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錦織圭選手は4Rでダビド・フェレールを下し、3年ぶりの全豪ベスト8入り。準々決勝で昨年のチャンピオン、スタン・ワウリンカに敗れ同大会初のベスト4入りはならず。
準々決勝の第3セット終盤、錦織くんがしばしばサーブ&ボレーを試みる場面がありました。敗戦寸前のサーブ&ボレー連発は、個人的には足がもう動かない人が1ポイントを短くするために選ぶ手段という印象があり、てっきり錦織くんもそうなのかと思いましたが、滅多にしないプレーであれだけの精度ははさすがです。錦織くんのショットで私の一番のお気に入り、バックボレーがたくさん見られてああ幸せ!
ひとまずシードを守って昨年以上の成績を残せたので良かった。次の大会が待ち遠しいです。
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今大会で最も気に入っている錦織くんの写真は、4Rのフェレール戦からのこちら。ラケットを振り切って宙にいながら、この上半身の安定感ときたら!美しい!!
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19歳のニック・キルギオスは、昨年のウィンブルドンに続き母国全豪でもベスト8入りを果たし、豪男子勢としては05年準優勝のレイトン・ヒューイット以来10年ぶりの準々決勝進出。
プレーに加え大胆な振る舞いや言動で、今大会も何かと話題を振りまいた彼。印象的な場面を一つ選ぶのは難しかったですが、準々決勝のvs アンディー・マレー戦からのこちらにしておきます。マレーさんにはあまりうけなかった様子なのが残念!
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大舞台で爆発する力は十分証明されただけに、グランドスラム以外での彼の活躍も期待したいところですが、全豪後に撮ったMRIで背中に疲労骨折寸前の箇所が見つかり、2月のマルセイユとドバイは欠場。少なくとも1ヶ月はツアーを離脱する見込みで、来月6日からのデ杯ワールドグループ1R vs チェコ戦も黄信号だとか。
Nick Kyrgios out for a month with bone stress injury, Davis Cup in doubt
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現役時代はもちろん、引退後も女性との交際の噂が絶えることがなかった元世界8位、マーク・フィリポーシスも今や結婚して一児の父。今年の全豪ではレジェンド部門に出場し、コート上で最年少だったにもかかわらずアンリ・ルコントの足を引っ張りまくっていました。同じギリシャ系の血を引くキルギオスの試合でも、ファミリーボックスに姿が。
オーストラリアでギリシャ系の若手と言えば、タナシ・コッキナキスもいるな。フィリポーシスもついに後進の世話に興味を持つようになったのかな?でも、フィリポーシスに人に教えられることがあるかしら?いや待てよ、反面教師としてならいける!
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男子ダブルス決勝で、ニコラ・マウの打ったサーブがペアのピエール・ユーグ・エルベールの頭部を直撃するアクシデント。
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エルベールと言えば、昨年のジャパン・オープンにミカエル・プルジシーズニーとのペアでダブルスに出場。予選で敗れるもラッキールーザーとして本戦入りし、ついにはツアー初優勝を果たした出来事が記憶に新しいところ。優勝を決めた二人が観客へお辞儀をしたり、スピーチではエルベールが「ヨネックスのラケットのおかげで優勝できた」とコメントする等、微笑ましい場面満載でした。
この度、母国で開催の全仏以外では初出場となったグランドスラムのダブルスでいきなり準優勝。シングルスも先月キャリアハイ107位を記録しており、今年は一気にブレークするかも?
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ヨネックスと言えば先日、新鋭ベリンダ・ベンチッチとのウェア契約が明らかになりました。
#Tennis: @BelindaBencic goes full YONEX. "I’m really excited,” said the player. More here: http://t.co/mPoohwsPTd pic.twitter.com/aBHeGayQYc
— yonex.com (@yonex_com) 2015, 1月 16
ツアーレベルの女子選手としては、2010年末に引退したエレナ・デメンティエワ以来のウェア契約?ウケを狙っているのかいないのか謎なセンスで、再びファンを困惑させてほしい!
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ミックスダブルス決勝は、リアンダー・パエス&マルチナ・ヒンギス組がダニエル・ネスター&クリスティーナ・ムラデノビッチ組を下し、ペアとしては初優勝。
この笑顔とプレーに騙されて、彼女の二度目の引退などの微妙な過去については皆また忘れていくんですね。ヒンギスの「うやむや力」、社会人は見習いたいですね!
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シングルス女子決勝はセリーナ vs シャラポワ。トップ2シードの一騎打ちにふさわしい好勝負となりました。
セリーナについてはもう全豪と全仏は本気で優勝する気がないのだと思っていたし、本人もホップマン・カップから具合が悪そうだったにもかかわらずこの結果。よく分からない人だわ。しかし、セリーナが真剣にプレーしてくれるなら、これほど有難いことはありません。
今大会は姉ヴィーナスも2010年全米以来となるグランドスラム・ベスト8入りで、今週のランキングでは11位と久方ぶりのトップ10入り目前。優勝スピーチはらしくない神妙なものでしたが、ヴィーナスが現役を続ける限りはセリーナも頑張ってくれるはず!……だよね?
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シングルス男子決勝はノバク・ジョコビッチとアンディー・マレーの対戦となり、ジョコビッチが全豪5回目の優勝。
見てないや。すみません。
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車いすは、男子の国枝慎吾選手が全豪では3年連続の単複優勝。女子の上地結衣選手は2年連続の準優勝。おめでとうございます。
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ふとグレガ・ゼムリャとヴァニア・キングの名前を当分見ていないことに気が付いて調べたことには、ゼムリャは今週のATP250ザグレブの予選で半年ぶりに復帰(1Rでベデネに敗退)。キングは昨年首と背中を痛め、プロテクト・ランキングでの復帰を目指して療養中だとか。
これって全豪の感想になっているのかな?という気がしなくもないですが、以上です。
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