添田は6日行われた準々決勝で昨年の優勝者、第3シードのスタニスラス・ワウリンカ(17位、スイス)と対戦。添田はワウリンカのサービスゲームを5回ブレークして、6-4 6-4のストレート勝利。準決勝は第1シード、ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)と対戦へ。
添田は試合後
「これが僕にとって初めての準決勝。今夜は世界17位に勝って、僕にとっては大きい。今はいいプレーができ始めている。彼(ワウリンカ)は有名な選手なので、観客は明らかに彼を応援していた。でも、僕は自分のプレーに集中した」
「予選を勝ち上がらなければならなかったので、疲れていた。今日勝てるとは思っていなかったが、1番コートだったのは僕にとってラッキーだった」
「第2セットはナーバスになっていた。幸運にも、5-4リードでサーブをキープすることができた」
とコメント。一方ワウリンカは
「年の最初に勝つことは決して簡単じゃない。僕はミスが多かったと思う。サーブも良くなかったし、それが大きかった。添田は勝利に値する。僕は彼に付いていくために必要な自分のプレーへの自信がなかった」
と語ったとか。
添田の準決勝進出は、同大会の予選からの勝ち上がり選手としては01年のクリスチャン・プレス(デンマーク)に並ぶ記録、との事。
The Hindu : Sport / Tennis : Go Soeda sends Wawrinka packing
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杉田の準々決勝の相手は第2シードで、1RはBYE、2Rは相手の棄権のため、これが今年最初の試合となった世界ランク10位、ニコラス・アルマグロ(スペイン)。
戦前の予想を覆し、杉田が第1セットを先取。第2セットはタイブレークに持ち込み、6-4、6-5、8-7で三度マッチポイントがあったもののこれを生かせず、ファイナルセットへ。
2度のサービスブレークを許し1-5。しかし、ここから杉田は3ゲーム連取し4-5に。第10ゲーム、アルマグロのマッチポイントを何度も凌ぐ中、杉田がサンプラスを思い起こさせる豪快なダンクスマッシュを決める場面は必見!2分10秒辺りから。
2時間44分の激闘のスコアは4-6 7-6(8) 6-4。負けはしましたが、試合後アルマグロが観客に杉田への拍手を促す等、心から讃えてくれているのが分かります。いいシーンです。
こうなったからにはですね、杉田は最早200位台とかチャレンジャーをウロウロしている場合ではないですよ。まずはトップ100、やがてはATPツアー定着を目指さなくては!それは決して自分の為だけではなく、世界のテニスファンのためにです!杉田の熱いプレーを待つ人が、世界中にたくさんいるはず!
Tennis - ATP World Tour - Chennai 2012 Friday - Soeda Ousts Defending Chennai Champion
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ITF5万ドル泉州で新年のスタートを切ったクルム伊達公子選手。7日行われた準決勝で、フランスの18歳キャロライン・ガルシア(142位)と対戦。6-4 6-4のストレートで下し、明日の決勝に進出したとか。決勝の相手はまたもや18歳、ティメア・バボス(153位、ハンガリー)。
この場を借りて、昨年10月に帰国の折観戦したHPオープン1Rのvs ペトラ・チェトコフスカ戦の話など少し。靱公園の上空に満月が浮かび上がる静かな夕方でした。
皆様ご承知の通り、当時のクルム伊達選手は全米前に負った左手甲の怪我からまだ十分に回復しておらず、昨年準優勝の大阪を早々に敗退ともなるとランキングが大きく下がることから、内心
『伊達選手のプレーを見るのは、もしかするとこれが最後ということも有り得るのではないか』
と不安に思いながらの観戦でした。
第1セットを2-6で許し、第2セットも3-0としながら追い上げられた終盤(だったように記憶)のこと。伊達選手がネット近くから逆クロスに叩いたフォアが、サイドラインの際どい所に落ち、線審がこれを「アウト」とコール。伊達選手はこれに少し不満気な様子を見せた後、次のポイントへ。そして、またネット近くでフォアを打つ展開となり、先程のポイントと同じ場所にボールを叩き込んだ伊達選手。今度は「イン」の判定。しかし、伊達選手はしばらく当該の線審を睨みつけながら、ラケットでネットをバシーン!
この出来事にダーさんと私は
「『イン』って言ってるじゃん!」
「怖い!公子さん、怖いです!!」
などと笑いを噛み殺していたのですが、同時に
「ああ、伊達公子はまだまだ死んじゃいない」
と安心もしたのでした。その後始まった怒涛の仏・ポワティエ→台北→豊田ツアーで優勝、準優勝、準優勝の成績を残し全豪本戦入りを確定。さらに、オフを挟んでこれで4大会連続の決勝進出とは、ITFとは言えさすがはクルム伊達公子!
決勝も頑張れ、公子!メルボルンで待ってます!
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ブリスベン2Rでバーナード・トミッチに敗れた伊藤竜馬選手。全豪オフィシャルが昨日発表したところによると、アジア圏プレーヤーに与えられるワイルドカードで本戦に出場することになったとか。ちなみに、女子はクルム伊達公子選手のダブルス・ペアとしておなじみのジャン・シューアイ(中国)。
昨年まで全豪は予選から出場し、3年連続初戦での敗退だった竜馬選手。グランドスラム本戦入りは、昨年の全米に続き2回目。今年はこのチャンスを生かして、本戦初勝利を飾れるといいですね。
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