当て所もなく歩いていると、10番コートが多くの人で盛り上がっているのを発見。中ではセルジ・スタホフスキとイリヤ・マルチェンコのウクライナ勢が激戦中。スタホフスキの6-3 6-7(9) 4-6 6-3で迎えたファイナルセットは、格下のマルチェンコが1ブレークアップ(スコアは失念)。
246位のマルチェンコは今回予選からの勝ち上がりで、ウクライナ人としては4番手の選手。65位で同2番手のスタホフスキを倒せば大大アップセット。
スタホフスキは昨年全仏、マスターズ・パリと二度錦織くんと対戦し、いずれもスタホフスキが勝利。その際初めて彼のプレーをじっくり見る機会を得て、ネットプレーは上手いし片手バックのパッシングも鮮やかと、ルックスの割に(失礼)
下克上を目前にしつつもスタホフスキは落ち着いていて、何度もピンチを凌ぎながらじわじわと追い上げ。すると、それまで集中していた様子だったマルチェンコが「もうダメだ」みたいな表情を見せたりラケットを放り投げるなど、精神的なほころびがチラホラ。2年前1Rでダビデンコと当たった時にも感じたけれど、ネガティブなボディランゲージのバリエーションがやたら豊富な人だな。
ついに逆転を許したマルチェンコはメディカル・タイムアウトを要求。トレーナーに続いて医師が登場し、診察に時間がかかっている。まだ勝ちたい気持ちは残っているのか?ここが勝負どころだ、マルチェンコ!しかし、うだるような日差しの下強敵相手に4時間強プレーした後とあっては、それは厳しすぎる要求か。
4時間26分とこの日の最長試合時間を記録した試合は、スタホフスキが勝利。マルチェンコ、金星まであとほんの少しだったのに!でも、競った5セットマッチを見せてもらったことで、何だか気分が上向いてきた。グランドスラムはやはりこうでなくては。
Men's Singles - 1st Round
Sergiy Stakhovsky(UKR) def. Illya Marchenko(UKR)
6-3 6-7(9) 4-6 6-3 7-5
Sugar Land (シュガーランド) フラッグマグ UKRAINE(ウクライナ) 11179-0
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