Friday, 22 January 2010

全豪2010 DAY1観戦記(その4)

夕方6時を過ぎて強い雨。普段ならとっくに帰宅しているコンディションだ。しかし、セブの試合が再開する可能性があるうちは絶対に帰れない。正式にサスペンデッドになるまで何時まででも居座る覚悟。

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ショーコートNo.3もこの有様。
しかし、この季節は8時過ぎまで日の光がある。
晴れたら一気に乾くかも。

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6時半を過ぎた頃、コートにスタッフが登場。他のコートもチェックするが、ほとんど人の姿は見当たらない。ということは、このコートだけ再開?スコアボードを見ると、次はサントロvsチリッチ。ワオー!セブと時間がかぶっていて、見るのをほとんど諦めていた試合。

日の暮れ始める8時、コートの準備が再び整った。チリッチのコーチ、ボブ・ブレット氏がコートの状態を見に来る姿も。

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‘80年代、’90年代、’00年代、’10年代と4つのdecade(10年代)のグランドスラムに出場する初めての選手になるため、引退したはずのサントロが再びコートの中に姿を現すと、フランス人サポーターが大合唱。

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ちょっとぼやけてますが、笑顔でそれを眺めるサントロ。

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ずっとニヤニヤしながら合唱団を見ている。

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こんな横断幕も。
意味の分かる方教えて下さい。

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今年はトップ10入りするか?
いつ見ても生真面目そうなマリン・チリッチ。

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試合の序盤はスライスしか打たなかったサントロ。コートの浅い所に力なくポトリ、またポトリと落ちるボールを、大きな体を屈めては生真面目な調子で打ち返すチリッチ。うーん、これはキツい。

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ところでサントロの身長は公称178cmとなっているようですが、絶対嘘!
175cmすら怪しい。

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第1セットの後半から速いボールも混ぜ始めたサントロ。
デュースサイドのネット際にはしばしばドロップショット。
それを拾おうと突っ込んできたチリッチが足を滑らせ転倒。
サントロは即座に駆け寄って、「大丈夫か?」と本当に心配そうに声をかけていました。

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試合中のコートに一羽のかもめが乱入。
かもめを追い払うのもキッズの役目。
「こんな仕事、聞いてないよー」みたいな。

サントロは全豪に備えてパリで2週間練習したとか。
確かに記念出場のノリは全くなく、真剣に勝とうとしていました。

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またまた怪しい雲行きに。そして雨。
時刻は9時半を過ぎ、サスペンデッドに。

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順延が決まった後、しばらくベンチでタオルをかぶりうずくまっていたサントロ。

Men's Singles - 1st Round
Marin Cilic(CRO)[14] vs. Fabrice Santoro(FRA)
7-5 4-2 (30-15)Suspended

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すっかり体が冷え切ったので早く家に帰ろうとショーコートの外に出ると、アザーコートに人の気配が。嫌な予感がして早足でセブが試合をしていたNo.7コートへ。出入り口の陰からスコアを見上げると、中断する前と数字が変わっているのに気がついた。しまった!サントロvsチリッチに夢中になっている間に、外でも試合が再開していたのだ。セブは第1セットを落として、第2セットも1ブレークされている。茫然としていると、そこに突然セブが出てきた。びっくり!でも、あからさまにうろたえて変な人だと思われたら嫌なので、冷静を装った。

それにしても至近距離にいながら貴重な7ゲームを見逃すなんて!バカバカ!まだまだ読みが甘い。

Men's Singles - 1st Round
Sebastien Grosjean(FRA) vs. Marsel Ilhan(TUR)
4-6 2-4 (40-AD)Suspended

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今度こそ帰ろうとしていると、まだ選手が残っているコートが。気になって近寄ると、セシル・カラタンチェワとタマリン・タナスガーン。第2セットでタナスガーンの5-4(だったかな?)で中断している。

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雨が止むと練習を経て再開。二人とも見るからに寒そうにしている。あと少しで試合が終了する可能性があるため、主審が続行したかったのだろうか。仮にそうだとしたら、負けているカラタンチェワは相当気分を害したのではなかろうか。「あんた、あたしに負けてほしいの?ざけんじゃないわよ!」くらいは思っていそうだ。

真相は分からないが、その後カラタンチェワが立て続けにゲームを奪い逆転すると、この試合も翌日に順延となった。

Women's Singles - 1st Round
Sesil Karatantcheva(KAZ) vs. Tamarine Tanasugarn(THA)
1-6 6-5 Suspended


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帰り際、Richmond駅前でトラムを降りて信号を待っていると、右折待ちの大会送迎車が目の前に停まった。助手席を見るとナダルvsルチャック戦の解説を終えて宿に戻るところらしいジム・クーリエ。大会期間中は送迎車をしょっちゅう見かけるが、車中に名前が分かる人を見つけるのは稀なこと。

運転手のお姉さんが「私の隣に乗ってるの、ジムよ。ウフフ」という風に信号待ちの私たちに挑戦的に微笑んでいたように見えたが、メルボルンではプライベートの有名人を見かけても知らんぷりをするのがマナーのようなので、とりあえず気がついていないふりをした。

4 comments:

  1. こんにちは。
    テニス観戦は、ほかのコートの進行がわからなくて難しいですよね~。といっても、私が知っているのは有明だけなのですが、有明の携帯用ライブスコアもしばしば止まるし、予選のときはそういうサービスがないので、この間、目的の選手の試合がコートチェンジして始まっているのに気づかずに失敗しました。

    グロージャンは、好きな選手です。まだまだテニス暦が浅い頃に、プレーにほれて、でも、テニス暦の長い男子に「なんでまたグロージャンがすきなの?」って言われて答えられなかった苦い思い出があります。
    なんで好きなんだろう。

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  2. ゆとびっちさん、こんにちは。

    コートチェンジは本当に参りますね。全豪でもヒートポリシーが適用されると試合が屋根つきアリーナに移動することがあると学んだのは、ようやく昨年のことです。場内アナウンスもありませんし。

    グロージャンの魅力・・・それは、とても一口に語りつくせるものではなさそうです。数年前、テニスに縁のない同僚がたまたまWOWOWでグロージャンの試合を見たとかで、「なんかあの人だけキラキラしてた」と話してくれたことを思い出しました。

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  3. はじめまして!
    私もずっと以前からこちらのブログのファンで、他では得られないテニス情報を読ませて頂いてました。
    先週、私もメルボルンで初の全豪オープン観戦をしてまいりました。帰国後は全豪の余韻に浸りたくてこちらのブログを見ていたら、伊達さんの試合の写真の中に私が写っていました。1枚ですが、私のブログに使わせて頂いても良いですか?
    私の撮った数枚の写真の中にも、おそらくこみねさんが写っていると思われます。良かったらお送りしますが。。

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  4. アイビーさん、はじめまして。前からご覧いただいていたとの事、うれしいです。ありがとうございます。

    メルボルンで伊達の試合をご覧になってたんですね!試合は残念な結果になってしまいましたが、応援したい選手がいるのはそれだけでも楽しいものですね。写真、どうぞブログでお使いいただいて大丈夫ですよ。

    それからアイビーさんの写真についてもお言葉に甘えていいですか?
    tnwhmrmr(あっとまーく)gmail.com
    まで送っていただければ幸いです。楽しみにしています。

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