Saturday, 8 June 2013

全仏2013 DAY13でひとりごと

Day 13: Friday, 7 June (DAY13の全ての結果はこちらで)



Men's Singles - Semifinals
Rafael Nadal (ESP) [3] def. Novak Djokovic (SRB) [1]
6-4 3-6 6-1 6-7(3) 9-7


男子準決勝第1試合は、ナダルジョコビッチとの4時間37分の激戦を制し、全仏8回目の決勝進出。


Toprağın kralı devrilmedi by EurosportTurkiye

__

ファイナルセット4-3、ジョコビッチの1ブレークアップで迎えた第8ゲーム。3回目のデュースからのポイントは、ラリーの末ナダルが返した浅いボールを、ジョコビッチはネットに走りこんでオープンコートにボレー。しかし、打った後体が前に倒れネットに触れてしまい、アドバンテージはナダルに。

Rafael_Nadal試合の行方を左右する重大なポイントで、当人たちは大真面目で全く笑うべきところではないのに、すぐさま「触った!」と主審にアピールする時のナダルの表情にはどうしても笑わずにいられません。


Djokovic file ile yakın temasta by EurosportTurkiye

__

ナダルの試合後のコメント。

「ゲームを愛する必要がある」
「あらゆる瞬間、自分がしている事を感謝する気持ちが必要だ。僕はキャリアを通じて苦しさを楽しむ事を学んだし、こういう試合はとても特別だ。こんな試合をプレーするチャンスは毎日来るわけじゃない。だから、こんな試合で自分が苦しむ事があっても、その瞬間を楽しむんだ」

「感情的に高ぶる試合だった」
「僕達は二人とも、多くの時間極めて高いレベルプレーしていた。こういう試合がスポーツの人気に繋がる。自分のプレーには満足している。第4セットで大きなチャンスを逃した後の第5セットの戦いぶりにはもっと。おそらく実行するのが最も難しい類のことで、僕はそれをやってのけた」

一方、キャリアグランドスラム達成はお預けとなったジョコビッチ。

「関われたのが信じられないような試合。でも、今はがっかりしている」
「対戦相手を讃えたい。なぜなら彼は必要な時に勇気を出してショットを打ってきた。第5セットでブレークダウンされている時は、ベースラインから信じられないショットを打った。なぜならそれこそが彼がチャンピオンである理由だからだ。だからこそ彼は何年も全仏を支配してきた。僕はまた別の年だ」

Tennis - ATP World Tour - Nadal Edges Djokovic In Epic Contest

__

この二人の試合を見ていると、自発的にせよ無意識にせよ、まず例外なく途中で寝てしまう私ですが、この試合も第4セット6-5、ナダルの30-15となり、ナダルは後2ポイントで勝てたにも関わらず突然失速、2セットオールになった時点で限界を感じ寝床に入ってしまいました。今朝起きて、ファイナルセットはブレークダウンからひっくり返したのを知ってびっくり。さすがはキング・オブ・クレー!(調子良すぎ)

***

Men's Singles - Semifinals
David Ferrer (ESP) [4] def. Jo-Wilfried Tsonga (FRA) [6]
6-1 7-6(3) 6-2


第2試合は一転ワンサイドゲームに。いずれも失セット0で勝ち上がってきた第4シードのフェレールと第6シードのツォンガの対戦は、フェレールがストレート勝ち。6回目の挑戦でキャリア初のグランドスラム決勝進出。


Ferrer - Tsonga by EurosportTurkiye

__

グランドスラム・ファイナリストとしては史上三番目の年長者になったフェレール。

「とてもとてもハッピーだ。この大会は僕にはとても特別なもので、初めての決勝が全仏なのは素晴らしい」
「今はこの瞬間を楽しみたい。明日は休んで、決勝でベストを尽くしたい」

「彼(ナダル)が本命なのは分かっているが、僕は全てのポイントに集中する。自分のベストを尽くすだろう」
「ラファエルが僕よりいいかどうかは考えていない。必死に戦って最高の試合をしたい。その上で、試合は多くの事に左右されてくるだろう」

自身のキャリアでは08年全豪以来の決勝進出、全仏では88年のアンリ・ルコント以来となるフランス人ファイナリストになるチャンスを逃したツォンガ。

「プランではアグレッシブになること、試合をコントロールすること、ベースラインのラリーをコントロールすること、自分はコートの中にいて彼(フェレール)を走らせることだった」
「でも、彼はディフェンスが良かったのでそれが難しかった。彼を崩すために、自分はいつも完璧なショットを打たなければならないような気分だった」

Tennis - ATP World Tour - Ferrer Beats Tsonga To Reach First Major Final

__

フェレールの送迎車インタビューでは、テニスボールを3つ渡されてジャグリングにトライ。その結果は?



__

『スラムダンク』で例えるなら「桜木 vs 宮益」的な組み合わせだったか?にしてもツォンガはもうちょっと何とかならんかったか、もうちょっと何とかできただろう、という印象。ツォンガも30を過ぎたらもしかして……。

***

Women's Doubles - Semifinals
Sara Errani (ITA) [1] / Roberta Vinci (ITA) [1]
def. Nadia Petrova (RUS) [3] / Katarina Srebotnik (SLO) [3]
6-3 5-7 6-3


昨年の優勝ペア、エラーニ&ビンチ組はペトロワ&スレボトニク組をフルセットで下し、2年連続の全仏決勝進出。

エラーニ&ビンチ組は、昨年の全豪からグランドスラム6大会のうちウィンブルドンを除く5大会で決勝に進出し、さらにうち3大会で優勝。

***

Women's Doubles - Semifinals
Ekaterina Makarova (RUS) [4] / Elena Vesnina (RUS) [4]
def. Andrea Hlavackova (CZE) [2] / Lucie Hradecka (CZE) [2]
6-4 7-5

 
マカロワ&ベスニナのロシアペアは、ハラデツカ&フラバーチコワのチェコペアにストレート勝ちで決勝進出。

ベスニナはこれが4回目のグランドスラム女子複決勝進出で、それぞれ違うパートナーとのもの。全仏では2009、11年に続き3回目。

7日に25歳の誕生日を迎えたマカロワ、グランドスラム決勝はキャリア初。

***

Boys' Singles - Semifinals
Christian Garin (CHI) def. Borna Coric (CRO) [8]
7-5 6-2


Boys' Doubles - Semifinals
Christian Garin (CHI) [5] / Nicolas Jarry (CHI) [5]
def. Maximilian Marterer (GER) / Lucas Miedler (AUT)
6-1 2-6 [10-5]


男子ジュニア・シングルスはチリのクリスチャン・ガリンが単複決勝進出。

***

Men's WC Singles - Final
Stephane Houdet (FRA) [2] def. 国枝慎吾 (JPN) [1]
7-5 5-7 7-6(5)


Men's WC Doubles - Final
Stephane Houdet (FRA) [1] / 国枝慎吾(JPN) [1]
def. Gordon Reid (GBR) [2] / Ronald Vink (NED) [2]
3-6 6-4 1-0(6)


国枝選手はシングルスは宿敵ウデにフルセットで敗れて準優勝に終わったものの、ダブルスはウデとのペアで優勝。

おめでとうございます!

こちらは車いすのハイライト。最後に国枝選手のインタビューもあり。


Wheelchair champions by rolandgarros



2 comments:

  1. こみねさん、ご無沙汰しています。
    ツォンガvsフェデラーで、
    久しぶりにゾーンに入っているツォンガを見て、
    これは!!ひょっとして決勝に行くか!?
    と思っていたのですが、
    フェレール戦の2ゲーム目で今日はゾーンにいない。
    やはり未完の大器だな・・・。
    と判断してベッドに入ったのですが、
    そーいえば、ずいぶん前にこみねさんのブログで
    そんな書き込みしたなーと勝手に思い出し、
    久しぶりにカキコ(死語?)してみました。

    あ・・、ブログはずっと読んでいます。
    これからも、更新を楽しみにしています。

    ReplyDelete
    Replies
    1. ぱぺぽさん、お久しぶりです。

      ツォンガは残念でしたね。真のブレークはまだまだ遠い道のりのようですが、引退までには間に合うように祈りましょう!

      いつも読んで下さってありがとうございます。楽しんで頂けているとうれしいです。

      Delete