三木総合防災公園周辺の空の広さは、少しオーストラリアを思い起こさせる。試合開始1時間前とあって、ビーンズドーム隣接の観客用駐車場もまだまだ余裕があったとは言え、既に30台位は停まっていた。日本はどこでも競争が厳しい。ボヤボヤしている暇などないのだ。
本当はビーンズドームの全景をカメラに収めてみたかったが、そのためには建物から相当距離離れる必要がありそうだ。そこまではしません。
中に入ってコートGでは、昨年の全米ジュニアで単複優勝(ダブルスのペアは中川直樹選手)の18歳、オマール・ヤシカくん(画像上、奥)が練習中。前日の1Rで守屋宏紀選手に勝ったことで(2Rでクラフチュクに敗退)今週は15位アップ、オーストラリア男子勢では最も大きくランクを上げて315位に。手前は今大会の第1シードで後のチャンピオン、同国のジョン・ミルマン。
オージー勢と言えば、本戦ドローに愛するマット・リードの名前があったので楽しみにしていたのに、いつの間にか名前が消えていた。今週慶應チャレンジャーの予選には出場したようだが、決勝で敗れて本戦入りは叶わず。華やかなプレーを見せてくれる彼にせめて200位以内には常駐してほしいと願い続けて早数年になるが、今週は引退直前のレイトン・ヒューイット(302位)に次いで国内17番手の306位。ヤシカくんに抜かれるのも時間の問題だ。でも、まだ25歳か。「大器晩成」の言葉を信じたい。
オージー話ついでに、最近元気なのがベン・ミッチェル。先々週キャンベラでチャレンジャー初優勝。続くウーロンゴンのフューチャーズも優勝。突然どんな心境の変化があったのかと思いきや、2ヵ月後にお父さんになると知ってびっくり!彼の子供を産む女性は18歳。ITFの大会では勝ち星がないもののテニスプレーヤーで、お父さんは'80年モスクワ五輪男子陸上800mの金メダリスト、スティーブ・オベット。調べてみると、このオベットの現役時代の話がなかなかドラマティックで、当時イギリス中距離走の2トップが労働者階級出身のオベットと上流階級出身のセバスチャン・コーであり、それぞれ世界記録を持つ二人のライバル関係が大きな注目を集めていたとか。話が反れた。ミッチェルくんは今月30日が23歳の誕生日。世間を騒がす話題に事欠かない豪男子勢(とは言え、騒がしているのは二人だけ)でも、結婚より子供が先の選手は案外と聞かない。あのフィリポーシスですら進まなかった道を、まさかミッチェルくんが行くことになろうとは。偉大すぎるお義父さんを持つことになるが、この調子で初のトップ200入りを期待!来週の豊田チャレンジャーに出場予定。
オージーゴシップ絡みでさらに続けると、ニック・キルギオスがアイラ・トムリャノビッチと16日、ブリスベンのクイーンズランド・テニス・センターで2時間一緒に練習したとか。キルギオス本人もインスタグラムにその模様をアップ。
この日二人のプライベートな関係についての取材にはノーコメントだったそうだが、彼のTwitterの背景画像はトムリャノビッチと一緒の写真に変わっていて、ブリスベンへ移動した日には「今日は特別な日」と意味深なツイートも残している。へー。キルギオスはてっきり綺麗なモデル系の女の子が好みだと思っていたので、同業者を選ぶとは意外だ。これから先ステップさんやバグちゃんのように楽しい話題をたくさん提供してくれるのかな。試合中の暴言で出場停止処分を食らいそうとか何とかの話題は、もう要りませんよ。
試合中の暴言で過去実際に出場停止処分を受けたオージー、現在は英国籍のブライダン・クレインを前日会場内で見かけた。クレインくんはセンターコートの私が座っていた席から真反対側の通路でメーカーさんと思しき3名から挨拶を受けていて、日本人独特の度々の軽いお辞儀につられたのか、同じように日本的なお辞儀で応対。その姿は、かつてレイブン・クラーセンに失礼な言葉を浴びせて半年間の出場停止処分を受けた人と同一人物とは到底思えぬ好青年だった。
そう言えば、ドーピング違反で2年間の出場停止処分を受けたセシル・カラタンチェワも、後ろから入る対戦相手の奈良くるみ選手のためにコート入り口のフェンスを手で支えて待ったり、試合中痙攣を起こした土居美咲選手に氷を持って行くよう主審よりも先にボールキッズへ指示を出すところを見て、報道から抱いた人物像とのあまりの落差に驚いたものだ。実際に自分の目で見なければ分からないことがたくさんあるのかもしれない。かと言って、見えているものが全て正しいとも限らないのだけれど。
ゴシップで長くなりすぎた。続きます。
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