錦織くんの2R勝利を見届け、この時間帯日陰が出来ていると思われる会場内某所へ向かう。通路のアスファルトの照り返しが、今日は一段と体に堪える。熱々の鉄板に流されたお好み焼の生地になった気分だ。
目的の場所に着くと、予想通りユーカリの木がいい感じに日陰を作っていた。本来オーストラリアで木陰の昼寝は御法度なのだが(まれに枝が落ちてくることがあるため)、この炎天下では背に腹は変えられない。ひとまず横になってようやく落ち着いた。ああ、死ぬかと思った……。
体調を崩して運ばれるボールキッズ。
近くのコートではエラーニとビンチがダブルスの試合中らしく、しばしば二人が
“Yeahhhhhhh!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!”
と叫ぶ声が聞こえてくる。そのうち二人の声がヒートアップしてきたため、試合の様子が気になりコートへ。
試合は第2セット。昨年の優勝ペア、第1シードのエラーニ&ビンチ組が優勢に進めている。
見ていると遠近感がおかしくなってくるバーテル&モウルトン-レヴィ組。
かなりの身長差だ。身長と言えば、数年前の全豪ではイズナーとカルロビッチの2メートル越えペアが話題を呼んだが、どちらでもいいので今度は是非オリヴィエ・ロクスと組んでほしい。
試合は第1シードペアが順当勝ち。
試合後、イタリアペアは暑さのせいかしばらく立ち上がれずベンチで呆然。
Women's Doubles - Round 1
Sara Errani (ITA) [1] Roberta Vinci (ITA) [1]
def. Mona Barthel (GER) Megan Moulton-Levy (USA)
7-5 6-2
***
再び木陰に戻って携帯でこの後のスケジュールをチェックしたところ、既にヒートポリシーが適用されたようだ。この調子では、今日は6時辺りまで試合は再開しそうにない。一旦帰宅することに。
出口に向かう途中、この殺人的な暑さの中練習をしている選手を見つけた。
地元オーストラリアの若手、21歳のアレックス・ボルトと……
20歳のアンドリュー・ウィッティントン。今大会ワイルドカードでダブルスに出場した二人は、この日の夜行われた1Rを相手のノウル&ポスピシル組のリタイアにより勝利。そして続く2Rで昨年のツアーファイナル優勝ペア、ヴェルダスコ&マレーロ組を下す大金星!3Rでもカレーノ・ブスタ&ガルシア-ロペス組を下してベスト8入り。ミックスダブルスのエブデン&ガイドソワ組を除けば、地元オージー勢で最後までドローに残った選手となったのだった(準々決勝でネスター&ジモンジッチ組に敗退)。40度を超える中でも屋外での練習を敢行した努力が実ったのかもしれない。
途中、風と一緒に細かい水しぶきが流れてくる扇風機に当たって一休み。ああ、涼しい。
***
帰りにヤラ川沿いを歩いている際、いろいろな鳥を見ていて一つ気づいたことがある。
どうやら鳥は一定の暑さを超えると、種を問わず口を開けっ放しにするようだ。
あー、しまった!車のフロントガラスに日除けカバーをかけるのを忘れていた!いつもは日が暮れてから帰るので問題なかったが今日は……。車に入るのが恐ろしい!
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