ショーコート2の第1試合は、第9シードのリシャール・ガスケとニコライ・ダビデンコが対戦。
今年からウェアがラコステからルコックに変わったガスケ。も一つ地味目か。
しかし、当然そのバックハンドの美しさは不変。かっこいいー!昨年全米の06年ウィンブルドン以来7年ぶりとなるグランドスラム・ベスト4入りは嬉しいニュースだった。同じく7年ぶりにツアー最終戦出場も果たしたが、ラウンドロビン最後の試合終了を待たずに、コーチのリカルド・ピアッティ氏が彼の元を去るという変わった出来事には驚いた。新コーチに就いたのは、最近の男子テニス界のレジェンド・コーチ・ブームに乗ってか93、94年の全仏チャンピオン、元世界3位のセルジ・ブルゲラで、初めて二人が合流した先週のモンペリエは準優勝(決勝でモンフィスに敗退)と幸先の良いスタート。ゆくゆくは粘り強いガスケが見られたりするのかな?正直いま一つイメージが湧かないが興味深い。
一方、今年6月の誕生日で33歳のダビデンコ。1Rはルカシュ・クボットにフルセットで勝利。
正午から錦織くんの練習を見に行くつもりでいたところ、見計らったように第1セットが終わった。タイブレークは7-3でガスケ。
1時間後にショーコート2に戻ってきた時は、ガスケの2セットアップで第3セットは2オール。
ガスケについては、エンドチェンジで必ずグリップテープを変えたり、自分のサービスゲームでポイントを取ったボールを次のサーブで使うこだわりがよく知られているが、今回初めて気がついたのはポジションに付く前時々行う、コートのシングルスラインとエンドラインのT字を踏まずに跨ぐ儀式。
かと思えば、同じ三点にラケットのヘッドを当てることも。
今度はまた跨いでいる。一体何のおまじないなのか。規則性があるのかとしばらく観察していたが、とりあえずポイントを取った後かどうかは関係なさそうだった。天才のする事はよく分からない。
それでも、やっぱりかっこいい事には変わりないけどね。
この日は第3セットに入るとさすがに疲れが隠せないダビデンコだったが、先週はモンペリエでイストミンと組んだダブルスで優勝。ダビデンコのダブルス優勝は実に10年ぶりだったとか。
ガスケがストレートで勝利。この大会は次の3Rでトミー・ロブレドに敗れたが、ブルゲラ&グロージャンの二人のコーチと共にますます進化するガスケを見られたらいいなあ。
Men's Singles - Round 2
Richard Gasquet (FRA) [9] def. Nikolay Davydenko (RUS)
7-6(3) 6-4 6-4
ガスケがどうして今のランキングなのか、ほんと不思議です。
ReplyDeleteあのテニスセンスって、素晴らしいと思うんですが……それだけじゃ勝てないものなんでしょうね。
ずっと若手だ若手だと思ってきたけど、彼もけっこうベテランの域になってきましたね。
でもまだまだ進化して、活躍してほしいものです。
あ、今のランキングが不思議っていうのは「もっと上位にいてもおかしくないのに!」という意味です。彼は4強の一人になるだろうと期待してたんですよね、ずっと。もう無理かもしれないけど……
ReplyDeleteガスケは上位選手に対して、体力面で端から勝てる気がしていないように感じます。27歳なので、本人さえ前向きになってくれればまだ改良の余地はあるんじゃないかな、と。去年の全米ベスト4で気を良くしてくれていたらいいな。
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