Tuesday 10 September 2013

全米2013 DAY14でひとりごと

2020年の夏季オリンピック&パラリンピックの開催地が東京に決まったとか。ということは、有明スタジアムが新しくなって、テニスには、例年の大会ではなかなか揃わない豪華メンバーが集結することに?もうこれは見に行くしかない!

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Day 14: Sunday, September 8 (DAY14の全ての結果はこちらで)

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Women's Singles - Final
Serena Williams (USA) [1] def. Victoria Azarenka (BLR) [2]
7-5 6-7(6) 6-1 


CropperCapture[222]トップ2シードの対戦となった女子シングルス決勝は、第1シードのセリーナ・ウィリアムズが第2シードのヴィクトリア・アザレンカをフルセットで下し、グランドスラム17回目、全米は2年連続5回目の優勝。全米オープン・シリーズのボーナス100万ドルと合わせて360万ドル(約3億5800万円)の獲得賞金は、プロテニス史上最高額。



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セリーナの試合後の記者会見より。

(大会前プレッシャーはあった?)「ええ、タイトルの防衛にはいつもプレッシャーがある。ひどいプ
レッシャーは感じなかったけど、優勝したいと思っていた。でも、全米前に負けたことで実際プレッシャーは少々取れたから、それは少しましだった」

(まだ32歳だけど、グラフの22回の優勝を超えることを含めて、今後のグランドスラムで重要なのは?)「その事はあまり考えていない。最近いつも言っているけど、今は年齢の割りにいい感じできている。これほどいい感じだったことはない。とても体の調子はいい。今回のような厳しいスケジュールでシングルス、ダブルスに出てもプレーできる。ほとんどの時間、とてもいい感じだった。こんな感覚は何年もなかった。可能性にはわくわくするけど、何が起こるか分からない。プレーを続けて、自分に出来ることをするだけ」

(今年のあなたの成績は圧倒的だけど、もう一つグランドスラム・タイトルが欲しかった?)「もちろん。今年の成績には正直がっかりしかけていた。全仏は優勝したけど、他の二つの成績には満足していなかった。一つはベスト8にすら残れなかったし。だから、少なくとも今年二つ目のグランドスラムが獲れてずっとましな気分なのは確か」

(全米で初めて優勝した時の17歳のセリーナ・ウィリアムズと今のあなたが対戦したらどちらが勝つ?)「分からない。自分が17歳の時のビデオを見ることがあるけど、インディアンウェルズでシュテフィ・グラフと対戦していて、この時の私が良かったの(笑)。自分でも信じられなくて。私はネットに出ていて、『私がボレーですって?』。ボレーも出来てて、『私がボレーを打つの?』。だから分からないけど、どちらもファイター。どちらも決して諦めない。面白い試合になるでしょうね」

(グランドスラムで17回優勝するために犠牲にしたものは?)「自分では犠牲だと思っていない。自分が出来るベストの事をするための機会だと思っている。子供の頃に人と連れ立って出かけたりはしなかったかもしれないけど、それを他の何かと交換したいとは思わない。むしろ幸運だったと思う。テニスをする機会を与えられて、それが得意だった。多分私にとっては犠牲じゃなかった」

(あなたは今年たくさんの大会に出場しているけど、この後アジアシーズンでプレーする体力はある?)「ええ、楽しみにしてるわ。ヴィーナスと私は楽しみにしてるの。『Veerena (ヴィリーナ)』が戻ってくるわよ。そこでダブルスに出るの。それにもっと練習したいし。今年はあまり練習できなかったから。二人でその話ばかりしてるから、楽しくなるわよ」

An interview with: SERENA WILLIAMS | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event

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アザレンカの試合後の記者会見より。

(第2セットを取って第3セットに入った後、気持ち的に落ち込んだ?)「いいえ、落ち込んだりということはなかった。第3セットに入って流れが少し変わった瞬間があって、自分が勢いを失ったように感じた。でも、セリーナが何かしたわけじゃなかったから、実際は何もなかった。自分が集中を失ったかどうかしただけで、何もなかった。彼女がそれを生み出した。あの瞬間、彼女は今日タフだった。彼女の方が堅実で、勝つのにふさわしかった。今日、自分がもっと何かましなことが出来れば良かったのにと思う。第1セットにもチャンスがあった。でもいいの、そういうものだから。でも、出来ることは全部やった。ゲームを通して言えば、もっと上手くやれた事はあったけど、気持ちは出した。出来るだけ一生懸命戦った。それが私には重要なこと。私は素晴らしいチャンピオンに負けたけど、まだくじけてはいない」

(あなたはツアーの大きな大会で彼女に勝ったけど、グランドスラムではまだ勝っていない。何かそこに大きな違いを感じる?)「今日や(セリーナに勝った)シンシナティーとかにそれほど違いがあるとは思わない。ゲームの質や勝利への意志の度合いは同じだったと思う。私たちの結果は反対だけど、去年の試合は去年の試合で、今年の試合は別の話。今日プレーヤーとして違った面を見せたのは、セリーナじゃなく私だった。私はそう感じた。だから、チャンスを掴もうとするのが重要だと思うし、次の機会が待ち遠しい」

(昨年の敗戦より傷つくものに見えるけど、去年より受け入れるのは辛い?)「それは別物。私はこの敗戦がどれだけ自分にとって辛くなるかとかは考えない。今日起きた事のベストな面を受け取る。たくさんのポジティブな事があったから。ネガティブなのは結果。でも、全体的に見ると、他の試合に比べて自分がどれだけチャンスを増やしたかを見ると、かなり見るべきところがあると思う。そして、自分の目の前にあるチャレンジは、私にやる気を起こさせてくれるだけ。今日私たちは、女子のゲームは本当に競っていることを示したと思う。」

An interview with: VICTORIA AZARENKA | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event
 
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昨年の決勝に続き見ごたえのある試合でした。セリーナ相手に互角の戦いを見せられる選手は、今はアザレンカぐらいのもの。是非何度でもこんな試合を見せて欲しいです。

そして、そんな厳しい相手を下して珍しく無表情で何度も飛び上がったり、腕を上げて勝利の雄たけびを上げてみせたセリーナはさらに最高でした(笑い過ぎて涙が出るほど)。やはり頂上決戦はこうでないと。

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Men's Doubles - Final
Leander Paes (IND) [4] / Radek Stepanek (CZE) [4]
def. Alexander Peya (AUT) [2] / Bruno Soares (BRA) [2]
6-1 6-3

 
男子ダブルス決勝は、第4シードのパエス&ステパネック組が第2シードのペヤ&ソアレス組を下し、このペアとしては昨年の全豪に続きグランドスラム2回目の優勝。



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40歳で男子選手としては最年長のグランドスラム・タイトルホルダーとなったパエス。全米優勝は06年(パートナー: ダム)、09年(同: ドローヒー)に続き3回目。パエスはトロフィーを彼のコーチ、リック・リーチ(93年全米ダブルス優勝、リンゼイ・ダベンポートの義兄)の父リチャードさんに捧げるとコメント。リチャードさんはこの2週間闘病中で、リックさんは看病のため西海岸と東海岸を行ったり来たりする日々だったとか。

Leander Paes: I dedicate this US Open win to Richard Leach, father of my tennis guru, Rick | US Open 2013 - Features | NDTVSports.com

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パエス&ステパネックの試合後の記者会見より。

(優勝した今の気持ちを)

ステパネック: 「チームとして大きい。今年乗り越えてきたものを考えると、このトロフィーは非常に特別なもの」
「一つ達成したいことがある。それは年末のツアー最終戦の優勝。それがリアンダーのトロフィーのコレクションにかけている物だから。僕が集中しているものはそれ。彼のコレクションに加えたい。今日の勝利でマスターズの出場資格は得たはずだから、まず第一歩。今目の前にトロフィーがあってとても幸せだし、二人ともそれを楽しんでいる」

(リアンダー、あなたは以前にもグランドスラムで優勝したことはあるが、今回ラデクとの優勝で何か特別な点は?)

パエス: 「今回のはとてもとても特別だ。僕にとっては(昨年)全豪の優勝より特別かもしれない。全豪で僕はキャリア・グランドスラムを目指していて、ラデクはそのために一生懸命やってくれた」
「今回のものは僕にとって大きい。僕たちは今年、多くの困難に対処しなければならなかった。僕はいつも言ってきたが、テニスは僕たちにとって恵まれた仕事だ。友情、友愛、兄弟愛を築く。ラデクが過ごしてきたこの年の最後に、一緒にこのトロフィーを獲得したことを決して忘れない。僕がこれまで獲ってきたいくつかの最高のグランドスラム・タイトルのはるか上を行くもの」

(ラデクが手術を乗り越えたことで、年齢に屈したくないと思うようになった?)

パエス: 「いい質問だ。ラデクからは毎日インスピレーションを受ける。彼の謙虚なところが好きだ。彼には、他の皆と同じように人生のアップダウンがあるが、彼はそれをプロフェッショナルに乗り越える。彼は自分が大事だと思う事をする。彼の考え、思考プロセス、彼はとても理性的だ。彼は周りに良い人間を置く。誰かがトラブルを起こしても、彼をそれを乗り越えるだろう。時間の問題だ」

(コートの内外で今年の印象的な出来事を挙げるとしたら?)

パエス: 「僕には二つある。一つは今年のローマでのラデクとの会話。通常は年末に翌年のスケジュールを話し合う。どの大会に出るか、どこにピークを持ってくるか。昨年は直感的にそれをしなかった」
「でも今年はローマで会話の場を持って、僕たちはやり抜くことを選んだ。マスターズの出場と優勝、グランドスラム優勝を目標にすることを選んだ」

「二つ目はイーストボーンでの早朝のこと。その日は僕の誕生日で、周りにはラデクしかいなかった。チームの人間はそれぞれ用事があって誰もいなかった。僕は誕生日には娘と一緒にいることにしているが、今年は一緒にいられなかった。朝早かった。正確な時間は覚えていない。寒かった。小雨が降っていた。僕はとても寂しくて悲しかった。でも、ラデクは僕を起こして、いつもの朝のように海岸へ走りに行った。40歳でも、30歳でも、100歳でも何でも関係ない。そこにチーム、仲間、兄弟がいて、単純な日課、日常の用事をこなす。そして、彼のような人間が自分の側にいてくれる事が分かって、それを共に理解していることが僕にコートで魔法を与えてくれる。僕の鼻に何が起ころうが(注: 2Rで自分のミスショットが鼻に当たったこと)、僕のバックハンドやサーブがどうなろうが、僕の心と体はいつでも彼のために使える。イーストボーンの早朝のランニングの出来事だった」

An interview with: LEANDER PAES & RADEK STEPANEK | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event

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準決勝で背筋を痛めたペヤは、決勝の最後はサーブをまともに打てない状態。試合後の記者会見で、

「準決勝の最後にオーバーヘッドか何かを打とうとした時に起きた。背中が攣ったような感じ。この2日間手当てを受けた。練習ではサーブを打てなかったので、厳しくなることは分かっていた。痛み止めを飲んで、それが少し効いた。でも、ボールを打とうとする度に悪くなるばかりで、一度はサーブの際に何か音がして、それがとどめだった」

An interview with: BRUNO SOARES & ALEXANDER PEYA | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event

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Junior Boys' Singles - Final
Borna Coric (CRO) [4] def. Thanasi Kokkinakis (AUS)
3-6 6-3 6-1

 
男子ジュニアシングルスは第4シードのボルナ・コリッチがノーシードのタナシ・コッキナキスに1セットダウンから約3時間の試合を勝利。

16歳のコリッチは今大会を最後にジュニアを卒業。来週ウマグで行われるデ杯 vs イギリス戦にもクロアチア・チームに召集されているとか。

コッキナキスは今年の全豪に続くグランドスラム・ジュニア準優勝。

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Junior Girls' Singles - Final
Ana Konjuh (CRO) [2] def. Tornado Alicia Black (USA)
3-6 6-4 7-6(6)

 
15歳同士の対戦となったジュニア女子シングルス決勝は、第2シードのアナ・コニューがワイルドカードで出場のトルネード・アリシア・ブラックをファイナルセット・タイブレークで下し、グランドスラムは今年の全豪に続いて二回目の優勝。トータルポイント数ではコニューが112.ブラックが116だったとか。

ジュニアのシングルスは男女共にクロアチア勢が優勝。

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Wheelchair Men's Singles - Final
Stephane Houdet (FRA) [2] def. 国枝慎吾 (JPN) [1]
6-2 6-4

 
車椅子男子シングルス決勝は、大会五連覇を目指していた国枝慎吾選手が、今大会ダブルスパートナーでもあった第2シードのウデに敗れ準優勝。




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