背中の故障により全仏を欠場、今週地元イギリスのクイーンズで復帰したアンディ・マレー。初戦の2R、vs ニコラ・マユ戦を前に英BBCのスタジオ・インタビューに出演したとか。
その中でマレーは男性誌『GQ』イギリス版7月号グラビア撮影、ティム・ヘンマンとの練習、昨年末ホジキンリンパ腫の診断を受けた同国の友人ロス・ハッチンスの関係で行われる16日のチャリティーマッチ等についてコメント。ウィンブルドン前に英BBCで放送予定の彼の密着ドキュメンタリーの一部では、マッサージを受けたり、恋人のキムさんと犬の散歩中の場面が。
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こちらは、マレーがBBCのサイトに寄せたコラムより。
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一度怪我をして、日に3、4時間フィジオと過ごしたりリハビリをしたり、基本テレビでテニスを見る生活になれば、それが自分の生活でいかに大きな部分を占めていたかを実感する。だからこそ、クイーンズでコートに戻って来れて素晴らしい気分だ。
全仏を欠場するのは辛かったが、正しい決断を下したと思っている。
マドリードでプレーした後とローマに出る数日前、自分の背中に何か問題があることを何となくは意識していた。そしてローマの数日後には、階段の上り下りや歩き回ることが難しくなった。自分が1週間や10日間を通してプレーできないかもしれないと分かったのはその時だ。
一度全仏欠場が決まれば切り替えはかなり早かったが、一年で最も大きい大会の一つを逃すことは簡単じゃなかった。できるだけ早くフィットな状態になってコートに戻ろうという気持ちを強くさせた。
僕の周りには助けてくれる良い人がたくさんいて、2、3日で随分ましになった。9、10日後にはトレーニングを再開できたし、ゆっくりと試合に出られるレベルへと仕上げた。
僕のコーチ、イワン・レンドルは全仏で3回優勝していてその意味の大きさは理解しているが、彼はウィンブルドンで優勝するため、キャリアの晩年に2、3回パリを飛ばす選択をした。
僕が欠場したのは身体的に何もできる状態ではなかったからであって、ソファに座っていることで他の選手を大きく引き離せたわけじゃないが、芝に備えるための時間を多くとれたのは確かで、それが有利に働けばいいと思う。
先月はいつもよりテレビを見ている時間が相当長かった。と言っても、僕が本当に楽しみにしているのは『シャーロック』(注: BBCのドラマ)の新シーズンで、これは『The Office』と同じくらい僕が大好きなシリーズだ。ベネディクト・カンバーバッチ(ホームズ役)がいいし、マーティン・フリーマン(ワトソン役)の大ファンだ。彼はとても控え目だ。彼を見るのが大好き。
『シャーロック』はまだ始まっていないから、テレビを見る時間のほとんどは全仏で起きていることのチェックに費やした。
僕は試合を単に楽しみとして見ることもできるが、時々は見ている選手について、彼らのテニスに対して自分が何ができるか、その対戦相手が彼をどんな方法で苦しめているか等について気づいたことがあればメモをとる。
テレビの解説について言えば、時には自分は違う見方をしていることももちろんあれば、他の人より理解できることもある。スポーツに関しては皆が自分の意見を持っていて、その事に問題はない。僕にも自分の意見があるが、試合を本当に研究したい時はミュートにしておく。
それでも、大会会場や他の選手の周辺にいる事に代わるものはない。それがないのは寂しい。トップの選手は仲が良くて冗談を言い合ったりもするが、必要があれば一つの部屋に集まって大人のように議論することもできる。
一つ例を挙げれば、グランドスラムの賞金増額の問題だ。事を改善するために、僕達がトッププレーヤーとしてグランドスラムの関係者と同席する時間を持たなければ実現しなかった事かもしれない。その手の会合はいつも楽しいものとは限らないが、競技のためになると思ってしたことだ。
クイーンズで復帰するのが待ち遠しかったが、怪しい天候を物ともしない満員の観客の前で2試合勝てて良かった。
いいスタートが切れた。体調はいいし、この夏に起こる事の始まりになればいいと思う。もう少し晴れればもっといいね。
BBC Sport - Andy Murray column: Missing the French tough - but right decision
GQ [UK] July 2013 (単号)
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