Monday, 7 July 2014

ウィンブルドン2014 DAY13でひとりごと

DAY 13 SUNDAY 6 JULY (DAY13の全ての結果はこちらで)

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GENTLEMEN'S SINGLES - FINAL
Novak Djokovic (SRB) [1] defeats Roger Federer (SUI) [4]
6-7(7) 6-4 7-6(4) 5-7 6-4


Novak Djokovic男子シングルス決勝は、第1シードのジョコビッチが第4シードのフェデラーをフルセットで下しウィンブルドンは3年ぶり2回目の優勝。ジョコビッチは最新のランキングで1位に返り咲き。



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ジョコビッチの試合後の記者会見より。

「自分がプレーしたグランドスラムの決勝で最も特別な試合」
「自分が出たグランドスラムの決勝の中で最も質が高かった。2012年全豪ではナダルと過去最長試合を戦ったけど、最初のポイントから最後のポイントまで質に関して言えば、間違いなく今回がベストマッチ」
「試合中は感情に、ポジティブな感情に圧倒された。驚きはしなかった。ただその瞬間を楽しもうとした。試合の間、自分が乗り越えてきた事を思い返していた」

「ロジャーはとても素晴らしいプレーをした。とても高いレベルで」
「なぜ彼がチャンピオンであるかを示した。ファイティング・スピリットや1ブレークダウンで重要なポイントでの落ち着き。僕の素晴らしいライバルの一人である彼に、彼が長い間支配してきたこの大会、このコートで勝つ事は、僕にとってこのトロフィーをとても特別なものにする。うれしくて涙が出た。その時間と出来事に圧倒された」

「今日の試合で勝てたのは、自分は最後まで行ける、気持ちを強く持ち続けることができると信じたことだけ。僕がしたのはそういう事。自分の気持ちを落とさなかった。2、3、4週間前の全仏決勝でもしたようにね。相手に勝つだけじゃなく自分自身にも勝ち、内面の強さを見つけたことで今日トロフィーを獲れた」

芝の味は前回優勝した時と変わったかについては

「生涯で最高の食事のような味がした」

Djokovic  “Most Special Grand Slam Final I’ve Played” - Tennis - ATP World Tour

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フェデラーの記者会見より。

「僕は自分を信じ続け、攻撃的なテニスをプレーし続けようとした。時にはそれがうまく行ったことにはハッピーだ」

「何も変わりなくこの二週間のパフォーマンスが生み出せることが分かって、とてもハッピーだ」
「今回のことは、将来起こるより多くの素晴らしい出来事への足がかりに過ぎないと僕に信じさせてくれるのは明らか」

「安定して素晴らしい手堅いプレーができ、思い出していい気分になれる事がいくつかあったからうれしい。たとえ結末は辛いものだったとしてもね。二週続けて、一試合一試合、ポイント毎にそれができる事が分かってとてもハッピーだ。ハレで優勝した後でもなお、とてもポジティブな二週間だった。休みをとって、夏のアメリカのためにまた鍛えるのが楽しみだよ」

(ジョコビッチのサーブを崩せなかったことについて)「それが最大の問題だったように感じる」
「それが自分が負けた点だと思う。自分のサーブは概して良かった。もっといいリターンができていたら、それにもっと早く気づいていたら、もしくは彼が少し助けてくれていたら、今日はもっと違った結果になっていたかもしれない」

「いい試合だったと思う。ファンが好きなものが全てあったと。第1セットは試合の流れが行ったり来たりして、第2セットは彼の方に戻った。第3セットはイーブン。第4セットはあっちに行ったり、こっちに来たりがあって、そして第5セットのドラマ。いい試合だったと思うし、加われて楽しかった」

Resilience A Microcosm Of Roger Federer’s Journey - Tennis - ATP World Tour

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Team Djokovicこれまでジョコビッチのボックスは何やらおっかない顔つきの人ばかりなイメージがありましたが、ディミトロフのボックスを見た後では、ジョコビッチの周りにいる人々は少なくともテニスを通じて結ばれている、ジョコビッチのことを思いやっている人が多い一団に見えました。おめでとうジョコビッチ!この優勝は、もうすぐ生まれる赤ちゃんにいいプレゼントになるでしょうね。

第3セットが終わった時点で「第4セットで決まり」と読んで眠ってしまいましたが、フェデラーがフルセットに持ち込んだと知って驚き。彼ほどの実績のある選手なら、自分がかつてのようなプレーができない事に失望して競技を退いてもおかしくないのに、それでもコートに立ち続けてこの日のような試合を見せてくれた。やはりフェデラーにはウィンブルドンの決勝がよく似合います!

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MIXED DOUBLES - FINAL
Nenad Zimonjic (SRB) [15] Samantha Stosur (AUS) [15]
defeats Max Mirnyi (BLR) [14] Hao-Ching Chan (TPE) [14]
6-4 6-2


ミックスダブルス決勝は、第15シードのジモンジッチ&ストーサー組が第14シードのミルニー&チャン・ハオチン組を下しジモンジッチは5回目、ストーサーは3回目、このペアでは初優勝。

シングルスは初日の第1試合で風のように去って行ったサムりん。この優勝が少しは芝でプレーする自信に繋がるかしら?来年こそはシングルスで活躍できますように。



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BOYS' SINGLES - FINAL
Noah Rubin (USA) defeats Stefan Kozlov (USA) [6]
6-4 4-6 6-3


アメリカ勢同士の対戦となったジュニア男子シングルスは、ノーシードのノア・ルビン(画像左)が第6シードで全豪ジュニア準優勝のステファン・コズロフをフルセットで下しグランドスラム初優勝。




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GIRLS' SINGLES - FINAL
Jelena Ostapenko (LAT) defeats Kristina Schmiedlova (SVK) [8]
2-6 6-3 6-0


ジュニア女子シングルスはラトビアのエレナ・オスタペンコがスロバキアのクリスティナ・シュミエドロワをフルセットで下し優勝。



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BOYS' DOUBLES - FINAL
Orlando Luz (BRA) [3] Marcelo Zormann (BRA) [3]
defeats Stefan Kozlov (USA) [1] Andrey Rublev (RUS) [1]
6-4 3-6 8-6


ジュニア男子ダブルスは、第3シードでブラジルのオーランド・ルス&マルセロ・ゾーマン組が第1シ
ードのステファン・コズロフ&アンドレイ・ルブネフ組をファイナルセット8-6で下し優勝。

どちらが優勝ペアかは……一目瞭然ですね。



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GIRLS' DOUBLES - FINAL
Tami Grende (INA) Qiu Yu Ye (CHN)
defeats Marie Bouzkova (CZE) Dalma Galfi (HUN)
6-2 7-6(5)


ジュニア女子ダブルス決勝はタミ・グレンデ(インドネシア)&ユ・イェクィ(中国)組がマリエ・ボスコワ(チェコ)&ダルマ・ガルフィ(ハンガリー)組を下しグランドスラム初優勝。

インドネシアからヤユク・バスキ、アンジェリク・ウィジャヤ以来となる久々の新星登場?

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WHEELCHAIR GENTLEMEN'S DOUBLES
Stephane Houdet (FRA) [1] 国枝慎吾 (JPN) [1]
defeats Maikel Scheffers (NED) [2] Ronald Vink (NED) [2]
5-7 6-0 6-3


車いす男子ダブルス決勝は、第1シードの国枝慎吾&ステファン・ウデ組が第2シードのマイケル・シェファーズ&ロナルド・ヴィンクのオランダペアをフルセットで下し二年連続の優勝。
おめでとうございます!



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WHEELCHAIR LADIES' DOUBLES
上地結衣 (JPN) [1] Jordanne Whiley (GBR) [1]
defeats Jiske Griffioen (NED) [2] Aniek Van Koot (NED) [2]
2-6 6-2 7-5


車いす女子ダブルスは第1シードの上地結衣&ジョーダン・ホワイリー組が第2シードのGriffioen & Van Kootのオランダペアをフルセットで下しウィンブルドン初優勝。

こちらもおめでとうございます!上地選手もすっかりトップ選手の仲間入りですね。



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恒例のチャンピオンズ・ディナー。男女シングルスチャンピオンは2011年と同じ顔ぶれに。





本当にコーチとしての役割をこの人が果たしているのかどうかは甚だ疑問ではありますが、ともかく結果は出たことだしおめでとう!




わお!昨年優勝のマリオン・バルトリ。



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大会全日程を終えて、今大会男子シングルス全出場選手の中でセカンドサーブでのポイント獲得率で1位となったのは、並み居る強豪を押さえ何と69%の伊藤竜馬選手。女子シングルスのファーストサーブが入った確率では、奈良くるみ選手が81%で2位に。

さらに興味深いのは、リタイアが大会通じて男女各1試合だったことです。去年のあの騒ぎは一体何だった?

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