チェコは09年決勝でもバルセロナでスペインと対戦。その時は1勝もできず、今回は借りを返すかたちに。また、チェコは今年ホップマン・カップ、フェド杯、デ杯で優勝を果たし、同じ年に行われたITF3大会で同じ国が優勝したのは初めてだとか。
試合のラストから表彰式まで。全編チェコ語で何を話しているのかさっぱりですが、喜びに満ち溢れています。
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デ杯決勝の第5試合で30代の選手が勝ったのは、ステパネックが初めて。
試合後のステパネックのコメント。
「これをずっと夢見ていた」
「今の気持ちを言葉に表せない。今日僕はとてもアグレッシブにプレーしていた。何も残したくなかった。アクティブでゲームをコントロールする側に立ちたかった。彼ら('80年の優勝チーム)が僕たちのインスピレーション、僕たちのアイドルだった。彼らはレジェンドで、今僕たちが加わろうとしている」
Davis Cup - Articles - Arise the hero of 2012
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孝行息子。
3日で10時間以上コートに立ったステパネック。最後の試合ではダイビングボレーの際、両膝と右ひじに擦り傷。
いつもの事ながらキスしそうな勢い。
カップが熱くて触れない、のか?
頬ずりも。
嫁と恋人も良かったね。
破ったシャツについては「バッグに入っている」そうで、チャリティーに出品するかもしれない、との
事。
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デ杯のステパネックと言えば「黄金の舌のライオン」シャツが定番ですが、初日のvs フェレール戦では珍しく普通のシャツ。ダブルスと最終日のシングルスでは着用していたところから察するに、自分がフェレールに勝つのは困難、またベルディヒが3戦目となる第4試合のシングルスでフェレールに勝つのも体力面から厳しいと見て、初めから最後の試合のため体力を温存するつもりだったのかも?
今年は1月、パエスと組んだ全豪ダブルスで初のグランドスラム・タイトル獲得に始まり、最後はデ杯優勝を決める大役を務めたステパネック。来週27日に34歳の誕生日を迎える彼にとって、きっとキャリア最高の瞬間だったことでしょう。
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今年はデ杯のシングルスで負けなしのベルディヒでしたが、最後のvs フェレール戦で初めての黒星。喜びの渦の中、試合後の握手を忘れていたステパネックの元へ駆け寄り、アルマグロと握手をしに行くよう促す場面では、「自分はしなかったくせに」と突っ込まずにいられませんでしたが、ステパネックが後々自分のように非難されることがないように、との彼なりの細やかな配慮だったのでしょう、多分。
ともかく、全ての試合をベルディヒ、ステパネックの二人だけで戦い切ったチェコ。優勝おめでとう!
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ナダルを欠いたスペインでNo.1を務めたダビド・フェレール。バレンシア、マスターズ1000パリと、2大会連続優勝して乗り込んだツアーファイナルはラウンドロビン敗退もデルポトロ、ティプサレビッチに勝利と、この1ヶ月は怒涛のスケジュールだった彼ですが、きっちりシングルス2勝を上げたのはさすが。
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試合前に敵、味方の双方から厳しい言葉を浴びせられたニコラス・アルマグロ。注目された初日のvs ベルディヒ戦は4時間にも及ぶフルセットの大熱戦に。結果的には2敗でしたが、今回の悔しい経験はきっと後々生かされることでしょう。
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ところで、優勝を決める重要な一戦を戦ったステパネックとアルマグロは、奇しくも今年伊藤竜馬選手が白星を挙げた相手。すごい!
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故障中のナダルはリビング観戦。しかし、今日ついにコートでの練習を再開した模様。復帰が待ち遠しい!
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一夜明け、プラハ城をバックに写真撮影。
ベルディヒはこの後ビーチへバカンスへ出発。トレーニングは12月上旬から再開するそうで、デ杯には来年も出場したい、との事。
Tohle je teď naše, užívali si tenisté focení s Pražským hradem v zádech - iDNES.cz
第5戦目のステパネク、すごかったですね!!
ReplyDelete素晴らしかったですね。体力的に厳しいかと思いましたが、さすがそこは男の中の男ステパネック。これ以上ない締めくくりでした。
ReplyDeleteそれにしても、30代も中盤を迎えたテニス選手にこんな事が起きるとは。テニスの神様ありがとう!
ステパネク!! やりましたね~。
ReplyDelete寝てしまって、リアルタイムで見なかったことを後悔しました。
ロソルと、マグロさんの表情が切なかったです…
マグロさんについては、こみねさんの前記事のこともありましたし。
こんなにがんばっても、ポイントが少しも稼げないなんて…
ガスケ好きの私でも、申し訳ない気持ちになりました。
とにかく、おめでとう!!ステパネク!!チェコチーム!!
アルマグロにとっては辛い思い出になってしまいましたね。フェリシアーノ・ロペスが試合前に監督の決定に不満を表した件も気持ちは分からないでもないですが、やはりいかがなものだったかと思います。
ReplyDeleteとはいえ、アルマグロの敗戦により、ガスケが今年トップ10で終わることになりました。何という棚ぼた!おめでとうガスケ!