Tuesday 20 September 2016

デ杯2016 日本ワールドグループ残留おめでとう!!

来年のワールドグループ残留を賭け、プレーオフでウクライナと対戦した日本デ杯チーム。ダニエル太郎、西岡良仁両選手が初日にシングルスで2勝を挙げる大活躍で、2年ぶりのホーム開催を勝利で飾りました!

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初戦に登場したのはダニエル太郎選手。現在115位とは言え一旦乗せると厄介なスタホフスキとの初対戦でしたが、ストレート勝ちを収めました。





リオ五輪でも感じたことですが、ひょろ長い体型から絶妙のバランスで繰り出されるダウン・ザ・ラインがフォア、バック共にいいですね。 少し錦織くんを思い起こします。


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続く第2試合は、西岡良仁選手が出場。先の全米でベスト16、キャリアハイ50位で来日したイリヤ・マルチェンコを下しデ杯シングルス初出場で初勝利!



かつて西岡くんの試合を見る楽しみの一つに彼の独り言(あるいは叫び声)を聞くことがありましたが、今回の西岡くんは終始感情表現を抑えてプレーしていた印象を受けました。若干20歳にして気持ちで負けない西岡くんは頼もしい。堂々たる初陣でした。おめでとう!

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西岡くんの対戦相手、マルチェンコのバラエティー豊かなネガティブ・リアクションについては試合中のツイートでも少し触れたのですが、この日個人的に気がついた範囲では西岡くんにマッチポイントを握られた直後、肩をすくめて両手を上に向けた仕草に確認できたのみでした。試合終盤は痙攣を起こしかけていたのに、あのマルチェンコが……何だか感慨深い。

我慢強くなかった頃の彼の足跡を求め自分のブログをさかのぼってみると2012年全豪1R、スタホフスキとのウクライナ仁義なき直接対決の記事がありました。日本勢の敗戦に打ちひしがれ家に帰りたい気分でいた時二人の熱い試合を見て元気を取り戻していたなんて、今の今まですっかり忘れていましたよ。お世話になっていたんだな。ありがとう。

ところで、ウクライナのエースと言えば(現在のランクはマルチェンコより下とは言え)ドルゴポロフ。最近は途中リタイアが続いていることもあり多くは期待していませんでしたが、姿が見られなかったのは残念です。ジャパン・オープンは来てくれるのかな?

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日本の2勝で迎えた二日目のダブルスでは、錦織&杉田組がスタホフスキ&スミルノフ組と対戦。

大会前某所でボレーを練習する杉田選手の様子を見たところ、打ったボールが悉くアウトで一抹の不安を覚えましたが、そこは日本語でコミュニケーションをとれる選手としてこれ以上望むべくもないパートナーを得て起きるマジックなのか。昨年のカナダ戦での内山選手同様、即席ペアにも関わらず杉田選手が持てる能力を余すところなく発揮しての勝利。日本チームのワールドグループ残留を決めました。




前髪のメッシュのおかげで、どちらが杉田か分かりやすいのがいい!

冗談はともかく、杉田選手がキャリアで最も輝いた瞬間は2012年ATP250チェンナイ準々決勝、当時10位にいたアルマグロ相手にダンクスマッシュをかました時(ファイナル6-4で惜しくも敗退)になってしまうのではないかと危惧した時期もありましたが、今年は五輪初出場で初戦突破、さらに予選から出場したマスターズ1000シンシナティで3R進出、プラス今回の日本チーム勝利への貢献で、もうチェンナイは間違いなく超えた。「面白い前髪を持った人(©本人)」杉田が輝く時間はこれからです!

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3日目の日曜日はあいにくの雨となりましたが、修造の即席トークショーが行われた上シングルス2試合も無事消化できて、現地で満喫した方が羨ましい!

選手四人が映った画像で一番良いと思ったのはこれかな。

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また、今回ヒッティング・パートナーとして参加していた綿貫陽介選手(画像中央)。



これまで代表に帯同する若手を「オレンジ・ボーイ」(チームメイトのために果物等を取ってくる役。所謂パシリ係)と呼ぶものだと信じていましたが、もしかしてこれはオーストラリア独特の名称なのでしょうか?いつかこの場に綿貫くんが代表選手として戻ってきてくれる日を待っています。

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かつては5年間デ杯を大阪固定で開催した時期もありましたが、今回は兵庫・ビーンズドームで行われた2012年2月のvsクロアチア戦以来4年半ぶりの関西開催。せっかく久々に錦織くんが西日本でプレー(神戸のエキシビは除く)してくれたというのに、見に行けず本当に残念です。

個人的に今のところ唯一のデ杯会場観戦は05年7月、アジア・オセアニアゾーン・グループⅠ残留が係ったプレーオフの最終日。会場には、今回の綿貫くんのような立場で、当時15歳の錦織くんもいました。試合後はボールを打っているところも見ることができ、

『この子が噂の錦織くんかあ……』

と未来のエース候補に心躍らせたことを昨日の出来事のように記憶しています。ブログにも感想をアップしましたが、今はなぜか画像が表示されません。元の画像もパソコンを買い換えた際移動し損ねたらしく、どこかへ行ってしまいました。きちんと保存できていたらお宝ものだったのにな。がっかり。

あれから11年。期待通り世界のトッププレーヤーに成長してくれた錦織くんの大きな尽力により、日本の主戦場はワールドグループへ。そして今回出場した選手4名は皆トップ100という、少し昔の事を考えれば信じられない程の贅沢な布陣。ああ、素晴らしい時代になったもんだ。

日本チームの益々の活躍を楽しみにしています。

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