全豪開幕まで約1ヶ月となり、今年もメルボルンパークで開催中のワイルドカード・プレーオフは木曜で4日目が終了。ベスト4が出揃ったここまでで最も注目を集めたのは男子1R、16歳で世界ランク1807位の晶(あきら)・サンティランが、昨年この大会で準優勝した同225位、第2シードのマット・リードを6-2 6-2 4-6 4-6 6-3で下した試合。
晶くんは前週の国内18歳以下でベスト4入りを果たし、プレーオフにはワイルドカードでの出場。試合前のウォームアップではストロークを続けることがろくにできず、
「あまりいいウォームアップの相手ができたとは思わないし、申し訳なかった」
「初めはかなりナーバスだった。ウォームアップでの僕はあまり良くなかった。全部のボールをネットにかけるような感じだった」
現在はブリスベン在住で、コーチはマーク・ドレイパー(テニス引退後プロゴルファーに転向したスコット・ドレーパーの兄)という彼。
「初めての5セットマッチで勝った。だから、その事については興奮している」
「失うものは何もなかった。もちろん勝つために出たけど、多くは期待していなかった。今は体調がとても良くて、もう1セット行けたと思う」
「僕は疲れていなかった。メンタル面では取り組むべき事があるかも。将来はもっと5セットマッチをすることになるかもしれないから」
晶くんは2セットリードからセットオールとされ、ファイナルセット第8ゲームでは最初のマッチポイントを握るも生かせず。
「何も変えなかった。彼(リード)がいいプレーをし始めて、僕は多分少し落ちた。でも、第5セットで集中し直して、自分のプレーを取り戻してそれが上手く行った」
日本人のお母さんと南アフリカ人のお父さんを両親に持ち、生まれは東京。8歳でオーストラリアに移って来た当初は、英語を一言も話せなかったとか。
「英語は僕の第二言語」
と明らかなオージーアクセントで語った、との事。
World No.1807 Akira Santillan beats Australian Open wildcard second seed Matt Reid _ The Courier-Mail
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百聞は一見にしかず。とにかくプレーを見ましょう。下の動画は大会DAY2のフル動画で、リード vs サンティランは第1試合。雨の中断があったり所々画像がない箇所もありますが、ファイナルセット(4:01:17~)を見るだけでも十分楽しめると思います。第3、7ゲームは0-40からの挽回。時間がない方はハイライト(4:41:56~)で、ジュニア離れした彼の美しいシングル・バックハンドだけでも見てほしい。
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こちらはDAY4の中継から晶くんのインタビュー(0:57:00~)。「失うものは何もなかった」「入ったらいいなと思いながら打った」とかそういう話。
プレーオフは次の準々決勝でルーク・サヴィルにストレートで敗退となったものの、今回の活躍でもしかしたら全豪予選のワイルドカードが出るかも?
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彼の公式サイトをチェックして驚いた事には、05年ジャパン・オープンでサーブ的当てゲームに出ていたとか。ちょっと待って!その子なら会場で見た覚えがあるぞ。本来は事前に当選した人のみが参加できるところ、その子は修造の指名でコートサイドから飛び入りで加わって、「あの髪の長い男の子、いきなり呼ばれたのに堂々としてるなあ」と思ったような微かな記憶。
晶サンティラン _ Akira DJ Santillan
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今年1月の全豪ジュニアでは西岡良仁選手に6-0 6-2で完敗していた晶くんですが、僅か1年足らずでこの成長。将来的に国籍を日本にする気はないのかな?なってくれたら私は嬉しいけどな。タオルがなぜかミキハウスだったな。カルロス・トシキに似てるって言われたことないかな?言われても誰の事だか分からないか。
何にせよ、素晴らしいポテンシャルを秘めた晶くんがこれからも大きく育ってくれるよう願って止みません。
プレミアム・ベスト 1986オメガトライブ/カルロス・トシキ&オメガトライブ
カルロス・トシキ&オメガトライブ 1986オメガトライブ
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