Sunday, 21 July 2013

病気から復帰のカルロビッチ ボゴタ決勝進出

今年春、ウィルス性髄膜炎に罹り一時は意識不明、ツアー離脱を余儀なくされたイボ・カルロビッチが先週のATP250ニューポートで復帰を果たしベスト8。今週の同ボゴタではここまで一度もブレークを許さず、3年ぶりに決勝進出と絶好調。

ニューポートでATPに語ったところによると、彼の体に異変が起きたのは4月中旬。マイアミの自宅で翌週のサラソタ・チャレンジャー出場のため準備をしていた時の事(注: サラソタCHには出場しているので、事実と異なるかも)。

「目が覚めると、腕が痺れていた」
「妻に何か尋ねられたが、それが何だったか覚えていない。僕の言葉が不明瞭だったので、彼女は救急隊員を呼んだ」
「点滴を受けると良くなった。でも救急隊員が去った後、僕は大量に吐いて頭痛がした。それで病院に行った」
「1時間後病院を出たが、その夜痺れと痛みが再発した。僕の意識は次第に薄れていった。病院に戻った。その後何が起きたかは知らない」

診断が付いたのは3日後。

「僕が100%回復できるかどうか、医師は実際のところ分からなかった。僕は長い間意識不明だった。自分の名前も、今が何年かも分からなかった。痛みがひどく、右腕と顔に痺れがあった」
「頭痛は10日間ほど続いた。4日後に自分の名前を思い出し、5日後に痺れは消えた」

約3ヶ月のトレーニングを経て、ツアーに復帰。

「最大の課題はフィットネスだった。また戻れるかどうか分からなかったのは、頭の中にウィルスがまだ残っていたから」
「1ヵ月後に練習でコートに出た。1週間に5分だけ。それから毎日。本当に自分が戻れるかどうか分からなかった。今はストレスがなくていい気分だ」
「ボーナスみたいなものだ。試合に出て、その雰囲気を味わえることが今は毎日ボーナスみたいなもの。今はもっとそれがほしいと思っている」
「もう怖いものはない。目標はただ健康でここにいること。だから楽しい」

Karlovic: "I Didn't Know My Name" - Tennis - ATP World Tour

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21日の決勝でカルロビッチは、母国で初のツアー決勝進出を果たしたアレハンドロ・ファジャと対戦。現在のランクはカルロビッチが155位、ファジャは122位で、ファジャは現時点でトップ100復帰が確定。カルロビッチは優勝すれば80位台に浮上の見込み。



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