オージー同士の顔合わせとなったことで、試合は急遽生中継が決定。二人は前月の国内18歳以下の大会でも決勝で対戦し、その際はフルセットでキルギオスが勝利。キルギオスはその翌週に行われたワイルドカード・プレーオフで、第1シードのサム・グロスに勝つ活躍。コッキナキスはヒッティングパートナーとして控えていたホップマン・カップで、膝の故障で欠場したイズナーに代わってヴェルダスコと対戦する等で話題に。
キルギオスは自慢のサーブが好調で、この日の最速は209km/h。ストロークも安定している。世界No.1ジュニアの名に恥じないプレー。ところで彼のお父さんはギリシャ人、お母さんはマレーシア人だそうで、道理でどこかエキゾチックな面立ち。
一方、しばしば腰の辺りを気にしているコッキナキス。何でも前日の夜CTスキャンの結果、背中の左側に疲労骨折が見つかったそうで、2年前にも背中の右側を痛め7ヶ月プレーから離れたことも。今にもリタイアしそうな状態に見えるが頑張っている。第1セットはタイブレークにもつれ込み54分。これはキルギオスの今大会のどの試合時間よりも長かったとか。
コートの隅に鎮座ましました優勝トロフィー。うっかりボールが当たって凹んだり落っこちたりしないんだろうかといつも心配になる。
ジュニアの試合としては多めの観客が詰め掛けた。
今日は会場に来る途中も仮装をしている人を大勢見かけた。オーストラリア・デーは仮装パーティーの日だったのか。知らなかった。
第2セットは第4ゲームでキルギオスがブレークして3-1。その後はキープが続いて6-3でゲームセット。キルギオスがグランドスラム初優勝。
こちらはフルマッチ。
表彰式。
プレゼンテーターとして登場した豪デ杯監督パトリック・ラフター(左から二人目)は、一人Tシャツとジーンズ姿。このような場でカジュアルを貫いても礼儀知らずな印象を与えないのは、ひとえに彼の普段の行いと人徳によるものだろう。
ジュニアで好成績を収めてもその後伸び悩む選手が目立つオーストラリア勢だが、キルギオスは相当な負けず嫌いで個人的にかなり期待している。コッキナキスも16歳でジュニアグランドスラム準優勝と前途は明るい。二人とも体に気をつけて、是非とも大きく伸びてほしいもの。
優勝おめでとう!
ところで、キルギオス陣営にいる強烈なフェイスペインティングの男性が気になる。あの人の顔を何とか正面から撮りたい。ちょっと怖そうな人だが、こっちを向いてくれないかしら……やっぱり怖いかも……でも撮りたい……こっち向け。向いて下さい……
ギャーーーッ!!!
でも、決死の覚悟で撮った甲斐はあったかも。思った通りすごい迫力だ。
Junior Boys' Singles – Final
Nick Kyrgios (AUS) [3] def. Thanasi Kokkinakis (AUS)
7-6(4) 6-3
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