Friday, 29 July 2011

クルム伊達インタビュー 夫ミハエル氏、サッカーなでしこ、チャリティー、年齢、グラフ、フェデラー、ウィンブルドン vs ヴィーナス戦のことなど

TENNIS.comにクルム伊達公子選手のインタビューがアップされました。拙訳ですが、以下。

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Date-Krumm_Q&AQ. 女子ワールドカップの優勝は日本にとってどんな意味があった?あなたは見たの?

A. もちろん日本では大騒ぎだった。サッカーと言えば日本でも普通男子のことだったのが、女子がワールドカップで優勝したので日本では大ニュースになった。アディダス繋がりで、澤(穂希)選手とは以前会った事がある。試合は見なかった。練習を始めていて、始めた時間が私にしては遅かった。試合の時間はベッドにいたので、ニュースでハイライトを見た。

Q. 日本の地震の後、あなたは何かしら援助をしたいと話していた。何か関わる機会はあった?

A. 災害後、基金を始めた。いくらかお金を出して、友人や多くの人も寄付をしてくれた。このお金はスポーツのために使いたいと考えている。例えば、またテニスコートを作ったりとか。この件は契約のあるヨネックスと進めている。

Q. 経歴によると、ラオスに学校を建てたそうだけど?その事について話してもらえる?

A. 3年ほど前、ラオスに学校を建てた。この件には夫と一緒に関わった。

Q. あなたの夫はドイツ人カーレーサーのミハエル・クルムさんだけど、スポーツマンとの結婚はあなたのテニスに何か影響を与えた?彼から助言を受けたことは?

A. 彼はテニスに限らず、スポーツ全般について私に話す。彼にはレーサーの友達がいて、ヨーロッパのアスリートに知り合いが多い。また、ネットをチェックしてアスリートの良いコメントを見つけたりする。スポーツとは精神的なもので、それはテニスでも同じこと。なので、彼は人がどのように集中してレベルを上げていくかについて説明する。精神的なサポートは私にとって非常に重要。そして、彼はいつも私と一緒にトレーニングしてくれて、その事が私にモチベーションを与えてくれる。

Q. テニスに戻ってきて最も驚いたことは?

A. 復帰したばかりの頃は、ただ楽しいばかりだった。負け試合さえも。チャレンジを楽しんでいた。今このレベルにあっては、楽しむのは時々難しい。でも、最初のキャリアで既に成功しているので、戦うこと、チャレンジそのものを楽しむようにしている。いつもそう努めている。

Q. 他の選手について驚いたことは?物事はどう変わった?

A. 女子テニスはよりパワフルでスピーディーになっている。

Q. 年齢の話ばかりされてうんざりしたり、テニスの話だけにしてほしいと思ったりする?

A. イエス、いつもその話ばかり(笑)。今はほとんどの選手は20歳前後なので、私の最初のキャリアのことは知らない。例えば、ドミニカ・チブルコワとダブルス1Rをプレーした時、ドミニカは私に「何年休んでたの?」と聞いてきた。「11年」と答えたら、彼女は「ワオ!」と言った。彼女のお母さんが私とほとんど同じ年で、アナスタシア・セバストワのお母さんとは同い年だった。だから、いつも年齢の話で笑っていて、彼女は言うの。「あなた、すごいわ。私のお母さんみたいな年なのに」

Q. ペトラ・クヴィトワ、キャロライン・ウォズニアッキ、ヴィクトリア・アザレンカのような若いトッププレーヤーの中で、一番印象が強いのは誰?

A. みんな違うスタイルを持っている。もちろん、みんなパワフル。キャロラインはまだグランドスラム優勝がないけど、とてもタフなプレーヤー(そしてビューティフル)。No.1でもあるし、彼女が良い選手であることは明らか。(サビーネ・)リシキはトップ30、マリア・シャラポワはトップ5に戻ってきた。私にはリー・ナが興味深い。全仏で優勝したし、強いメンタルがあって体も強いしテニスもいい。でも、問題は彼女はもうとても若いというわけではないこと。(笑)私から見たらまだまだ若いけど、他の選手と比べれば若過ぎるとは言えない。

Q. あなたが対戦した中でベストのプレーヤーは?

A. 私にとってはシュテフィ・グラフ。ずっとシュテフィ・グラフ。

Q. グラフは今のトップ選手の多くを倒せると思う?

A. そう思う。彼女にモチベーションがあって少し練習したなら、誰が相手でも勝つ可能性があると思う。

Q. 男子ではロジャー・フェデラーが史上最高の選手と言われているけど、あなたもそう思う?

A. そう思うし、そうであることを願っている。

Q. 誰のプレーを見るのが一番楽しい?

A. フェデラーの試合を見るのが好き。テニスが美しいし、それにもちろん強いから。

Q. 女子では?

A. それは少し難しい。ただ楽しむためだけではなくて、次に当たる時どうプレーするかも考えながら見なければならないから。でも、うーん、誰だろ?リー・ナの試合が好き。でも、ここ3年は次に対戦する時のことを考えながら見ているから、観戦を楽しむことはない(笑)。

Q. 今年のウィンブルドンでのヴィーナス・ウィリアムズとの試合は、記憶に残るものだった。あなたの最もエキサイティングな試合の一つになった?

A. 私にとってはとても幸せだった。96年にシュテフィ・グラフと対戦して以来、センターコートに立っていなかった。またウィンブルドンのセンターコートに立つ日が来るとは思ってもみなかった。それに、ヴィーナスはウィンブルドンで5回の優勝経験がある。何も失うものはなかった。彼女はサーブがとてもいい。自分がどんな風にプレーするか想像できなかったが、ボールだけに集中した。ボールをコントロールして、ネットに詰め、短いボールを使う必要があった。彼女はリーチがあるので、サイドに振りたくなかった。前後に揺さぶりたかった。ええ、あれは私の最もエキサイティングな試合の一つだった。

Q. あなたは元々左利きだったのを、日本の習慣で右利きに直してプレーし始めた。ラファエル・ナダルのような選手を見て、左でプレーしていたら良かったのにと考える?

A. ええ、他の選手と比べて利点があると思うので、左でプレーするのはいい考えだと思う。でも、私も左に走らされた時はたまに左で打つし、フォアハンドも少し打てる。

Q. あなたのスタイルはユニークで、フラットで打つ。今の若い選手であなたのプレーを思い起こさせるような選手はいる?

A. いない(笑)。全然違う。

TENNIS.com - Features - Tennis Talk: Q&A with Kimiko Date-Krumm


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クルム伊達選手は今週米・スタンフォードに出場。シングルス1Rでドミニカ・チブルコワと対戦し、2-6, 6-7(7)で敗退。初めてチブルコワと組んだダブルスでは1Rでチャン・カイチェン&スン・シェンナン組に勝利。2Rでは藤原里華&青山修子組に敗退。クルム伊達選手は残念でしたが、藤原&青山組は準決勝進出のうれしいニュース。

来週はサンディエゴ?Go 公子!!


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