全豪2013 ワイルドカード・プレーオフDAY3観戦記 (その3)

再び6番コートに戻り、3試合目のジョン-パトリック・スミスとグレッグ・ジョーンズの試合へ。

現在245位のジョン-パトリック・スミスは今大会第2シード。今年7月に米ウィネトカのチャレンジャー決勝でリカルダス・ベランキスを下して優勝、キャリアハイの210位を記録した23歳。アメリカのテネシー大学在学中は、NCAA(全米学生体育協会)サウスイースタン・カンファレンスで年間男子最優秀選手に選ばれたとか。

一方、同じく23歳の373位、第7シードのグレッグ・ジョーンズ。今年の全豪本戦にワイルドカードで出場、1Rで第13シードのアレクサンドル・ドルゴポロフと対戦した彼は、まさかの2セットアップとしながら試合終盤に痙攣を起こし、結局逆転負けを喫したのだった。ワイルドカード・プレーオフが5セットマッチになったのは、この結果も大きく影響したに違いない。恨む感謝するならジョーンズに。

話は変わるが、この日試合を見に来ていた子供たちの足元が、しばしば赤土色に染まっているのが目に付いた。実は先ごろメルボルン・パークにイタリアン・クレーのコート8面が完成、11日にお披露目となったのだ。これは3億3600万ドル(約297億円)をかけた大規模改修工事の一環。



試合の方はというと、二人とも割りと淡々とプレーするタイプで、私は私で暑さにやられて何も考えられない状態だったが、ミスをしたジョーンズが

「グレッグ！グレーーーーッグ！！！」

と自分の名前を呼んで怒っていたのにはウケた。

手堅いプレーのスミスが4セットで勝ってベスト4進出。


2013 Australian Open Wildcard Playoff
Men’s Singles Quarter Final
John-Patrick Smith [2] def. Greg Jones [7]
6-4 3-6 7-6(6) 6-4

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