シュトラーがATPに語ったところでは
「全体的にはハッピーだ。人が想像し得る全てを果たした。多くの成功と同時に辛い敗戦もあったが、それは人生やテニスに生かせる。素晴らしいアドバイザーでコーチだったダーク・ホルドルフが僕の傍にいてくれたのは非常に幸運だった。キャリアを通じて僕を導いてくれたし、信頼できる人間だった。素晴らしいキャリア、素晴らしい時間を過ごし、多くの人に出会って共に素晴らしい経験をした」
「1月に最後の試合をして、足の付け根の怪我と体の問題で引退を決めた。この夏ウィンブルドンで行われたロンドン五輪に出たかったが、今は将来の計画に集中する」
「僕のようなテニスでは、フィットであることが条件」
「僕の身長は2mもないので、(ロジャー・)フェデラーや(ジョン・)イズナーのようなビッグサーブはなかった。ポイントを取るために動かなければならなかったから、僕のベースは当然常にフィットネスにあった。疲れにくい体を作って、ベースラインからアグレッシブでい続けた。引退した今ですら走ったり、ジムでトレーニングをしたりする。体を動かすのがずっと好きだった。その事が僕のキャリアの助けになった」
「たくさんの特別な思い出があるが、ニコラス・キーファーと組んで銀メダルを獲った04年アテネ五輪が際立っている。感情的になっただけでなく、僕の最高の瞬間の一つだったが、最も辛い敗戦の一つでもある。金メダルに4つマッチポイントがありながら、フェルナンド・ゴンザレスとニコラス・マスーに負けたから」
17年の現役生活で、ツアー優勝はシングルスとダブルスでそれぞれ4回。キャリア最高位は04年4月の5位。
引退後は大会運営に携わる予定だそうで、
「イオン・ティリアック氏と僕はデュッセルドルフの大会のメンバーシップを買った。だから、来年からは全仏の前週に(ATP)250の大会が行われることになる」
「僕にとってはテニスをプレーする側から大会の運営に関わることになり、これは素晴らしいこと。デュッセルドルフで長くトーナメント・ディレクターを務めているディートロフ・フォン・アルニムがイベントを仕切るので、僕たちはこのパートナー関係で素晴らしい経験を得ることだろう。今後素晴らしいイベントが築き上げられることを楽しみにしている」
「トニ・ナダル、アルベルト・カステラーニ、ダーク・ホルドルフと僕は今年、グローバル・プロフェッショナル・テニス・コーチ・アソシエーション(GPTCA)も立ち上げた。ATP公認で、異なるバックグラウンドを持つ20ヶ国以上のコーチに助けと知識を提供していく」
ファンにどのように記憶されたいか?との質問には
「テニスファンには、僕がコートでベストを尽くそうとしたプレーヤーだったと覚えていてほしい。テニスを楽しみ、プレーすることを愛し、コートでは100%を出し、そのプレーで間違いなく観客を楽しませた人間だったと」
Tennis - ATP World Tour - Rainer Schuettler Retires From Professional Tennis
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シュトラーと共同でデュッセルドルフを買ったイオン・ティリアック氏と言えば、マドリッドにブルークレーを導入した人物。デュッセルドルフもブルークレーに?との質問に、シュトラーは「赤のまま」と返答。また、今年まで8ヶ国参加のチームイベントとして行われてきた大会フォーマットについては、現在のところ250の大会を開くことしか決まっていない状態、との事。
プライベートでは、ヤンコ・ティプサレビッチの妻ビリヤナさんの妹(姉?)ヨバナさんと一緒に湖の近くで暮らしているとか。2年前、ティプサレビッチの結婚式で知り合ったそう。
Rainer Schüttler tennis star announces his resignation in IMAGE - Sports - Bild.de
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図らずもシュトラーの引退試合に立ち会った私(画像左)。彼のことは、03年ジャパン・オープンでセバスチャン・グロージャンの優勝を阻んだ男として長く恨んでいたものですが、全豪で彼の試合がある時は、気が付くとコートへ足を運んでいました。確かに彼のプレーは常に100%で、私は彼のプレーをいつも楽しんでいました。
これからのシュトラーは、ボールパーソンにきれいなお兄さんお姉さんを集めたり、蛍光色のボールを使うとか言い出して選手やファンを
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