昨年まで大阪・靭公園で行われてきたジャパン・ウィメンズ・オープンが本年度より東京に移ると知って寂しい思いをしていたある日、11月に兵庫県三木市のブルボンビーンズドームにおいて男子の5万ドルチャレンジャー初開催との一報が。
『三木か……。車で日帰りできなくもないけど、運転歴の浅い自分には厳しいな』
当初は諦め気味だったものの、開幕が近づくにつれ抑えきれない何かが心の中にふつふつと。地図を見れば、最寄のインターチェンジを降りて会場までは一本道でたったの2km。
『……もしかして私でも何とか行けるかも?』
気がつけばドキドキしながらハンドルを握り、十何年かぶりに日本の高速道路を走っていた。
来ちゃった。
ところで先ほど会場隣りの駐車場に入ろうとしたら満車だとかで、少し離れた駐車場へ誘導された。
『え?これってチャレンジャーじゃないの。しかも、今日はまだ火曜で1Rなのに』
中に入ってみると、予想していたよりずっと大勢の人がウロウロしている。今視界に入るお客さんの数だけで既に、幻のメルボルン・チャレンジャー総来場者数の10倍はいそうな勢い。
入り口を入ると、そこはいきなりセンターコートだった。テレビや写真で受けた印象よりずっと立派な施設だ。こんなコートが三木(断じて神戸ではない)の山の中にあるなんて!
主審は、09年全米準決勝でセリーナのフットフォルトをコールして恫喝されたあの方だった。ちょっと待って!あれからもう6年も経ってるだなんて、時の流れが早すぎて付いていけない!!
センターコートでは、第2試合の内山靖崇vs ジミー・ワン戦が進行中。内山くんと言えば、前週全日本で初優勝を果たしたばかり。おめでとう!大人しかった子供の頃のイメージが強過ぎるせいか、優勝者インタビューでのしっかりした受け答えには驚かされた。来年はより一層飛躍する一年となりますように。
コートサイドにもカメラが!しかも二台!!チャレンジャーの1Rなのに(しつこい)!!
試合は、第1セットを先取した内山くんが、第2セットも5オールからワンのサービスのブレークに成功。そのままストレートで勝った。
続いて始まったのはワイルドカードで出場の19歳、姫路出身の大西賢選手とタッカー・フォルスター(南アフリカ、327位)の試合。
大西くんは昨年の全豪ジュニアで初めて見かけた時にその古風な面立ちが印象的で、大物の予感を抱いた選手。
フォルスターはケビン・アンダーソンに次ぐ南アNo.2で、同じような2mの長身(そう言えば、アンダーソンも先月ビーンズドームを訪れていたとか)だったが、大西くんは自分より30cmも高い相手に気後れする様子もなく果敢に立ち向かっていたように思う。大西くんのプロ生活はまだ始まったばかり。頑張れよ!
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