優勝で、シングルスランクはキャリアハイの211位。今月下旬の全米予選にも無事出場できる運びとなりました。今は内山くんがシングルスでも活躍できるとずっと信じ続けていた皆さんに、「ダブルスで頑張れ」と思っていたことを謝りたい気持ちでいっぱいです。
明日5日に23歳の誕生日を迎える内山くん。今回の準優勝を自信にして、内山くんのさらなる飛躍を願わずにはいられません。ぼちぼち英語のチャンピオン・スピーチの練習もしておいた方が良さそうですね!
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