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1月9日(水)
涼しい朝を迎えた予選初日は男子の1Rのみ。10時から始まる第1試合に入ったのは、全豪予選初挑戦の守屋宏紀選手。
この会場で守屋くんを見るのは08年のジュニア以来4年ぶり。328位でスタートした昨年は全米で初めてグランドスラムの予選を突破。バンコクでは予選を勝ち上がって初のツアー本戦入りを果たしただけでなく、1Rでロビン・ハーセに勝って2R進出等の活躍で大躍進の年となり、現在は173位。随分と立派になって……。
ドレッド自慢のダスティン・ブラウン。見た目だけでなく、プレースタイルも今時サーブ&ボレーを多用する貴重な人で、これまで好ましく思っていたのだが……。
それまでお互いのいいプレーが出て締まった内容だった試合が一気におかしくなったのは、守屋くんの5-4で迎えた第2セット第10ゲーム、ブラウンのサービスゲームで守屋くんにブレークポイント、セットポイント。続くポイント、ブラウンのセカンドサーブで線審がフットフォルトのコール。これにブラウンが激怒。
「今までとってなかったのに、ブレークポイントでフットフォルト?!どういうことだ?!」
ジャッジは覆らずセットオールに。第3セットに入ってもブラウンの怒りは冷めやらず、ただでさえクイックモーションなのに、さらに加速度をつけて次々にサーブを叩きつけ始めた。そして、これが入るのだ。あーあ、線審は余計なことをしてくれたかも。
その後もエンドラインぎりぎりに落ちた守屋くんのボールについて、線審がインのコールをすることが二度。ブラウンは主審に
「また彼女だ!」
「彼女がいる限りプレーしたくない!」
「君はコールをするだけか。オーバールールもしない!」
「次に何かあったら、スーパーバイザーを呼ぶぞ!」
とねちっこく絡みまくり。私が見ていた限りではいずれも明らかなミスジャッジではなかったので、ブラウンがただいちゃもんをつけたがっているようにしか見えない。この人、こんなキャラだったん?めんどくさー。
そうこうしているうちに、守屋くんのミスが早くなってきた。いやだ。もしかしてブラウンがぐだぐだ言っている間に集中が切れてしまったとか?ちょっとダスティン!あんたのせいでこんな事に!このまま守屋くんの調子が戻らなかったらどうしてくれんのよ!ウキーーーッ!!!
あとはあっという間。……残念。いい試合が見たかっただけなのに、何とも後味の悪い結末。
Men's Qualifying Singles - 1st Round
Dustin Brown (GER) def. 守屋宏紀 (JPN)
4-6 6-4 6-2
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