Tuesday, 31 January 2012

全豪2012 DAY1観戦記(その6) ドルゴポロフ vs ジョーンズ

シャルディ vs ディミトロフ戦のエンドチェンジの間、携帯で他コートの途中経過を確認していると、アレクサンドル・ドルゴポロフがグレッグ・ジョーンズに1セットダウンの情報。何ですって!ドルゴが地元ワイルドカード相手に苦しむ事態など想像もしていなかったのですっかり油断していた。慌ててマーガレット・コート・アリーナへ駆けつける。

P1020760 ブリスベン決勝で足を怪我したと言われるドルゴ。後ろ姿からもいまいち覇気が感じられない。

P1020764 試合後本人が語ったところによると、血液の状態に問題があったとか。思うように体が動かない苛立ちか、ミスをしてラケットを叩きつける場面も。

P1020769 さらに次のポイントではジョーンズのウィナーの判定にチャレンジを要求するも、機械の不具合で認められず。まさに踏んだりけったり。


P1020782 22歳のジョーンズは198位。古き良きオーストラリアの選手らしいネットプレーが持ち味で、190cmの長身から繰り出すサーブも強力な武器。先月のワイルドカード・プレーオフでは、第1シードながら準決勝で19歳のジェームス・ダックワースに敗れたものの、ワイルドカードで今回グランドスラム本戦初出場。今日はマーガレット・コート・アリーナに詰めかけたオージー大応援団を背に良いプレーを見せている。第2セットも取り、シード選手相手にまさかの2セットアップ。

お客さんは地元選手による大番狂わせの予感に気を良くして、隙あらばウェーブ。下の動画に見られるノーマルバージョンの他、超スローバージョンや超高速バージョンもあった。いろいろよく考えつくものだ。毎度のことながら感心する。



そうは言っても、ドルゴは昨年のベスト8。こんなところで負けるわけにはいかない。それは本人が一番よく分かっているらしく、第2セット終了後バスルーム・ブレークを取ると、相変わらず体調は悪そうながらも頑張り始めた。彼らしいウィナーが随所に見られるように。

P1020776

第4セットに入ると、ジョーンズはしきりに足を振る仕草を見せ始めた。痙攣を起こしかけているらしい。ワイルドカード出場の地元選手の多くは、5セットマッチの経験はほぼゼロに等しい。試合が進むにつれジョーンズはほとんど動けなくなり、サーブを打ってもリターンを棒立ちで見送る場面がしばしば。

ファイナルセットはドルゴの5-2。第8ゲームはジョーンズのサービスゲームながら、最早立っているのがやっとのジョーンズに出来ることはほとんどなく、あっという間に0-40。しかし、ジョーンズは簡単には諦めずデュースに戻した。抵抗はここまでだったが、ああ、どこかの杉田にこの頑張りを見てほしい。




Men's Singles - 1st Round
Alexandr Dolgopolov(UKR)[13] def. Greg Jones(AUS)
1-6 4-6 6-1 6-1 6-2

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