Wednesday, 14 December 2011

全豪2012 ワイルドカード・プレーオフ DAY2観戦記 (その3)

男子はこの日2回戦。昨年のプレーオフでそのインパクト音に度肝を抜かれ、一目惚れしたマット・リードは今回第7シード。1RはBYEで、今日が初戦。

昨年プレーオフで見た試合では、圧倒的なストロークで相手を翻弄。第1セットを取ったにもかかわらず、家に帰って結果を確認してみると逆転負けを喫していたリード。負けるはずがない相手に負けた、という印象ばかりが残り、ランクはこの一年で438位から270位に大幅アップしたにもかかわらず、彼への「溢れる才能をドブに捨てる男」のイメージは変わっていない。

Matt_Reid

彼が好きらしい速いリズムで打てる時の彼のショットの豪快さは、相変わらず目を見張るものがある。それは素晴らしいのだけれど、試合を通して見ていた感じたのは、少々勝負を焦っているような?叩くにせよドロップショットを打つにせよ、自分から仕掛けた後の展開までは予想できていないようだ。

それより驚かされたのは、もう一人の子の方だった。

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ニコラス・キルギオス。初めて見る顔だ。18くらいかと思っていたら、家に帰って調べてみたところまだ16歳!今年10月の大阪スーパージュニアでベスト4入り。ATPポイントのない彼が、270位相手になんと第1セットを先に取ってしまった!

この試合は日陰でサンドイッチを食べながら見ていたのだが、キルギオスがミスをしたり、いい場面で良いショットが決まる度

“No!!!”
”Yes!!!”


などと絶叫するので、驚いてしばらく食事が中断した。センスは明らかにリードが上だが、キルギオスは勝負への執着心がすごい。あと、ラケットがヨネックス。

第2セットはリードが取り返したものの、第3セットはキルギオスが先にブレーク。その頃路上駐車制限の3時間を迎えたため、試合終了を見届けず一旦車に戻ることに。駐車チケットを新たに購入して再び会場に戻ってきたら、リードが下を向いてトボトボとこちらに歩いてくるところに出くわした。どうやら負けたようだ。16歳に負けるなんてショックだろうなあ。でも、マットもまだ21歳だし、去年もこんな感じで負けながら一年経ってみればランクは随分上がったのだから、また次の試合で頑張ったらいいじゃないか。来年は200位を切れるといいな。

Australian Open 2012 Playoff
Men's Singles 2nd Round
Nicholas Kyrgios def. Matt Reid [7]
7-5 3-6 6-2


*****

キルギオスは、次の準々決勝でも第1シードのマリンコ・マトセビッチ相手にフルセットの大健闘。敗れはしたものの、将来が楽しみです。



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