客席にWOWOWの仕事で観戦中のフローラン・ダバディ氏を発見した。日本のテレビ局で働くフランス人という微妙な立場にあって、今日はどちらを応援しているのか。
第1セットが終わると、ウデはバスルーム・ブレイク。戻ってくると、今度は主審からウデがメカニカル・タイムアウトを取ったとのコール。メカニカル・タイムアウト!車いすテニスにはそんなものがあるのか。初めて聞いた。
試合再開を待っている間にも時刻は7時に近づいて、6番コートを吹き抜ける風は一層冷たさを増してきた。こんな事もあろうかと上着やひざ掛けの用意は万端だ。さあ、存分にやってくれ。何ならフルセットになっても構わない。国枝選手もすっかり体が冷えてしまったのではないかと心配したが、ちゃんとガードしていたらしい。
修理完了で第2セット開始。その後も国枝ペースで試合は進み、目を見張るファインプレーもいくつかあった。間違いなく以前よりプレーの迫力が増したと思う。素晴らしい出来。
いつも思う事だが、応援している選手の優勝を見届けて全豪観戦を締めくくれるなんて贅沢な思いができるのは、ひとえに長くトップの地位にありながら努力を怠らない国枝選手のおかげだ。女子車いすシングルスで42回のグランドスラム優勝と470連勝を記録したオランダのエステル・フェルヘールは先日引退を発表したが、国枝選手にはまだまだ競技を続けてもらって、当面誰にも破られない記録を作ってほしいもの。それは決して手の届かない夢ではないと思う。
Men's Wheelchair Singles – Final
国枝慎吾 (JPN) [2] def. Stephane Houdet (FRA) [1]
6-2 6-0
大会はとっくに終わっていたけど、この日記でメディアでは収集出来ない全豪を昨日まで存分に楽しむ事が出来ましたm(__)m 只今シドニーでキルギオス暴れてます!来年か再来年は全豪でWC貰えるかな?はぁ…にしてもメルボルンに住みたいです。
ReplyDeletepareyamaさん、こんにちは。
Delete観戦記にお付き合い下さってありがとうございました。1ヶ月もかかってしまいましたが、楽しんでいただけたならうれしいです。
キルギオスは元気ですね。ツイートで「またチャレンジャーで準々決勝に残ったけど、目指しているのはもっと先だ」と鼻息荒いです。今年中に300位台に入れたら、もしかすると来年には本戦WCがありそうですね。
私は全豪期間中以外は日本に住んでいる皆さんが羨ましいと思っています。でも帰ったら帰ったで、「仕事休めなさすぎ。残業多すぎ。生活や付き合いにお金かかりすぎ」などと文句ばかり言いそうです。「故郷は遠きにありて思ふもの」というやつですね。