Day 10: Wednesday, September 4 (DAY10の全ての結果はこちらで)
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Men's Singles - Quarterfinals
Richard Gasquet (FRA) [8] def. David Ferrer (ESP) [4]
6-3 6-1 4-6 2-6 6-3
第8シードのガスケが、過去の対戦成績が1勝8敗と分の悪い第4シードのフェレールにフルセットで勝利。全米では初めて、グランドスラムでは07年ウィンブルドン以来6年ぶりの準決勝進出。
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ガスケの試合後の記者会見より。
(最初の2セットを取って、続く2セットを落とした。過去一度しか勝っていない相手とファイナルセットに入って何を思った?)「自分が2セットアップの時でも、相手はダビド・フェレールだと分かっていた。彼は素晴らしいファイターなので、まだ終わっていないと。第3セットの始め、彼はいいプレーをしていた。第4セットは僕もいいプレーをしたけど、彼の方が僕よりちょっと良かった。だから、ファイナルセットは自分のサーブをキープしなければならないと分かっていて、そうした。僕の3-2ではまずいゲームをしたけど、4-2とリードした。この試合に勝つところまであと少しだと知っていたし、最後まで戦った。特に5-3では全米の準決勝に進むのに少しナーバスになったけど、何とか切り抜けた。僕にとっては大きな勝利」
(あなたのキャリアでは僅差で落とした5セットの試合がたくさんある。この試合や前のラオニッチ戦はどんな意味がある?)「負けた試合もあるけど、勝った試合もある。だからどっちでもない。自分が5セットになった試合でいつも負けているとは言いたくない。(07年の)ウィンブルドン準々決勝ではロディックに勝ったから。二日前も5セットで勝った。時々は負けるのも事実だけど。でも、こういう試合を落とすのはいつも辛い。特にファイナルセットで5-2とリードしている時は。どうしても勝ちたかった。相手はフェレールで、全米のセンターコートで、僕にとって準決勝に進む大きなチャンスだから。ファイナルセットがとても重要になると知っていた」
(あなたが13歳の時にラファと対戦した時の話を)「そのビデオをYouTubeで時々見た。人がこのビデオの、僕とラファの試合の話をしていて。YouTubeで見ると僕が勝っている。時々信じられない(笑)」
(どんな変な感じか教えて?)「いや、僕は彼と対戦した時、彼のことを知らなかったんだ。僕は13歳だった。彼は既にすごいファイターで、よく走っていた。僕が6-4でセットを取ったのを覚えている。僕は後で父に『彼はすごいファイターだ』と話した。嘘じゃなかった。本気だった。『こいつは将来史上最高のプレーヤーになる』って。だから、13歳の時に僕が勝ったのは確かだけど、この試合の後は勝ってない……」
(それはどこで?)「(仏南部の)タルブでの試合だった。14歳以下の子供の大きな大会の一つ。14歳以下で勝つのもいいけど、プロで勝つ方がいい。そして僕は勝っていない。でも人生は長いでしょ?僕たちはまだ27歳だ。僕ですら。だから分からないよ。どうかな」
(あなたの対フェレールの成績はあまり良くなかったが、今日は何が違った?)「ああ、僕は彼に1勝8敗だから厳しかった。でも、彼に勝ててうれしい。特に5セットで、センターコートの準々決勝で勝てたのは。僕にとっては大きな勝利」
(準決勝に出てからしばらく経つけど?)「ああ、6年前だ。ロディックにファイナル8-6で勝ったいい試合だった。今日も5セットで勝った。最大の勝利の一つなのは確か」
(第5セットでフェレールを突き放すのは難しいことだが、あなたは成長のレベルを見せた。あなたがしてきたハードワーク、フィットネスで。その成果が現れて、ファイナルセットで自信はどうだった?ある時はディフェンシブだったけど、アグレッシブでい続けるために何を変えた?)「体に関していろいろしているのは確か。ラオニッチ戦の後は少し疲れていた。4時間半プレーしたけど、自分はもう一試合厳しい試合が出来るとも分かっていた。今朝はあまり疲れを感じなかった。そして、自分はアグレッシブでなければならないと知っていた。今日はバックがとても良かった。それが試合の鍵だったと思う。ダウン・ザ・ラインをたくさん打って、それがかなり上手くいった。ああ、僕はアグレッシブにプレーした。いいスタートを切らなければならないことも分かっていて、2本のショットでそれが出来た。自分のサーブが良くて、このバックがあれば、自分はいいプレーが出来ると思う」
(これまでの対戦成績でラファとプレーするに当たって、どうやって自信を維持する?自分が近年で最高のプレーをしていると思う?)「ああ、ラファと対戦するのはとても難しい。彼に負けてこういう成績なのは僕だけじゃない。でもとても難しい。彼はパワフルだから。特にフォアが。いや、僕は全米の準決勝にいる。自分に出来るベストのプレーをしたい。勝ちに行きたい。そうじゃなければコートには行かない。でも彼が本命なのは分かっている。僕が本命だと言う人は誰もいないだろう。でも、ああ、いい試合をしたい」
(自分がここ数年で最高のプレーをしていると思う?)「ああ、僕はとてもいいプレーをしている。全米の準決勝に残っている。だから、自分のベストのプレーをしているのは間違いない。ラオニッチとフェレールに5セットで勝つにはベストのテニスをしなければならない」
(5セットが2試合続いた。どうやって体力をキープする?今はどんな感じ?)「今は少し疲れてる(笑)。でも、回復するのに2日ある。僕の試合は土曜日だ。僕にとっては大きな違い。土曜にはフレッシュだろう。でも、ああ、特に今回は少し厳しかった。ラオニッチとは熱戦だった。今日も同じだった。第5セットを何とか戦った。僕にとっては大きな勝利だった」
An interview with: RICHARD GASQUET | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event
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こんな事が本当に起きるなんて!まだ夢のようです。この1勝がガスケのキャリアの大きな飛躍の一助となりますように。
準決勝の対戦相手、ナダルとの過去の対戦成績は0勝10敗。二人のプロフィールを見ていて今初めて知ったことには、ナダルとガスケは同じ1986年6月生まれで誕生日が15日違い。身長は二人とも185cm。体重がナダルが85kgで、ガスケは75kg……って、ええー?
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Men's Singles - Quarterfinals
Rafael Nadal (ESP) [2] def. Tommy Robredo (ESP) [19]
6-0 6-2 6-2
スペイン勢対決は、第2シードのナダルが第19シードのロブレドに4ゲームしか与えない完勝。全米は欠場した昨年を除いて5大会連続でベスト4進出。
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ナダルの試合後の記者会見より。
(ガスケとは子供の頃からの知り合いだけど、彼との関係について教えて?)「彼はナイスガイで、ナイスパーソン。ツアーでより近しく感じるプレーヤーの一人。同じ年代だから。僕たちはいつもいい感情を持っている。だからグレートだ。同じように育った、子供の頃一緒にプレーしたリシャールのような選手がいるのは。今日僕たちは全米の準決勝に残った。だからグレートだ。僕たちにとって素晴らしい事。とてもハッピー」
(土曜のガスケとの試合はどんな感じになると思う?)「リシャールはとてもいいプレーをする。彼は今大会素晴らしいプレーをしている。ラオニッチとダビドから大きな2勝を挙げた。彼にとっては大きな自信になる。厳しい相手にフルセットで勝った。彼には素晴らしいこと。自信を持って試合に臨むだろう。自信を持ってプレーするだろう。それは間違いない。僕は自分のプレーをする必要がある。今日のようにアグレッシブに。こんな気持ちを持って今日のような気分でいられれば、僕にチャンスがあればいいと思う」
An interview with: RAFAEL NADAL | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event
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Women's Singles - Quarterfinals
Flavia Pennetta (ITA) def. Roberta Vinci (ITA) [10]
6-4 6-1
イタリアの親友対決はノーシードのペネッタが第10シードのヴィンチにストレート勝ちで、キャリア初のグランドスラム・ベスト4進出。
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ペネッタの試合後の記者会見より。
(ここでベスト8三回。そして初めてのベスト4。ニューヨークでベストのプレーができるのは何故?)「みんな同じことを聞く。毎日同じ質問(笑)。分からない。ここでプレーするのを楽しんでいるの」
(ヴィンチと初めて友達になった日を覚えてる?)「初めて会った時は本当に若かった。正確な日時は覚えていないけど、一緒にたくさんの時間を過ごした。最初はあまり親しくなかったけど、イタリアのフェドチームで一緒に長い時間を過ごして仲良くなった。もちろん彼女は今でも私の友達」
(ヴィンチについて人間として最もいい所は?)「彼女のプレーは才能に溢れていると思う。彼女のようなプレーをする人は他にいない。彼女はロベルタ。オンリーワン。違う事をする。ほとんどのプレーヤーは一つのやり方でハードにプレーする。彼女は違うショットを打つ。ネットにも出る。素晴らしいバックハンドもある。だから彼女は全く違う。人間的には、彼女はポジティブな女の子だと思う。いつも光を見つけようとする。人には何かもが真っ暗に見える時にね。だから彼女はいつも本当にいい人」
(あなたは31歳でロベルタは30歳。エラーニは以前イタリア人は他国に比べて成長がゆっくりなのだと話したことがあるけど?)「いいえ、私はそう思わない。フランチェスカ(・スキアボーネ)はかなり若い時にトップ30にいた。私も若い時にトップ30にいた。でも、健康を保って、この年でこんないいプレーが出来るのはもちろんいい事。今の自分を誇りに思う。私は31で、肉体的にはようやくいい感じになっている。グランドスラムの準決勝に初めて残った。これ以上何も言う事はないわ」
(最近は30代の選手もハイレベルでプレーしているけど、この15年で何が変わった?)「ただプレーを続けているだけだと思う。以前は女子のキャリアはもっと短かった。早く引退した。でも、今はただプレーを続けているだけだと思う」
(イタリア人は男女共に全米で決勝進出がないけど、プレッシャーは?)「いいえ、このプレッシャーは感じていない。イタリアにはもうグランドスラム・チャンピオンが一人いる。サラ(・エラーニ)は決勝に出て、準決勝にも一度出た。だから今のところはプレッシャーは全くない。今は本当に何もない。明日の夜には少し感じ始めるかも。でも今はOK」
An interview with: FLAVIA PENNETTA | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event
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Women's Singles - Quarterfinals
Victoria Azarenka (BLR) [2] def. Daniela Hantuchova (SVK)
6-2 6-3
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アザレンカの試合後の記者会見より。
(ドローの反対側にいるけど、セリーナの事を考える?)「いいえ、今はまだ」
(心にない?)「ない」
(彼女の試合を見てる?)「テレビで中継している時は、ええ時々は見る。でも、実際テレビはあまり見ない。それに、彼女の試合はいつもあっという間に終わるし」
(あなたは準決勝に残っている選手の中で最年少だけど、あなたと一緒に育ったラドワンスカやウォズニアッキはあなたのレベルに来るのに手こずっている。その理由は分かる?)「分かればいいけど、そのための時間はない。私は自分のことに集中しているから。準決勝に残った他の3選手は30代。それは私たちのスポーツが肉体的な能力で別のレベルに移ろうとしている証拠だと思う。前にも言ったけど、みんなが自分の体により気を遣うようになっている。栄養、フィットネス、全てに注意している。みんなが体を鍛えている。回復力がより重要。それが年齢の高い選手がより長いキャリアを送っている大きな要素だと思う。でも、若い世代でもキャロラインやラドワンスカのように良くやっている選手もいる。彼女たちには彼女たちの理由があると思う。若い世代も上がってきている。スローン・スティーブンスがいるでしょ。次のレベルに行こうとしている。だから、私たちは極めて互角だと思う」
An interview with: VICTORIA AZARENKA | Interviews | News | 2013 US Open Official Site - A USTA Event
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Men's Doubles - Quarterfinals
Ivan Dodig (CRO) [10] / Marcelo Melo (BRA) [10]
def. Treat Huey (PHI) [16] / Dominic Inglot (GBR) [16]
7-5 6-3
男子ダブルス準々決勝最後の一試合は、第10シードのドディグ&メロ組が第16シードのヒューイ&イングロット組にストレート勝ち。準決勝では第2シードのペヤ&ソアレス組と対戦へ。
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Women's Doubles - Round 3
Serena Williams (USA) / Venus Williams (USA)
def. Anastasia Pavlyuchenkova (RUS) [11] / Lucie Safarova (CZE) [11]
6-1 7-6(3)
女子ダブルス3Rで唯一残っていたこの試合。ウィリアムズ姉妹が第11シードのパフリュチェンコワ&サファロワ組に勝利。
ボディーでは威嚇が効かなくなったか、この試合ではお互い顔を掠めるショットがしばしば見られた模様。良い子は真似しないでね。
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準々決勝では第1シードのエラーニ&ヴィンチ組と対戦へ。劣勢になればまた姉妹は当てに来るだろうな。でも、エラーニとヴィンチも簡単に弱気になったりしないだろうな(ヤンキーだから)。血の雨が降る予感!
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Women's Doubles - Quarterfinals
Andrea Hlavackova (CZE) [5] / Lucie Hradecka (CZE) [5]
def. Nadia Petrova (RUS) [3] / Katarina Srebotnik (SLO) [3]
4-6 6-4 7-5
Women's Doubles - Quarterfinals
Ashleigh Barty (AUS) [8] / Casey Dellacqua (AUS) [8]
def. Ekaterina Makarova (RUS) [2] / Elena Vesnina (RUS) [2]
6-2 6-3
Women's Doubles - Quarterfinals
Sania Mirza (IND) [10] / Jie Zheng (CHN) [10]
def. Su-Wei Hsieh (TPE) [4] / Shuai Peng (CHN) [4]
6-4 7-6(5)
女子ダブルス準々決勝3試合は、第2、3、4の上位シードが軒並み敗れる事態に。準決勝では第8シードのバーティー&デラクワ組とミルザ&ジェン・ジー組が対戦。フラバーチコワ&ハラデツカ組はエラーニ&ヴィンチ組 or ウィリアムズ姉妹組の勝者と対戦へ。
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Mixed Doubles - Semifinals
Abigail Spears (USA) / Santiago Gonzalez (MEX)
def. Anabel Medina Garrigues (ESP) [5] / Bruno Soares (BRA) [5]
6-3 6-1
Mixed Doubles - Semifinals
Andrea Hlavackova (CZE) [7] / Max Mirnyi (BLR) [7]
def. Kristina Mladenovic (FRA) / Daniel Nestor (CAN)
7-5 6-7(4) [12-10]
ミックスダブルス準決勝はスピアーズ&サンティアゴ・ゴンザレス組がメディナ・ガリゲス&ソアレス組に、フラバーチコワ&ミルニー組はムラデノビッチ&ネスター組に勝利。決勝はノーシード同士の対決に。
フラバーチコワはこの日女子ダブルス準々決勝でも勝利。
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Junior Boys' Singles - Round 2
西岡良仁 (JPN) [8] def. Rafael Matos (BRA)
6-3 6-2
Junior Boys' Doubles - Round 2
Quentin Halys (FRA) / Frederico Ferreira Silva (POR)
def. 西岡良仁 (JPN) [4] / Jorge Panta (PER) [4]
4-6 6-3 [10-2]
Junior Boys' Doubles - Round 2
Seong-chan Hong (KOR) / Young Seok Kim (KOR)
def. 中川直樹 (JPN) / Cameron Norrie (GBR)
6-7(2) 6-4 [10-8]
ジュニア男子。シングルス2Rは第8シードの西岡良仁選手がストレート勝ちで3Rへ。ダブルス2Rは西岡良仁、中川直樹両選手共に敗退。
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Junior Girls' Singles - Round 2
日比万葉 (JPN) [11] def. Ivana Jorovic (SRB)
6-1 6-4
Junior Girls' Doubles - Round 2
日比万葉 (JPN) [8] / 奥野彩加 (JPN) [8]
def. Veronika Kudermetova (RUS) / Maria Marfutina (RUS)
6-3 6-7(4) [12-10]
Junior Girls' Doubles - Round 2
足立真美 (JPN) / 山本ひかり (JPN)
def. Harriet Dart (GBR) / Jana Fett (CRO)
6-4 6-2
ジュニア女子。シングルス2Rで第11シードの日比万葉選手がストレート勝ちで3Rへ。ダブルス2Rは第8シードの日比万葉&奥野彩加組とノーシードの足立真美&山本ひかり組が揃って3R進出。
こみねさん おはようございます。
ReplyDeleteガスケのSF進出、ほんとうに嬉しいです!!
ここまでこられるとは正直思ってませんでした。
ナダルとの対戦、これまでの歴史もありますし…楽しみであると同時にとても心配なのですが、思いっきり戦ってほしいです。
りりりさん、こんにちは。
Deleteガスケの久々のベスト4良かったですね。今日の試合は残念でしたが、少しでも今後の自信に繋がるといいですね。とりあえずは、次のベスト4がまた6年後なんて事態にならない事を祈りたいと思います。