Women's Singles - Final
Serena Williams (USA) [1] def. Maria Sharapova (RUS) [2]
6-4 6-4
トップ2シードの対戦となった女子シングルスは、セリーナ・ウィリアムズがマリア・シャラポワをストレートで下しグランドスラムで16回目、全仏は11年ぶり2回目の優勝。
Şampiyon Serena Williams by EurosportTurkiye
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表彰式の準備を待つ間、ちょっと悲しげなシャラポワ。
トロフィーでいつもポーズに凝るセリーナ。
あなたも私みたいにフランス語喋ってみなさいよー、とは言っていないはず。
一夜明け、エッフェル塔をバックに。
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セリーナの試合後の記者会見のやりとりより、いくつか。
(去年と今年の全仏の入り方の違いについて)「正直言うと、今回はもっとリラックスしてた。私は去年の全仏前はいいプレーをしていたし、今年もそうだった。でも、今回は自分にプレッシャーをかけなかった。去年は初戦敗退で、守るポイントがなかったことが私を助けたのは確か。失うものは何もない。リラックスして、ここローラン・ギャロスで自分がしたい事をすることができた」
「去年負けたことは今でも少し混乱してるけど、そこからいかに回復するかが全て。ずっと言ってきたことだけど、チャンピオンになることはどれだけたくさん勝つかじゃない。それが怪我にせよ負け試合にせよ、良くない時期からいかに回復するか。そこからどう戻ってくるかが、本物のチャンピオンを作るものなの」
(後1ポイントで0-3になる展開から勝ったことについて)「私の勝利への意欲がとても強かったんだと思う。そのせいで、この決勝ではそれまでの試合と同じようにプレーしていなかったのかも。この一戦に限っては、自分に少しプレッシャーをかけていた。それで他の試合ではしなかったミスをたくさんしたのかも。そうは言っても、今日の試合をどうしても勝たなければならないのを自分で分かっていたことが、たくさんの厳しいポイントを切り抜けさせた」
(最後のゲームで3本のエースを決めたことについて)「正直、あの時はナーバスだった。『私、ストローク打てない』と思ってた。冗談でも何でもなくて。それに見ての通り、私が実際打ったストロークの一本は100フィートくらい外に出た。心の中で『いいセリーナ?エースを打つのよ。それしかないのよ』と言い聞かせた。エースを打つしかなかった。私がしたのはそれだけ。フォアもバックも他のショットも打てなかった」
(シャラポワのプレーについて)「多分私との試合の中でベストのプレーだった。本当に勝ちたかったんだと思う。現実的なプランを用意して、いいプレーをすると心に決めていた。ただいいプレーをする。それが彼女にとって試合の中で鍵だったと思う。彼女はそうした。今日は私に対して素晴らしいプレーをしたと思うわ」
(16回目のグランドスラム優勝について)「ただ増やしていくだけ。今日優勝した時は全仏を獲ろうとしていた。16個目を獲ろうとしたんじゃない。コートで私に16個目だって言ったのはファブリス・サントロだったと思うけど、私は『ワオ、その事は忘れてたわ』と思ってた。すごくスペシャルなことだと思うわ。これからも絶対続けていきたい。16で止めるか、もっと獲るかってことなら、もういくつか獲っていきたいに決まってるわ」
(31歳を迎えて良い成績を残していることについて)「私はすっかりリラックスしてるの。コートにいる全ての瞬間を楽しんでる。私はまだ自分のベストのテニスをした気分になったことがなくて、常にもっといいプレーが出来る気がするといつも言ってきたし、今もそのレベルに辿り着きたいと思ってる。多分、私は何とかそこに行き着こうとしてるところ」
「現時点では年齢は数字だと信じてる。なぜなら、自分がこんなにフィットだと感じたことは今までなかったから。元気だし、見た目もいけてる。もし私が誰か31歳の人を見たら、『老けてるわね』って思った後『私が31だわ』って感じ。でも、自分では全くその事を感じない。分からないけど」
「多分、アメリカの水に何か入ってるのよ」
(好調のサーブについて)「どうして自分があんなに凄いサーブを打てるのか分からない。ヴィーナスと一緒に育って、彼女が凄いサーブを打っていて、『私も凄いサーブを打ちたい』って感じだった。その事が大きな助けになったのは間違いない。私はツアーで一番背が高いってわけじゃないけど、自分の身長をとても効果的な方法で、能力が最大限生きるよう使っているんだと思う」
(女優のグレタ・ガルボのように、ピークで止めることを考えたことがあるかどうかについて)「ワオ、私とグレタ・ガルボなんて何て結びつけ。ありがとう!私はピークで止めたいと思ってるわ。それが目標」
「でも、私はピークを迎えたことがあるのかしら?」
QUOTABLE QUOTES: SERENA AFTER THE FINAL
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2年連続の全仏優勝を逃したシャラポワ。記者会見からいくつか。
(3-0に出来ていれば試合が違っていたかどうか)「もちろん3-0なら2-1より少しましだし簡単。多分第1セットを取る助けになるけど、試合はそういうものじゃない。試合がどういうものだって言ってるんじゃないの。誤解しないで。彼女はcompetitor (注: 「常に全力でプレーする選手」の意味)。相手に簡単にポイントやゲームを与えることを好まない。スコアがどうでも、彼女はそのゲーム、そのポイントを獲りにいく。ブレークポイントを握っているのが相手でも自分でも、どんな時でも」
(決勝に後悔がある?)「人生で後悔してることは、実際多くはないの。全く後悔しないようにしてる。コートの内でも外でも、もし人生の一定の期間自分は十分な事をしなかったと感じたら、人生をやっていくのはかなりきつくなるわ。前に進まないと。一人の選手に何回負けたかとか、自分がどんな状況にいるか、調子がいいか悪いか、どんな風に終わったかは関係ない。進むの。もちろん決勝まで進んで、今日は彼女と戦ったけど、それは十分じゃなかった」
「言い訳じゃないけど、彼女のプレーは特別に良かった」
(セリーナが31歳でいいプレーをしていることについて)「願望とやる気があれば、あの年になってもまだできるということ。素晴らしい成果よ。人生であの段階にいて、まだテニスの試合に勝ちたいと思い続けられたら、それはすごい努力。その事については褒め言葉しか見つからない」
(セリーナと接戦を演じたことのポジティブな面は?)「彼女と対戦する際のプレーについては正しい方向に進んでいると感じる。去年の彼女との対戦成績はあまり良くなかったけど、マイアミとここの試合は、前にしたことより少しは正しい事をしていると思う。もちろんまだ十分なレベルじゃないけど」
(この2週間からポジティブな面は?)「そうね、全仏の決勝に来れたことは悪くないわ。だから、それがポジティブなところ。ディフェンディング・チャンピオンとして戻ってきて、タイトルと一緒に戻って来るのは決して簡単なことじゃないから、この2週間いいテニスをして、決勝に戻って来れたことは満足。他にもいくつかあって、その、まだこれから長い夏は続く。私の好きな大会がたくさんあることね」
「楽しみにしていることがたくさんあるわ」
(好きな大会はどれ?)「そうね、これからある大会は全部好き。特にウィンブルドン。いつもいいプレーをしたいと思っている大会で、いつも楽しみにしてる。そのために誰かにモチベーションを与えてもらう必要はない。芝に立てばやる気が出てくるから」
QUOTABLE QUOTES: MARIA AFTER THE FINAL
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悲願の優勝を決めたセリーナが意地でも地面にひっくり返らなかったのは、服の汚れを気にしたんでしょうか。とにかく31歳を迎えた今、セリーナがますます真剣にテニスに取り組んでくれる気になってくれているのは有難いこと(他の選手には迷惑?)。女子テニス界のラスボスとして一日も長く君臨してほしい!
そして、対セリーナ戦は04年のツアー最終戦で勝ったのを最後に13連敗となったシャラポワ。今回は立ち上がりセリーナの隙を突いて2-0とリード。ブレークバックを許すも再びブレークバックで4-4に。第2セットは、第1ゲームでいきなり5回ブレークポイントを握られる苦しいスタート。キープに12分かかる中、滅多に使わないスライスを打つ場面も。セリーナの5-3で迎えた第9ゲーム、自分のサービスゲームで30-0、40-30から追いつかれても最後はキープ。肩を故障する前の、どんなに劣勢でも絶対に試合を諦めないかつてのシャラポワが蘇ったかのようでした。それでこそマリア・シャラポワ!次回のこの二人の対戦が、今から楽しみです。
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Men's Doubles - Final
Bob Bryan (USA) [1] / Mike Bryan (USA) [1]
def. Michael Llodra (FRA) / Nicolas Mahut (FRA)
6-4 4-6 7-6(4)
男子ダブルスは、第1シードのブライアン兄弟がノーシードから勝ち上がりの地元フランス勢ロードラ&マユ組と対戦、ブライアン兄弟がファイナルセット・タイブレークを制して優勝。各グランドスラムで最低2回優勝した初めてのペアに。
Şampiyon Serena Williams by EurosportTurkiye
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第2セットは3-3で迎えた第7ゲーム、マイクのボレーがマユの痛めている左足の脛を直撃。マユは痛みでしばし動けず。
Çiftler maçında eğlenceli anlar by EurosportTurkiye
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表彰式で涙が止まらないマユ。その場に座り込む場面も。スピーチでは>
「半年前はまたプレーできるかどうかすら分からなかった。今日僕は全仏の決勝にいた」
と語り、ロードラは「僕も初めての決勝では負けた」と慰めたとか。
Roland-Garros (DH) - Llodra et Mahut battus
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Boys' Singles - Final
Christian Garin (CHI) def. Alexander Zverev (GER) [4]
6-4 6-1
Boys' Doubles - Final
Kyle Edmund (GBR) [3] / Frederico Ferreira Silva (POR) [3]
def. Christian Garin (CHI) [5] / Nicolas Jarry (CHI) [5]
6-3 6-3
ジュニア男子。単複で決勝に進出していたクリスチャン・ガリン(チリ)。シングルスでミーシャ・スベレフの弟、アレクサンダーをストレートで下して優勝。ダブルスはエドムンド(イギリス)&シルバ(ポルトガル)組(画像左側)が優勝。
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Girls' Singles - Final
Belinda Bencic (SUI) [2] def. Antonia Lottner (GER) [5]
6-1 6-3
Girls' Doubles - Final
Barbora Krejcikova (CZE) [2] / Katerina Siniakova (CZE) [2]
def. Domenica Gonzalez (ECU) / Beatriz Haddad Maia (BRA)
7-5 6-2
ジュニア女子はシングルスはジュニア世界ランク2位の16歳、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)がアントニアロットナー(ドイツ)をストレートで下して優勝。ダブルスの優勝は、チェコのKrejcikova&シニアコワ組(画像左側)。
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