Monday, 12 January 2009

シドニーDAY1 & ブリスベンDAY7 TV観戦記

「オージーテニスファンに残念なお知らせがあります・・・・・」

シドニーのドロー抽選会が行われた日の夕方のニュース。その重苦しい口調にヒューイットが全豪欠場でも発表したのかと思いきや、続いた言葉は

「サマンサ・ストーサーの初戦の相手は、セリーナ・ウィリアムズに決まりました」

     *************************************************************

サマンサの試合を見るのは久しぶり。中継を非常に楽しみにしていたし、試合が始まるとやはりセリーナは役者が一段上なのが明らかでしたが、時々サマンサが放つ目が覚めるようなフォアにしびれていました。・・・あのミスジャッジが起こるまでは。

第2セット、セリーナの6-5、30オールからのセリーナのサーブはレット。ところがなぜか主審はこれに気づかず、サマンサの打ち返したリターンをインと判定、30-40に。

「この場内にいる人は、一人を除いてみんなレットだと気づいたと思うんだけど・・・」

と解説も話していたように、ボールがネットに触れた音がテレビ前でもはっきり聞き取れるほどでした。判定に驚きつつセリーナは冷静に主審に訴えるものの聞き入れられず、ゲームは続行。気の毒なセリーナの動揺は傍目にも明らかで、第2セットはサマンサに。

これでサマンサが勝ってしまっていたら、サマンサファンの私としても些か後味が悪すぎたのですが、セリーナは4つマッチポイントを握られながら勝利。大事なポイントであんなにひどいミスジャッジをされながら、終始怒りを抑えるよう努めたセリーナは立派でした。試合後の主審との握手も一旦はスルーしながら、思い直したのかちゃんとし直していたし。これがヒューイットだったら、トーナメントディレクターを呼びつけるくらいの大騒ぎになっていたでしょうよ。

さらに違和感を覚えるのは、豪メディアはこの試合に関して問題のレットについてはほとんど触れず、サマンサの善戦ばかりを強調して伝えていること。サマンサも確かに頑張っていたけど、あのレットがセリーナに与えたダメージはかなり大きかったに違いないのに。何か嫌な感じー。

**************************************************************

ブリスベン男子決勝「ステパネック vs ヴェルダスコ」は面白い試合でした。相手のリズムを崩すことにかけてはATPで右に出る者がいない男、ステパネックが繰り出すあの手この手のムカつくリアクションにテレビの前の私もムカつきました。こんな人が対戦相手だったら絶対に嫌だ。

でも、試合後の二人の様子から察するに、ステパネックのギリギリ行為は相手から心底軽蔑されるタイプのものではないようですね。数多くの選手と禍根を残しているヒューイットとの違いはどこにあるんでしょう?怪しすぎるしゃくとり虫ダンスが相手の怒りを相殺しているんでしょうか。

そんなステパネックのキャラクターに比例するかのようなアクの強い彼のギアが気になって仕方がないあなたにご案内。

彼にしか着こなせなさそうな紫の格子が全面に張り巡らされたトップと真紫のハーフパンツのコンボは、彼の地元チェコのブランド「ALEA」のもの。が、なぜかホームページが見つかりません。一見スポーツ店のワゴンで見つかりそうなデザインですが、意外とプレミアものなのかもしれません。

そして、妙にカクカクしたフレームが印象的なラケットは、全品カスタムメイドの米ラケットメーカー「Bosworth」。過去にはレンドル、ナブラチロワ、ブラッド・ギルバート、ラフターが使用していたとか。

ヴェルダスコは残念でした。大会前には、交際中のはずのイワノビッチがオージーの男前ゴルファー、アダム・スコットとの海デートをパパラッチされたことに少なからずショックを受けていたでしょうに、単複準優勝で新年スタートとは立派です。それにしても二人の短い交際期間には国営放送で一緒にいるところを放送されたり家族に会わせたりまでしていたのに!ヴェルダスコが全世界的に恥をかかされた格好になった今、二人の交際はジ・エンドかと思います。

ヴェルダスコはこれに懲りたら、今後はしょうもない女に声をかけないこと。

No comments:

Post a Comment