Monday, 30 January 2012

全豪2012 DAY1観戦記(その4) スタホフスキ vs マルチェンコ

クルム伊達、森田と日本女子勢が立て続けに敗れたのを見届けて8番コートを離れたはいいが、幾分意気消沈したせいか、予選からメルボルン・パーク通いを続けてきた疲労が急に重くのしかかってきた。朝早くから張り切ってお弁当を作った自分がバカみたい。家に帰りたい。本戦はまだ始まったばかりだというのに。

当て所もなく歩いていると、10番コートが多くの人で盛り上がっているのを発見。中ではセルジ・スタホフスキとイリヤ・マルチェンコのウクライナ勢が激戦中。スタホフスキの6-3 6-7(9) 4-6 6-3で迎えたファイナルセットは、格下のマルチェンコが1ブレークアップ(スコアは失念)。

P1020729 246位のマルチェンコは今回予選からの勝ち上がりで、ウクライナ人としては4番手の選手。65位で同2番手のスタホフスキを倒せば大大アップセット。

P1020724スタホフスキは昨年全仏、マスターズ・パリと二度錦織くんと対戦し、いずれもスタホフスキが勝利。その際初めて彼のプレーをじっくり見る機会を得て、ネットプレーは上手いし片手バックのパッシングも鮮やかと、ルックスの割に(失礼)華があるプレーをする人だと知りました。

下克上を目前にしつつもスタホフスキは落ち着いていて、何度もピンチを凌ぎながらじわじわと追い上げ。すると、それまで集中していた様子だったマルチェンコが「もうダメだ」みたいな表情を見せたりラケットを放り投げるなど、精神的なほころびがチラホラ。2年前1Rでダビデンコと当たった時にも感じたけれど、ネガティブなボディランゲージのバリエーションがやたら豊富な人だな。

P1020734 ついに逆転を許したマルチェンコはメディカル・タイムアウトを要求。トレーナーに続いて医師が登場し、診察に時間がかかっている。まだ勝ちたい気持ちは残っているのか?ここが勝負どころだ、マルチェンコ!しかし、うだるような日差しの下強敵相手に4時間強プレーした後とあっては、それは厳しすぎる要求か。

4時間26分とこの日の最長試合時間を記録した試合は、スタホフスキが勝利。マルチェンコ、金星まであとほんの少しだったのに!でも、競った5セットマッチを見せてもらったことで、何だか気分が上向いてきた。グランドスラムはやはりこうでなくては。


Men's Singles - 1st Round
Sergiy Stakhovsky(UKR) def. Illya Marchenko(UKR)
6-3 6-7(9) 4-6 6-3 7-5




Sugar Land (シュガーランド) フラッグマグ UKRAINE(ウクライナ) 11179-0
B0031570MW

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